中本葬祭ブログ

お位牌の選び方や注意点について

2020/01/18

こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®

家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地

紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の内村です。

仏式のお葬式では、四十九日までに亡くなられた方のためにお位牌を用意します。

このお位牌には、個人の霊魂が宿る場所、依代となるとされており、故人の象徴とも言えます。

お位牌は、本来宗教や性別により差がないとされています。

また、お位牌には様々な種類もあり、どのようなお位牌を選ぶべきなのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はお位牌の種類やどのような大きさの位牌を選ぶべきかといった注意点などについてもご紹介させて頂きます。

お位牌の適切なサイズ選びについて

では、実際にお位牌を手配する際には最も気がかりなのがサイズについてではないでしょうか。

そこで、以下にサイズ選びの際に気をつけていただきたい点などについてご紹介させて頂きます。
お位牌の大きさを確認するには、「札寸」と「全長」があります。「全長の長さだと思っていたら実は札寸だった」という場合、想像していたよりも大きいお位牌になってしまいますので、大きさを選ぶ際には「札寸」と「全長」のどちらで記載されているのかをよく確認して頂ければと思います。

お位牌のサイズ選びにおける注意点について

まず1つ目にご注意頂きたい点として、御本尊の高さを超えないという基準があります。御本尊とは宗教の信仰対象となるもので、それらを模した仏像や掛け軸の事を言います。仏壇の中心部に仏像或いは掛け軸が配置されているかと思います。この御本尊の高さを超えないように、お位牌の大きさを選ぶようにしましょう。

またご先祖様がいらっしゃるお仏壇の場合には、そのご先祖様のお位牌と同じ大きさか、少し小さめのものを選ぶなどご先祖様のお位牌より大きくならないように注意して選ばれると良いでしょう。

お位牌の並べ方について

ご先祖様がいらっしゃる場合は、お位牌を置く位置にも決まりがあります。

ご先祖様のお位牌が1つある場合は、向かって右側にご先祖様のお位牌を設置し、新しく並べるお位牌を向かって左側に設置します。ご先祖様のお位牌が複数ある場合は、外側が一番長いご先祖様になるように、右・左・右・左と内側へと置くように配置しましょう。

ご功績を残された方のお位牌は大きめのものを用意しましょう

お位牌の大きさは一般的に「寸」を用いて表示されます。大きさは2~8寸と幅広くあり、一般的に選ばれやすいものは3寸~4寸の大きさであることが多いです。
そんな中でも、偉大な功績を残した故人には大きめのお位牌を用意しましょう。一般的にはご先祖様がいらっしゃる場合には、ご先祖様のお位牌と同じ大きさか少し小さめのお位牌を手配します。しかし、故人が偉大な功績を残された方であった場合には、ご先祖を超える大きさのお位牌を用意することも可能です。

夫婦の位牌は大きさを揃えます

昔は夫婦のお位牌を作成する場合、一家の主人である夫のお位牌は、妻のお位牌より大きく作る傾向にありました。
しかし、近年では同じ大きさを選ぶことが一般的となってきました。

また、本来お位牌とは1人につき1つですが、夫婦の場合は1つのお位牌に連名で記載することも可能です。

次に、夫婦連名のお位牌「夫婦位牌」についてご紹介させて頂きます。

夫婦連名のお位牌「夫婦位牌」の作り方について

夫婦連名でのお位牌を夫婦位牌(めおといはい)と言います。作成するタイミングとしては、どちらかが亡くなったタイミングで作成します。具体的には、先に亡くなった方の名前を片側に入れ、もう片方は空欄にして空けておきます。或いは、お二人が亡くなられた段階で夫婦位牌を作成し連名を綴るという方法の大別して2通りがあります。

ただ、近年では夫婦のどちらかが亡くなったタイミングで夫婦位牌を作成するパターンは少なくなってきています。その理由としては「空欄に残された方のお名前が入ることを待っているようで縁起が悪い」といった考え方や「魂抜きを行わず位牌を業者に預けることが気になる」といった考え方もあるようです。
魂抜きとはお墓やお位牌を別の場所に移す際に、一度魂の宿っているお位牌から魂を抜き、単なる石・札に戻してから移動をするというものです。その後移動した先で再度魂入れを行います。しかしあらかじめ作成していた夫婦位牌に後から亡くなられた故人のお名前を記載する際には、その過程がないので気にされる方も少なくないようです。

子供が先に亡くなった場合には小さめの位牌を用意します

お子様が亡くなった場合のお位牌は、比較的小さめのものを選択することが一般的です。お子様の年齢により大きさに違いはあります。小さめのものを選択する理由としましては、この先、亡くなったお子様の「親」にあたる方が亡くなった時に、親のお位牌よりも子供のお位牌の方が小さくなるように配慮してのことだと考えられます。
お子様向けの位牌として特段決まった大きさというものはありませんが、一般的には先祖代々のお位牌よりもひとまわり小さい程度を選択される方が多いです。

どのような種類のお位牌を選べば良い?

お位牌には大きさだけに留まらず、種類やデザインなど様々なものがあります。お位牌は「魂の宿る場所」とも言われていますし、一度作成した後に改めて作り変えることはあまりありません。故人のイメージや好みなどに合わせて、故人も家族も満足のいく素敵なお位牌を作成・設置したいものですね。

お位牌の種類に決まりはありません。故人らしいお位牌を選びましょう。

お位牌の種類に関しては、宗教や仏壇などによる細かな決まりはありません。

そのため、あくまで選ぶ方が故人のイメージやお仏壇のデザインに合ったものを選択することになります。いくつか種類がある中で細かな基準や決まりがないと、どれを選べば良いのだろうと悩んでしまいがちですが、お位牌を選ぶ基準はとにかく故人のイメージや選ばれる方ご自身の好みといった部分によるところが大きいと言えます。そのため、故人の好みやお人柄をよく知る家族間で良く相談して決定されると良いでしょう。
またご先祖様がいらっしゃる場合には、ご先祖様のお位牌に合わせたデザインにするというのも一つの方法と言えます。

如何だったでしょうか。本日は以上です。

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この記事の著者:(株)中本葬祭/業務執行役員 部長 内村 恵