中本葬祭ブログ

なぜお葬式はしなければならないのか?

こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®

家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地

紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の中本です。

いつかこの記事は掲載しようと思ってずっと温めていた内容です。そして、今から5年ほど前に真剣にこのテーマについて考え、こうではないかと一つの解に達した内容です。

これは、このお葬式という仕事を生業としている以上、絶対にこの問に答えられなければいけない内容ですよね。

しかし、この「なぜお葬式はしなければならないのか?」という問いに対する答えは、おそらく葬儀社ごとに違ったものを持っていると思います。

今回は、一葬儀社としての根幹を成す魂の部分にあたるテーマといっても過言ではないこの件について私自身の考え方をご紹介させて頂きます。

 
 

人はなぜ生きるのか

お葬式とは、人の人生におけるゴールと表現されることも少なくありません。では、お葬式を語る前に、まず、私たち人はなぜ生きるのだろう。

この事についても、一つの結論が必要になると思います。あくまで私自身の答えとしては「幸福になるため」ではないかと思います。

「幸福になる」と一言で言えども、何を持って人は幸福と言えるのかと言う事になると思います。

これには人それぞれの考えもあれば、様々な説もあるようですが、幸福の「幸」とは心の豊かさを意味し、幸福の「福」とはお金や物などの物質的な豊かさを意味します。

「物」と「心」の物心両面が豊かになり、「幸福になった」と言えるのでしょう。言葉にするほどそれはかんたんではなく、多くの人がそれを追求して日々、生きているのではないでしょうか。

「幸」と「福」の共通点について

「幸」と「福」これらには共通点があります。それは、いずれも「自分では作れない」という事です。

物質的な豊かさである「福」は何かをして頂くものです。心の豊かさである「幸」も、自分以外の誰かの笑顔や感謝があって心が幸せになるものです。

中には「独りでいるほうが幸せだよ」と感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、とは言えども、やはりそれは帰る場所や戻る場所があればこそではないかと思うのです。

従って端的に表現しますと「幸」の心の豊かさは家族にあると思います。家族以外ですと、極めて自分に近いコミュニティの中にあると思います。

対して「福」の物質的な豊かさは、こうした家族や自分に極めて近いコミュニティよりはもう少し遠い、その外側にあるといえるのではないでしょうか。

仕事で言うならば「お客様」などがそれに該当するかと思います。

結論としましては、まず家族と上手くいくこと、そして周辺の様々な人と上手くいくことが幸福の一番の近道であり、人は自分ひとりだけでは幸福にはなれないと言えると思います。

儀式はなぜやるの?

令和元年には、天皇陛下即位の儀式が行われました。お葬式も儀式です。なぜ「儀式」が必要なのでしょうか。

前述の「幸福」の構成として、自分の家族や友人・知人、仲間などすべての人と上手くいくことが幸福になるうえで重要な点になると思いますとお伝えしました。

こうした関係性はすべて偶然が重なり合ったものと言えますが、こうして繋がった関係性を「ご縁」と人は言いますね。

昔の人は、こうして出来た「ご縁」を大切にする事が人生を豊にする近道であると様々な書籍や物語の喩え話などで伝えてくれています。

例えば、子供の頃、家庭で家族の誕生日ということでお祝いをした習慣がある家庭と、特にそうした事は何もなくといった家庭とを比較した場合には、前者のほうがそのために時間がかかったり、手間もお金もかかります。一方、そうした手間や時間、お金も省いて・・・といった具合に行ってきた家庭とを比較した場合には、もしかしたら前者の家庭の方が幸せと言えるのかも知れませんね。

ところが、例えば家族の中のちょっとしたイベントとして何かを企画した場合には、うっかり忘れてしまったりですとか、そもそも忙しくて集まれなかったりだとか、無理を押してまで・・・となりがちです。ですので、事あるごとにちゃんと家族を中心にした近しい人が集まって家族仲や友人・知人との強い絆を結びましょうと昔の人は考えたのですね。

それが儀式だと思います。昔の人は、何となくその行事を決めたわけではなく、順序立ててこのくらいのタイミングでこうした儀式を行っていけば子々孫々繁栄して、周囲も幸せになるのではないか・・・と計算して作られたものではないかと思います。私たちが産まれて初めて浸かる産湯も一つの儀式と言えるでしょうし、お宮参りやお食い初め、七五三・・・これらの儀式もそのように計算して作られたものではないでしょうか。そうした中の一つがお葬式ではないかと思うのです。

 

ちょっとお話が長くなりそうなので、一旦今回はこちらで失礼いたします。

また改めてこちらの続きを書かせて頂きます。

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この記事の著者:(株)中本葬祭/専務取締役 中本 吉保