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お葬式の現場から

2016.4.9

清め塩のナゾ。

こんにちは。新宮市・那智勝浦町・太地町の葬儀・葬式・家族葬の中本葬祭の中本です。
昨日のブログで仏教における「清め」とは香を焚くことですとご紹介させて頂きました。
鋭い方はお気付きかと存じますが「では、葬儀に参列した時に貰う会葬返礼品には清め塩と書かれた塩が入っているけどそれは?」
という疑問が生まれるかと思います。

そこで本日は「清め塩とは?」ということについてご紹介させて頂きます。

まず、清め塩の起源や由来についてご紹介させて頂きます。

元々の日本古来からの宗教観が起源になっています。
この宗教観を受け継いだ神道では、人間の死を穢(けが)れたものとして、「死穢(しえ)」と呼び、忌み嫌いました。
死が持つ穢れは「気枯れ(気が枯れるの意)」とも言われ、
徹底的に遠ざけられ、清められました。
神式の葬儀では穢れが神聖な神の家を汚すことを嫌い、神社で葬儀は行いません。
(原則的に神主さんであれど、神社で葬儀をあげません)
またお棺を祭壇の前に安置する仏式と違い、御遺体を祭壇の後ろに隠したりと、
随所に穢れを遠ざける為の様々な工夫が見られます。

そのようなことから、ある神社の神主さんから「なぜ柩を祭壇の裏に置かないのか!」とお叱りを受けたことがあります。
(現代ではそもそも祭壇の作りが、古くからの構造とは異なりお柩を祭壇の裏には収められない構造になっております)

そんな死の穢れ(気枯れ)を清める手段として考えられた物のひとつが「塩」です。
塩は自然界の中でも特出して安定性を誇る物質のひとつです。
死が穢れとされた原因のひとつは、遺体が腐り、朽ち果ていくことにあると思われます。
一方で塩は腐りません。全てを焼き尽くす炎をもってしても、燃えません。
昔は遺体が腐るのを防ぐ為に、塩を塗っていた時期もあるようです。
不変・不滅の様相から、穢れを払い魔を寄せ付けない物として、葬儀や相撲など、古来から宗教と関わりの深い場所で「清め」の役割を担っているのでしょう。

元来仏教には死に対する「穢れ」と言う考え方は、存在しませんでした。
しかしながら、神仏融合の過程で神道の考え方に影響され、いつの間にか仏教でも「清めの塩」という概念が定着していきました。
この概念が現代にも定着していて、一般化し、今でも当たり前のように会葬返礼品に「清め塩」を入れているのですね。

しかし、浄土真宗は土着信仰などから来る迷信の一切を否定しています。したがって「塩」は使いません。
私がかつて、修行させて頂いた福岡県のある地方では、浄土真宗のお寺様の力が非常に強く
「何があっても清め塩を持たせてはならん!人の死は穢れなどではなく、皆、誰しもいつかは死んでいかねばならない運命にある尊いものなのだ。だからダメだ!!」
と断固として会葬返礼品に塩を入れることを許さず、浄土真宗のお葬儀には清め塩は入れておりませんでした。

しかし、お参りに見えられる方の全ての方が浄土真宗の門徒さんとは限らないので、地域の皆様にご理解を頂けるまで
非常に苦労されたという話を伺いました。
苦肉の策として、式場の玄関口に清め塩の小袋を用意し、どうしてもという方は持ち帰れるようにしておりました。

如何だったでしょうか。本日は以上で失礼致します。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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