中本葬祭ブログ

危篤と重篤って意味が違うの?

2020/03/05

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紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の内村です。

危篤重篤は、似た状況で使われることがある言葉です。どちらも医療の現場で聞く事が多いもので、患者が危険な状態にあることを指す言葉として用いられています。特に重篤という言葉は普段、なかなか聞くことは少なかったものですが、昨今の新型コロナウイルス感染症に関するテレビなどの報道で初めて聞いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、漠然と意味は把握していても、詳しい違いはわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、危篤と重篤の意味についてご紹介させて頂きます。

危篤と重篤の意味について

危篤とは、死が目前に迫り、回復する見込みが薄い状態を言います。危篤の宣告は、医師が患者の極端な脈拍の低下や呼吸微弱などから複合的に判断し、回復が困難とみなされた場合に危篤が宣告されます。
危篤になった場合でも、逝去するまでの時間は人によってさまざまです。宣告から数時間以内に逝去する場合もあれば、数日間にわたって小康状態(しょうこうじょうたい)を保つこともあります。亡くなるまでの時間は例え医師であってもわからないため、危篤の連絡を受けたら可能な限り早く駆けつけることが何より大切です。

また、危篤と判断されてもまれに回復することもあります。危篤になったとしても、確実に亡くなるとは限らないことも覚えておいて頂ければと思います。

重篤とは、命に危険が及ぶ状態を示す言葉ですが、危篤は死が想定される意味合いが含まれることに対し、重篤は主に症状の度合いを示す言葉です。しかし、どちらの言葉も命にかかわる状態である変わり事態には変わりなく、重篤はすぐに亡くなることはなくても、このままでは死に至る可能性があることを示しています。
どちらかと言うと重篤は危篤よりも医学用語としての性格が強く、一般的には用いられない言葉です。

危篤をはじめとして似た意味合いの言葉が多くあるため、誤解を招かないよう、多くの場合は「命を脅かす非常に重い病状」などといった別な言い回しで症状の度合いを伝える事が多いかと思います。

重篤とは、一般的な解釈としまして「危篤ほどではないが、命の危険がある予断を許さない状態」と考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

如何だったでしょうか。

本日は以上です。

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この記事の著者:(株)中本葬祭/業務執行役員 部長 内村 恵