家族葬をお考えになる際、「お花(供花)を辞退したほうがいいのだろうか」と悩まれる方が少なくありません。ご遺族のお気持ちやご負担を考えると、辞退されるケースは近年増えていますが、一方で弔意をお伝えしたい方への配慮も大切です。この記事では、家族葬でお花を辞退される理由と、角が立たない断り方、そして当地域でのケースについてご案内します。
家族葬でお花(供花)を辞退する主な理由
家族葬でお花を辞退される背景には、いくつかの理由があります。ご家族の考え方やご事情によって判断は異なりますが、代表的な理由を知っておくことで、ご自身のケースに当てはめて考えやすくなります。
故人やご遺族の意向を尊重するため
最も多い理由は、故人様が生前に「葬儀は質素に」「家族だけで送ってほしい」といった希望を残されていた場合です。また、ご遺族自身が「静かに見送りたい」「形式にとらわれず、本当に親しい人だけで過ごしたい」とお考えになることもあります。家族葬という形式を選ぶこと自体が、こうした意向の表れであることが多いです。
ご遺族の負担を軽減するため
お花をお受けすると、芳名板への記載、配置の調整、お礼状の手配、場合によっては香典返しに準じたお返しの手配など、ご遺族にはさまざまな対応が必要になります。悲しみの中でこうした事務作業が増えることを避けたい、というお気持ちから辞退されるケースも少なくありません。
費用面での配慮
供花を飾るスペースが限られている小規模な式場では、たくさんのお花をお受けすると祭壇周りが手狭になることがあります。また、お花をお受けした場合、ご遺族側でお返しを用意するのが一般的なため、その費用負担を避けたいとお考えになる方もいらっしゃいます。
シンプルな祭壇を希望される場合
近年は、花祭壇でも華美になりすぎず、故人様らしい色合いや花材で構成するシンプルな祭壇が好まれる傾向にあります。ご遺族があらかじめ祭壇のデザインや雰囲気を整えたいとお考えの場合、外部からのお花を辞退されることがあります。
新宮市を中心に年間300件以上の葬儀をお手伝いしている私たちの経験では、こうした理由が重なり、ご香典とともにお花も辞退されるご家族が増えています。いずれの理由も、ご遺族が故人様を心静かにお送りしたいというお気持ちの表れです。
お花を辞退する際の伝え方と注意点
お花を辞退すると決められた場合、その意向を関係者に正しく伝えることが大切です。伝え方によっては誤解を招いたり、弔意を持つ方に戸惑いを与えたりすることがあるため、配慮ある言葉選びが求められます。
訃報連絡時に明記する
ご親族や親しい方へ訃報をお伝えする際、「故人の遺志により、ご香典ならびにご供花は辞退申し上げます」と明記しておくと、後々の混乱を防げます。メールやLINE、電話でお伝えする場合も、必ず辞退の旨を含めましょう。曖昧な表現ではなく、はっきりと「辞退」という言葉を使うことが大切です。
葬儀社にも早めに伝える
葬儀社には打ち合わせの段階で、お花を辞退する旨をお伝えください。式場入口への案内掲示や、参列者への対応準備が必要になります。当日になってお花をお持ちになる方がいらっしゃった場合の対応についても、事前に相談しておくと安心です。
辞退理由を添えると丁寧
「故人の遺志により」「家族のみで静かに送りたく」といった一言を添えると、辞退の意図が伝わりやすくなります。ただし、長々と理由を説明する必要はありません。簡潔に、しかし心のこもった言葉で伝えることが肝心です。
当日お持ちになった方への対応
辞退の旨をお伝えしていても、当日お花をお持ちになる方がいらっしゃることがあります。その場合は、お気持ちに感謝しつつ丁重にお断りするか、あるいは柔軟にお受けするか、事前にご家族で方針を決めておくとよいでしょう。無理に押し返すことは、かえって相手を傷つけることもあります。
新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町では、地域のつながりが深く、ご近所や職場関係者が弔意を示したいとお考えになることが多い土地柄です。辞退される場合でも、感謝の気持ちを添えて丁寧にお伝えすることで、相手の心情にも配慮できます。
供花を辞退した場合の祭壇と式の雰囲気
お花を辞退されると、「祭壇が寂しくなるのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、近年の葬儀では祭壇そのものを花で美しく飾る「花祭壇」が主流です。外部からの供花がなくても、十分に華やかで故人様らしい祭壇をつくることができます。
花祭壇で統一感を出す
花祭壇は、ご遺族が選ばれた花材や色合いで統一して構成するため、外部からのお花がなくてもまとまりのある美しい祭壇になります。故人様のお好きだった色やお花を取り入れることで、よりパーソナルな空間をつくることができます。
シンプルでも心のこもった空間
お花の数が多ければ良いというものではありません。むしろ、ご家族が選んだお花だけで構成された祭壇は、故人様への想いが凝縮され、温かみのある雰囲気になります。参列者の方々も、そのシンプルさに込められた意味を理解してくださることが多いです。
費用面でのメリット
供花を辞退することで、お返しの手配や費用負担が減り、ご遺族の経済的な負担も軽くなります。ただし、お花を辞退したからといって葬儀全体の費用が大きく下がるわけではありません。祭壇のお花は葬儀社のプランに含まれていることが一般的です。
私たちがお手伝いする家族葬では、ご供花を辞退されるご家族が増えていますが、祭壇の美しさや式の厳粛さが損なわれることはありません。故人様とご家族の想いを大切にした、心温まるお式をお手伝いしています。
新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町での実例とご案内
新宮市を中心とした紀南・東紀州地域では、古くから地域コミュニティのつながりが深く、葬儀においても近隣や職場の方々が弔意を示される文化が根付いています。そのため、お花やご香典を辞退される場合には、地域特有の配慮が求められることがあります。
ご香典とセットで辞退されるケースが多い
当地域では近年、ご香典を辞退されるケースがかなり増えており、その際にお花も一緒に辞退される方が多くなっています。訃報連絡の際に「ご香典・ご供花ともに辞退申し上げます」と明記することで、参列者の方々も迷わずに済みます。
区長・組長への早めの連絡
地域によっては、区や組でまとめて供花を出す慣習があるところもあります。辞退される場合は、区長や組長に早めにその旨をお伝えしておくと、地域内での混乱を防げます。地域のお世話役の方々は、こうした変化にも理解を示してくださることがほとんどです。
菩提寺のご住職への確認
当地域では菩提寺をお持ちのご家庭が多く、家族葬であってもご住職に読経をお願いするのが一般的です。お花の辞退について、宗派による考え方の違いはほとんどありませんが、気になる場合は菩提寺にご相談されると安心です。
火葬の順序と式の流れ
新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町では、「告別式の日の朝に火葬を行い、ご収骨後に告別式を執り行う」という古くからの風習があります。この流れの場合、式場にお花を飾る時間が短くなるため、外部からの供花を辞退されるご家族もいらっしゃいます。もちろん、全国的な「告別式→火葬」の流れを選ばれることも可能です。
三重県紀宝町は県境をまたぎますが、熊野川を挟んで新宮市と隣接し、生活圏・文化圏は一体です。葬儀の慣習も共通しており、お花の辞退についても同様の配慮が求められます。
よくある質問
お花だけ辞退して、香典は受け取ることはできますか?
可能です。ご香典とお花は別々に判断できます。ただし、参列者が混乱しないよう、訃報連絡では「ご供花のみ辞退申し上げます」と明記してください。地域やご関係により対応は異なりますので、葬儀社にもご相談ください。
お花を辞退した場合、お返しは不要ですか?
お花を辞退し、実際にお受けしなければお返しは不要です。ただし、辞退の意向を伝えていてもお持ちになった方がいた場合、お受けしたならお礼状や簡単なお返しを用意されるご家族もいらっしゃいます。対応はご家族の判断によります。
家族葬でお花を辞退するのは失礼にあたりませんか?
失礼にはあたりません。故人様やご遺族の意向を尊重することが最も大切です。辞退される理由を添えて丁寧にお伝えすれば、ほとんどの方は理解してくださいます。新宮市周辺でも、辞退されるケースは一般的になっています。
菩提寺から供花が届いた場合はどうすればよいですか?
菩提寺からのお花は、ご住職による供養の一環としてお送りくださることがあります。辞退の方針でも、菩提寺からのお花は別枠としてお受けするのが一般的です。事前に葬儀社やご住職にご相談されるとよいでしょう。
供花を辞退すると、祭壇が寂しくなりませんか?
心配ありません。現在の葬儀では花祭壇が主流で、ご遺族が選ばれたお花で美しく飾られます。外部からの供花がなくても、故人様らしい温かみのある祭壇をつくることができます。シンプルな中にも、心のこもった空間になります。
まとめ
家族葬でお花(供花)を辞退される理由は、故人様の遺志、ご遺族の負担軽減、シンプルな式への希望など、さまざまです。辞退される場合は、訃報の際に明確にお伝えし、葬儀社にも早めにご相談ください。お花がなくても、花祭壇で美しく故人様をお送りすることができます。
新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町では、地域のつながりが深いため、辞退の意向は丁寧に伝えることが大切です。ご香典とセットで辞退されるケースも増えており、地域の方々の理解も広がっています。ご不明な点やご心配なことがあれば、経験豊富な葬儀社にご相談されることをおすすめします。
中本葬祭からのご案内
中本葬祭は、新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町を中心に、家族葬をはじめとする葬儀を年間300件以上お手伝いしております。お花の辞退や香典の扱いなど、ご不安なことは何でもご相談ください。24時間365日、フリーダイヤル0120-52-4966でお電話を承っております。お見積もり・ご相談は無料です。故人様とご家族の想いを大切に、心を込めてお手伝いいたします。
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この記事の監修
中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター
平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。
