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紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の中本です。
コロナウイルス感染症に関するデマが様々なところで起こっていますね。
良く、煙のないところに火は立たないとか言われますが、煙どころか根も葉もない噂だけが独り歩きしている事も多いようで、そうした事も今起こっている事態の深刻さを垣間見れるものなのかも知れませんね。
ところが4月7日のテレビ朝日系の番組「モーニングショー」でとんでもないデタラメなデマがテレビで報道されていました。これはさすがに酷すぎましたので、今回はこちらのデマについてご紹介させて頂きます。
コロナウイルス感染症に関するデマ
4月7日のモーニングショーで、新型コロナウイルスのPCR検査を行っていない死亡者について、ご遺族に会わせず火葬を行っている葬儀会社を取り上げていました。
つまり、『コロナウイルス感染症に感染しているかも知れない』という事で、御遺体を納体袋に納めて火葬するのだとか。その葬儀社は肺炎でお亡くなりになった方の御遺体については『感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第30条第3項により二十四時間以内に火葬する事が出来る』と紹介していました。
※条文はこちらです
一類感染症、二類感染症、三類感染症又は新型インフルエンザ等感染症の病原体に汚染され、又は汚染された疑いがある死体は、二十四時間以内に火葬し、又は埋葬することができる。
ここまで
一見、もっともらしく聞こえますが、これはとんでもない大嘘です。
テレビ番組がこのような嘘情報を流す事について心底驚きました。
そもそも『感染及び感染の疑いがある御遺体』と葬儀社が話したとの報道ですが、それを判断するのは葬儀社ではありません。
あくまで医療機関等が判断していることで、これまでの歴史を振り返っても葬儀社がそれを勝手に判断して「二十四時間以内に火葬が出来る」などといった運用をしていた事はありません。
また、この番組では3月中旬にツイッター上では未検査遺体が大変多いため、心苦しいですが未検査肺炎患者様も同様の扱いとなりますとツイッターで言ってました。
もはやめちゃくちゃです・・・。
感染症の患者様については、実際にはPCR検査をされないで私たちに引き渡される可能性はゼロではありません。しかし「感染防止という観点から火葬させて頂くしかないという実情です」というのは、通常の葬儀社の感覚からすればあり得ない話です。
私たち葬儀社は、病院からご遺族の方が手渡された死亡診断書の内容に基いた範疇の判断しか出来ませんし、疑わしいからといって二十四時間以内の火葬を推奨する権限もなければそれを実行する権限もございません。
今回の報道は、あくまでその極めて異質な、なおかつ本当に実在するかどうかも解らない葬儀社さんの極めて稀な、通常ではあり得ない葬儀社の観点です。
これを全国の葬儀社全ての統一の見解と思われては全くの心外ですので、これははっきりと上記のような事は断じてございませんと断言させて頂きます。
そもそも公衆衛生の決まりをきちんと守っている以上は、どのように葬送をするかという権利、つまりどういう風にお弔いをするかという判断はご遺族の判断であり、ご遺族の自由でございます。
また、コロナウイルス感染症でお亡くなりになった場合には厚生労働省のホームページでも確認できるかと思いますが、二十四時間以内に火葬する事が出来るとされており、二十四時間以内に火葬しなさいと書いておりません。
また、死亡診断書にはっきりとコロナウイルス感染症が死因であると記載が無い場合には、例え疑わしいからと言って、一葬儀社の判断で火葬の時間を二十四時間以内にと決めたりですとか、葬送の方法をご遺族の意向も無視して勝手に決めるなんてことは有り得ないことですからご安心頂ければと思います。
テレビの影響力は大きいですから、このような報道を見ると一般の方は「そうなのかな」と思ってしまうかも知れません。しかし、今回の報道の意図はPCR検査をもっと増やしてほしいという意図があったのだろうと思われます。
これを言いたいが為に、伝え方を変えて存在するかどうかも疑わしい匿名の葬儀社を出して事実に反する報道をすることで、暗に検査の数を増やすべきだと訴えたかったのだろうと思われます。
もし、この葬儀社の方が実在し、そしてこれを正しい判断だと思うのであれば
堂々と社名を出して伝えるべきだと思いますし、そうすることが、より信憑性のある報道のあり方ではないかと思われます。
如何だったでしょうか。
本日は以上です。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/専務取締役 中本 吉保