こんにちは。中本葬祭の中本です。
多くの日本人は初詣をはじめ、一年を通じて神社に参詣に行きます。
また、人生における節目の際に神社に行ったりしますよね。
そんな日本の古来宗教である神道は大方の日本人の信仰があり、私達日本人が口にする時の「神様」とは神道の精神の基にある八百万の神々を通常は言います。
この国の歴史上、最も歴史が古く、私達日本人が信仰をしている人が多い宗教であるにも関わらず、
神道でお葬式をする人は日本全体でたった3%にすぎません。
こうした事実は海外の方なら絶対に理解できない日本の摩訶不思議なことの一つと言えるでしょう。
なぜこのような数字になるのかというと、古くから多くの日本の家には神棚と仏壇の両方が存在し、お祝い事は神様の前で、不幸事は仏様の前でという棲み分けがなされていました。
結婚式も神前式ではなく、仏前式もありますが、仏前式の結婚式を選択されるのは僧侶関係者以外はほとんどありませんし、逆に神職に従事されている方であっても、お弔いは仏様の前で行う方式を採用する場合があるのです。
神道のお葬式は神社では絶対に行いません。
神道では穢れを最も嫌い、お亡くなりになったご遺体は神道においては穢れの最たるもの捉えており、神道のお葬式は昔は自宅や集会所で行うのが常でした。
現在は葬儀会館が全国各地にありますので神道のお葬式をされる方にとっては大変便利になったのです。
式次第は神社で行われる各神事と基本的には同じように進んでいくのですが、細かい部分についてはここに書ききれないくらい違います。
また玉串を神前に捧げる時は作法は基本的に神社での参拝方法と同じなのですが、絶対にやってはいけないことは柏手を打つ時に「音を立ててはいけない」ということです。
音を立てない柏手のことを「忍(しの)び手」(ところによっては「しぬびて」)と言います。
最近ではお寺様を呼ばずにお葬式を行いたいというお客様がお寺様に依頼する代わりに神道のお葬式を選ばれる方が少しずつ増えています。
そもそも神道の信仰心がある方なら誰が行っても問題はないのです。
但し、お葬式を神葬祭で行って、その後の年忌法要を仏事で行うという場合は
菩提寺のご住職の了承なしに行ってしまうと絶対にトラブルになりますから事前に良く相談されることをオススメします。
本日は以上で失礼致します。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/専務取締役 中本 吉保