中本葬祭ブログ

一日葬の流れを解説|新宮市の葬儀社が手順と注意点を紹介

一日葬の祭壇イメージ

大切な方を亡くされた悲しみのなかで、葬儀の準備を進めなければならないのは、心身ともに大きなご負担です。近年、新宮市や那智勝浦町・太地町でも「一日葬」を選ばれるご家族が増えてきました。通夜を行わず一日で葬儀を執り行うこの形式について、「どのような流れで進むのか」「費用はどのくらいかかるのか」と不安に感じる方も多くいらっしゃいます。この記事では、紀南地域で年間300件以上の葬儀をお手伝いしてきた経験をもとに、一日葬の具体的な流れと注意すべき点をお伝えします。

一日葬とは?基本的な流れと一般葬・家族葬との違い

一日葬とは、通夜を省略し、告別式(葬儀式)とご火葬を一日で執り行う葬儀の形式です。一般的な葬儀では「お通夜(1日目)→ 告別式・ご出棺・ご火葬(2日目)」と二日間にわたりますが、一日葬ではこの流れを一日に凝縮します。

ここで混同されやすいのが「一日葬」と「家族葬」の違いです。家族葬はご参列いただく方の範囲を限定した葬儀であり、日数とは関係がありません。家族葬でも通夜を含めて二日間行う場合がありますし、一日葬でも親しいご友人をお招きする場合もあります。つまり「一日葬かつ家族葬」という組み合わせも可能です。

一日葬の一般的な流れ

一日葬は、おおむね以下の手順で進みます。

1. ご逝去・お迎え・ご安置
ご逝去後、葬儀社がお迎えにあがり、ご自宅または安置施設にてご安置します。この段階で、葬儀の形式・日程・宗教者の手配などを打ち合わせます。

2. 葬儀の打ち合わせ・準備
祭壇やお花の内容、返礼品、お料理の有無などを決めていきます。菩提寺(ぼだいじ:先祖代々お世話になっているお寺)がある場合は、ご住職への連絡もこの段階で行います。

3. 告別式(葬儀式)当日
ご僧侶による読経、弔辞・弔電の紹介、焼香、お別れの儀を経て、ご出棺となります。通夜がない分、告別式は午前中から昼過ぎにかけて行われることが多い傾向にあります。

4. ご火葬・ご収骨
火葬場へ移動し、ご火葬の後にご収骨(お骨上げ)を行います。

5. 式後の法要・精進落とし
ご遺族のご意向により、初七日法要を告別式と同日に繰り上げて行う場合もあります。

よくある誤解と知っておきたい注意点

「一日葬は費用が半分になる」は誤解です

一日葬は通夜を省略するため、通夜にかかる飲食費や会場使用料の一部は軽減されます。しかし、祭壇や棺、ご遺体の安置・管理、火葬料、返礼品などの基本的な費用は一般葬と大きく変わりません。「日数が半分だから費用も半分」とはならない点にご注意ください。

新宮市周辺での一日葬の費用目安は、葬儀一式でおよそ40万円〜80万円程度が多い傾向にあります(2026年時点)。ただし、宗教者へのお布施、飲食費、返礼品費用は別途かかる場合がほとんどです。ご家族のご要望や規模によって幅がありますので、事前のお見積もりをおすすめします。

菩提寺への確認は早めに

紀南地域では菩提寺をお持ちのご家庭が多くいらっしゃいます。一日葬は比較的新しい形式であるため、宗派やお寺のお考えによっては対応が異なることがあります。通夜の読経を重要な儀式とされる宗派もあるため、一日葬をご希望の場合は、早い段階で菩提寺にご相談されることをおすすめします。直接聞きにくいという場合には弊社を通じてお尋ねいただくことも可能です。

ご香典辞退の場合は事前のお知らせを

当地域ではご香典を辞退されるケースが一般的になりつつあります。一日葬では通夜がないため、ご参列の機会が一度しかなく、ご香典についてのお知らせが行き届きにくい面があります。辞退される場合は、訃報の連絡時にあわせてお伝えいただくと、お持ちになった方との行き違いを防ぐことができます。なお、当日お気持ちとしてお持ちくださった場合に柔軟に対応されるご家族もいらっしゃいます。

新宮市・那智勝浦町・太地町での一日葬の実情

紀南地域特有の火葬の進行順序

紀南地域には、告別式の日の朝にまず火葬場へ向かい、ご収骨を済ませてから告別式を執り行うという古くからの風習があります。一日葬でもこの流れを選ばれるご家族は少なくありません。一方で、全国的に一般的な「告別式 → ご出棺 → ご火葬」の流れも可能です。どちらの進行でも対応できますので、ご家族のお気持ちに沿ってお決めいただけます。

地域のつながりへの配慮

新宮市や那智勝浦町・太地町は地域のつながりが深い土地柄です。一日葬で通夜を行わない場合でも、区長や組長への早めのご連絡をおすすめしています。地区によっては、ご近所の方がお手伝いに来てくださる文化が今も残っており、ご連絡が遅れるとかえってご心配をおかけすることがあります。

火葬場の日程について

新宮市斎場を利用される場合、都市部ほどの混雑はありませんが、年末年始やお盆前後などの繁忙期は日程調整が必要になる場合があります。一日葬は日程の自由度が比較的高いとはいえ、早めのご相談が安心です。

夏場のご安置について

紀南地域は温暖な気候のため、特に夏場はご安置の際のドライアイスの管理や室温の管理に注意が必要です。一日葬の場合でも、ご逝去から告別式まで最低一日はご安置期間がありますので、適切な環境管理が大切です。

まとめ

一日葬は、ご遺族の心身のご負担を軽減できる葬儀の形式として、新宮市・那智勝浦町・太地町でも選ばれるご家族が増えてきました。通夜を省略する分、限られた時間のなかで故人様をお見送りするため、事前の準備と周囲への配慮がより大切になります。費用面では「半額になる」という誤解に注意し、菩提寺への確認や地域の方へのご連絡なども含めて、全体を見据えたご判断をなさってください。大切なのは、形式にとらわれず、ご家族がお気持ちに添った形で故人様をお送りすることです。

中本葬祭では、一日葬・家族葬・一般葬のいずれの形式でも、紀南地域の風習や宗派の作法を踏まえたお手伝いをしております。葬儀の流れや費用のことなど、どのようなことでもお気軽にご相談ください。24時間365日、お電話を承っております。