こんにちは。中本葬祭の中本です。
冠婚葬祭業にとって新型コロナウィルスの影響は甚大であり、今もなおその影響が収束する兆候すら見られない状況です。
とりわけ結婚式は多くの方をお招きし、長時間お酒の席が続く状態であると同時に、所謂三密の状態が避けられないことに加えて、葬儀と比べれば不要不急とは言えないことから、ほとんどの挙式の予約がキャンセルや延期になってしまっている事態です。
結婚式に限らず、お祝いの行事は軒並み中止もしくは延期となっています。
冠婚葬祭において生花は切っても切れないアイテムであり、会場の装飾という見た目だけの役割に留まらず、想いを目に見える形で伝える「カタチ」として無くてはならないものです。
しかしながら、各種のお祝いの行事が激減していることから、その需要も激減であり、多くのお花が市場に出荷されずに生産者が廃棄をするという事態であり、生産者・卸・小売りとも大変な打撃を受けています。
例えば、バラを例に挙げますと、結婚式の場合には新郎新婦から色や品種の指定があることが多いようです。
花を仕入れる花屋さんも、指定のある色をセリで落としますので必然的にその価格が上昇します。
それにつられて、それ以外の色目についても全体的な相場が押し上げられます。
これが現状ゼロの状態なので、バラ農家さんを例に挙げても、その打撃の大きさは容易に予測出来ることかと思います。そればかりか、新たな作付けを行ったとしても収穫の時に事態が収束しているかどうかの予測が全くつかず、自らも高齢であることから廃業される農家さんもチラホラと出始めているといった話を伺いました。
では葬儀はどうなのかというと、昨今では日本のお花の消費の約4割が葬儀というほど、葬儀におけるお花の消費の割合は増えていました。
しかし、割合が増えているだけで葬儀におけるお花の消費は昔と比較しましても大幅に減っています。
その理由は家族葬に代表される葬儀の小規模化の波をまともに受けているからなのです。
そのような現況に加えて新型コロナウィルスの影響でますます葬儀の規模が小規模化してしまい、葬儀のお花の需要は急激にしぼんでしまったのです。
花は人の心に癒しや潤いを与えてくれます。
冠婚葬祭のみならず、私たちの日常生活の空間においても無いより絶対にあったほうが良いものです。
必要なものなのに、需要が減って生産者や卸・小売り店の経営が大変厳しくなっていることは冠婚葬祭業に携わるものとして決して見過ごせない、深刻な事態です。
コロナ禍の悪影響の無い業種は無いというくらいの現況ですが、何とか守っていきたい業種なのです。
如何だったでしょうか。
本日は以上です。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/専務取締役 中本 吉保