中本葬祭ブログ

第一回【家族が亡くなった場合】「やること・手順・手続き」について

2019/10/26

こんにちは。 ありがとうで送るお葬式® 家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の内村です。

家族が亡くなった場合、多くの決定が必要になります。ただでさえ家族が亡くなり悲しい中、様々な判断や決定が必要になり、本当にご家族にとっては大変な事だといつも思いながらお手伝いさせていただいております。

今回から、ご家族が亡くなった場合における「すべきこと」と「決めなくてはならないこと」を家族が死亡を宣告された時からお葬式の前までの一連の流れを第三回に分けてご紹介します。

 

今回は状況により異なる場合やご遺族より質問の多い事案や私自身の経験をおり混ぜて第三回に分けて少し掘り下げてご紹介させていただきます。

 

それでは第一回目の今回は、【死亡~中本葬祭への連絡~ご安置場所の確定】までを少し詳しくご案内します。

1.死亡した場所により「やること」は変わります。

2.中本葬祭へ連絡~伝える内容は?

3.ご安置と枕飾り(宗派がわからない場合はどうすべき?)

 

 

 

 1.死亡した場所により「やること」が変わります。

中本葬祭では9割以上が病院からの電話が多いのですが、亡くなった場所により、連絡先やすべき事なども変わってきます。

特に病院以外の場合では、非常に困惑した中で電話をいただくご遺族が多いのも事実です。

 

それでは亡くなった場所でのそれぞれの状況や対応方法をご紹介させていただきます

◉病院で亡くなった場合

ほとんどの病院では「病院は病気やケガを直すところ」との考えで、「亡くなった方はなるべく早くお引き取り下さい。」というスタンスであることが多いです。

「ご遺族の方をお待たせしない」はもちろん、霊安室そのもの数も限られている為、私たち中本葬祭ではお迎えのお電話があった際にはいつでも、速やかにご指定の病院や施設にお迎えに行けるように【24時間体制】をとり、安全に1分でも早く到着できるように工夫を行っています。

 

病院では看護師さんによる【清拭(せいしき)】があります。

よくドラマなどで「エンゼルセットを用意して」と聞く方も多いと思います。所要時間は約60分程でその後病院を出る事になります。

※【清拭】とは、お体を清めるだけではなくご遺体に綿花を詰めたり、その他故人様の尊厳を守るための処置を施します。

 

お迎えの寝台車が到着する待ち時間を減らすためにも清拭後ではなく、なるべく早くに中本葬祭への電話連絡を行って寝台車を手配して頂きますと、お待たせする時間を短縮できます。

病院を出る際には病院より必ず【死亡診断書】を受け取ります。深夜などでその場での発行ができない場合は、改めて病院に取りに行きます。

 

 

◉【老人ホームや施設】で亡くなった場合には

老人ホームや施設で亡くなった際には専属の医師がいるかいないかで対処が大きく変わってきます。医師がいない施設の多くは、容態急変時に病院に搬送されることになります。

施設の環境や方針で変わってきますので、施設の担当の方からの案内を確認しましょう。

もちろん施設でも医師の死亡診断が終わっていれば寝台車がお迎えに伺うことが可能です。

その際、【清拭(せいしき)】が行われないことが多いので、私たち中本葬祭が行わせて頂きます。

 

 

◉【警察署】で安置された場合

事件や事故で発見時に死因が特定されない場合は【警察署】に安置されます。

警察署としては、事件性があるか無いかを検視や司法解剖を通して確認しなければなりません。

もちろん家族への連絡は警察官より連絡が入ります。

警察では医師の検死を行い、検察官や警察官の判断でいつ帰ることができるかが決定されます。

状況によっては、大きな病院に運ばれ、法医学者のもとで解剖を行う事もあります。

 

遺族として何より心配なところは、「いつ故人が帰ってくることができるのか」です。

近年の医師不足により、医師の検視待ちという事も起こっているようです。

私自身の経験ですが、新宮市内に新たに検視を行える医師が不在で、100km程離れた和歌山市の病院まで警察官が運んだという事もありました。

一般的には故人様が2,3日以内で帰ることができる事が多いのですが、一週間以上かかることもあり、事前に日にちが決まっていることはほぼありません。連絡を待ち続けるという状況になってしまいます。

 

私たち中本葬祭では、このような場合でも連絡をお受けしており、専門スタッフによる事前の準備としてご遺族には聞きにくい事等を警察官と相談したうえで、ご遺族にとって最良の方法でお迎えとご安置ができるように配慮を行っています。

尚、検視の終了後は納棺師による「処置」(清拭)が必要になります。こちらは専門資格を保有しております中本葬祭の社員が行わせて頂きますのでご安心ください。

 

ご移動の承認後は、「死体検案書(死亡診断書)」が発行されます。検案の費用も入ってきますので、病院で通常発行される死亡診断書より高額になる場合がほとんどです。

検案内容によって金額は大きく異なりますが、おおよそ30,000円~100,000円程かかる場合があります。毎回聞いたりはしませんが、私の知りうる最高額は6万円台でした。

 

役所の提出が必要な【死体検案書】は警察官から渡される場合がほとんどなのですが、まれに検案を行った医師の病院に取りに行く場合の二通りがあります。

最近は振り込みも対応していますが、病院で受け取りの場合は【現金支払い】が多いので少し多めの準備が必要です。

出発の前には警察官より経緯の説明と手続きが30分~60分ほどかかります。【印鑑】も忘れず持参しましょう。

 

◉【自宅】で亡くなった、亡くなっていた  場合

ご自宅で亡くなった場合では、医師の自宅診療や担当医がいる場合や訪問看護を受けている場合と医療関係者が全く携わっておらず突然亡くなった場合など、様々な環境があります。

担当医がいる場合は、自宅に来ていただいて【死亡診断書】を書いていただく事が可能であれば、特に問題はありません。

そのほか、在宅看護の場合は担当看護師に連絡を取るなど指示を仰ぎたいところです。医療関係者にお願いしている方は、万が一自宅で亡くなった場合を考えて事前にお話を聞いておくことを強くお勧めします。

問題は、自宅で元気に過ごしていたのに突然亡くなった場合です。

亡くなったと思っていても息があるかもしれませんので、まず救急車を呼ぶことをおすすめします。

死亡している事が明らかな場合は、警察に連絡します。

警察では、事件性があるか無いかの【検視】を行わなくてはいけませんので、必ず警察官が自宅に来ます。

 

警察の判断によりますが、医師による検案(死亡診断)を終え、そのまま自宅でご安置することができる事もあります。よく調べることが必要な場合は一度警察署に連れていかれることになります。その際は前段の「【警察署】で安置された場合。」をご確認ください。

 

 

 2.中本葬祭への連絡 ~お伝え頂く内容~

 

私たち中本葬祭に連絡を行い寝台車の手配をする際に必要な主な内容は以下の通りです。

 

【電話でお聞きする主な内容】

①故人様の氏名
②お電話先の方の氏名と電話番号
③お迎え病院(施設)の住所と名称
④ご遺体が出ることができる予定時間
⑤ご希望のご安置先(自宅または中本葬祭のホール又は安置室)
⑥宗旨や宗派

以上のような事が基本です。中本葬祭より寝台車の到着時間が伝えられます。

 

①~③は問題ありませんね。

 

【④のご遺体が出ることができる予定時間】は念のために聞きましょう。

連絡した親戚が駆け付けたらすでに病院から出たとこだった。という事をよく耳にします。

遠方の方にはご安置先を伝えてそちらに直接向かってもらうような配慮も必要でしょう。

また、病院によっては深夜等で死亡診断書の発行や清拭(亡くなった後の処置)が翌日になる事もあります。

 

【⑤のご安置先(ご自宅または中本葬祭のホール又は安置室)】

依頼時には行き先の希望をお伝えいただく必要があります。

もしご自宅がマンションやアパートの場合は担架が入らないことも多いので注意が必要です。その他、近隣の方に知られたくない場合やご安置のスペースがないなどの様々な事情や理由があり、中本葬祭の式場に直接安置する方もとても多くなっています。

尚、ご自宅で用意するものは「敷布団」準備だけで大丈夫です。

 

 

 3.ご安置と枕飾り(宗派がわからない場合は?)

2.中本葬祭への連絡の⑥で、【宗旨、宗派】とありましたが、ご安置の際に枕元に飾る【枕飾り】はほとんどの宗旨、宗派でお花とともに必要ですが、宗派によって飾り方や飾る内容が異なります。

浄土真宗系のお西とお東でも変わってきます。
またキリスト教や神道では大きくお飾りは変わります。

中本葬祭に電話を掛けたときに宗旨・宗派が不明でも、ご安置の際には必要となる重要な事柄です。もし不明な場合は親戚の方に聞くなどの必要があります。

宗派が解らなくても寺院名やおおよその地区がわかれば、中本葬祭でお手伝いが可能ですのでご相談ください。

 

ご安置が無事終わった後に中本葬祭と日程や会場の打ち合わせを行います。

この時にお葬式のスタイルや規模と会場や日程、時間を仮に(宗教家がいる場合は改めて承認をいただきます)決めることになります。

こちらの詳細は次回の「【家族が亡くなった場合】「やること・手続」について第二回」で詳しくお伝えします。

今後の予定です。

第2回予定<【家族が亡くなった場合】「やること・手順・手続」について第二回>

4.葬儀スタイル等、決めなくてはいけない事柄

5.葬儀ホールの決定

6.日程の決め方と新聞掲載

 

第3回予定<【家族が亡くなった場合】「やること・手順・手続」について第三回>

7.市役所などの死亡手続き

8.銀行の預貯金の凍結

 

本日は以上です。これら以外にも葬儀や家族葬に関すること、お仏壇や墓地に関すること、散骨などに関する疑問・質問も中本葬祭までお気軽にご相談ください。

中本葬祭 0735-52-4966
 

この記事の著者:(株)中本葬祭/業務執行役員 部長 内村 恵