中本葬祭ブログ

キャッシュレスと葬儀について

こんにちは。 ありがとうで送るお葬式® 家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の中本です。

スタッフが毎日毎日、こちらのブログを更新していってくれています。

葬儀というのはその土地土地にまつわるならではの風習や慣習が非常に多く、ある地域では常識とされていることが別な地域では全く知られていない(行われていない)風習や慣習というのも決して少なくありません。

ですので、こちらの記事を書くという事を通して、全国各地にある様々な風習・慣習の大元を辿る調査であったり、そもそもなぜそのような風習・慣習となったか?といった事を調べた上で発信するようにしていますので、なかなか大変な作業をしてもらっています。

そこで、私自身としましては葬儀に関するマナーや知識等とはまた別に、日々目まぐるしく変化する世の中や葬儀業界を見聞して感じた事を発信していこうと思います。

時々登場させていただきますので、私の記事に関しましてはスタッフたちの記事の合間に、息抜き感覚でご笑覧頂ければ幸いです。

 

 

さて、今年の10月に消費税が10%に税率がアップされました。それに伴い、現金以外の方法で決済するとキャッシュバックが受けられるという何とも不可解な政策を国が推進しています。

増税の影響で景気悪化を避けることと、キャッシュレス化が主要国と比べて遅れている日本の現況をインバウンド対策も含めて行なうというものです。以前、中国に視察に行った際には、町中のリヤカーを引いたおじさんが売っている露天のお店であっても現金決済はお断りで、アリペイまたはクレジットカード決済しか決済方法がないといったお店でした。むしろ現金決済のほうが珍しいくらいなんですね。

その理由を尋ねると、偽札が多くいちいちチェックするのが大変だという理由や、クレジットカード決済であってもスキミングなどの問題もあり、セキュリティがより堅牢なアリペイなどの決済手段が主流になっているとのことでした。

最近は【QRコード決済】という新たな決済方法も誕生して消費者にとって決裁方法を何を使うのかということも「迷える」ほど多彩です。


お葬式の支払いでもキャッシュレス化は徐々ではありますが、進んでいます。
クレジットカードで葬儀代金の支払いのできる葬儀社は近年飛躍的に増えてきています。

中本葬祭でもクレジットカード葬儀代金の支払いができるのですが、最近の利用率は上がり続けています。
とりわけ10月以降の利用率は飛躍的に上がっているといっても言い過ぎではないほどです。

同じ代金を支払っても、キャッシュバックが受けられるのならばそちらを選択したほうが得だと誰もが考えますもんね。インターネット上のサイトではお寺様のお布施もクレジットカードで支払い可能なサービスがある昨今、お葬式のキャッシュレス化は決して無関係ではないのです。


お葬式では弔問者が持参する「香典」。近年はこちらの地域では御香典や供物は御辞退させて頂きますというご家族が増えてきており、御香典をご持参されて参拝される方も少なくなりました。
そうした「香典」について、当然のことながら現金ですが、この先QRコード決済が普及することで、キャッシュレスで香典をご家族にお渡しすることが出来るサービスは実現可能なことです。

先日、東京のあるお寺様が賽銭箱の上にQRコード決済が出来るQRを掲示してニュースで話題になっていました。お賽銭も御香典も充分にキャッシュレス化に進んでいく可能性はあるのです。


結婚式もお年玉も冠婚葬祭に関わるお金は基本的に現金でやり取りすることが今後もしばらくは大勢を占めると思うのですが、LINEPAYなどの送金の仕組みを使えば、簡単に親から子供にお小遣いを渡すことがすでに出来る世の中であることを考えると、お年玉袋そのものが無くなってしまうことも決して否定できません。
もしかしたら私たちが想像している以上にキャッシュレス化は早いのかもしれないですね。

 

便利であることはとても素晴らしいことだとは思いますが、個人的には表面上の利便性を追い求めるよりも、その「コト」を通した人の思いやりや温もりが感じられる形は、どんなに便利な世の中になれど後世に遺していって欲しいなと思います。

 

本日は以上です。これら以外にも葬儀や家族葬に関すること、お仏壇や墓地に関すること、散骨などに関する疑問・質問も中本葬祭までお気軽にご相談ください。

中本葬祭 0735-52-4966
 

この記事の著者:(株)中本葬祭/専務取締役 中本 吉保