中本葬祭ブログ

仏壇にお祀りする仏具の配置などについて

2020/05/12

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紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の汐﨑です。

仏壇の中にはさまざまな仏具を配置したり、お供えをしたりしますね。

しかしお葬式をはじめとした仏事に関する事は習う機会が少ないこともあり

どこに何を置くのが正しいのだろうと疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は仏壇に備える仏具の1つである、【具足(ぐそく)】についてご紹介させて頂きます。

具足(ぐそく)とは?

お葬式のときにのみ使用したり、僧侶が使用する装飾品などを総称して仏具といい、具足とは仏具の中の1つです。具足は一般的に多くが「三具足」から始まり、仏具が増えていくことによって「四具足」「五具足」「七具足」などとなっていきます。
他にも具足という言葉には武具や甲冑の意味もありますが、今回は仏壇にお祀りする具足についてのお話です。

三具足について

具足の中でも基本的かつ、儀式を行う上での最低限のセットとなるのが三具足です。

お供え用の花を立てる「花瓶」、お香を立てるための「香炉」そしてろうそくを立てるための「蝋燭立」の3つが三具足を構成する仏具となっています。

具足を構成する仏具はほかにもありますが、花瓶、香炉、蝋燭立の3つはどれだけ具足の数が増えてもかならず含まれているため、仏壇に備える仏具の中でも必要不可欠とされているものと考えてよいでしょう。

また、お葬式の際でもお亡くなりになり、枕飾りを整えさせて頂き、枕経を頂ける環境を準備させていただきますが、この時の具足が三具足で用意させて頂くのが一般的です。

四具足について

具足の数が4つになると「四具足」といいます。花瓶、香炉、蝋燭立に加えて、花瓶がもう1つ追加されます。

四具足は、主に浄土真宗で用いられる具足の飾り方となっていて、ほかの宗派ではあまり用いられません。

また、同じ浄土真宗でも宗派によって用いる仏具が異なります。

例えば、本願寺派では花瓶1セットと香炉と蝋燭立が1つずつになっていますが、大谷派の場合は仏飯器が1セットと香炉と蝋燭立が1つずつとなっています。もし、自分の家の宗派が浄土真宗であった場合には改めて用いる仏具は何か事前に調べておくと良いでしょう。

五具足について

五具足は簡単に言えば三具足を拡張させたものとなります。五具足で用いるのは花瓶と蝋燭立が1対(2つ)ずつと、香炉が1つになります。もともと蝋燭立と花瓶は一対で販売されていることが多いので、それらをすべてお供えした形が五具足であると考えればよいでしょう。見た目にも丁寧になっている印象を与えますが、具足を5つも置くと幅を取るので、小型のお仏壇の場合は五具足を備えることが難しくなります。

お葬式の式典の場合には五具足以上の具足を用意するのが一般的です。

六具足以上もあります

具足は三具足、四具足、五具足だけではなく、仏具には多くの種類があるため、六具足や十一具足といったものもあります。ちなみに六具足は三具足に加えて仏飯器とお水を入れる湯飲み、そしてお線香差の6つがセットの一例ですが、セット内容はお店や宗派によっても異なります。

具足の配置について

具足をそろえても、決まった通りの配置がなされていなければ仏壇の見た目が違和感を感じるものとなってしまいます。具足の配置の仕方を覚えておきましょう。

まず基本の三具足ですが、配置する順番が決まっていて仏壇に向かって左側から花瓶、香炉、蝋燭立となります。よく花瓶と蝋燭立の置き場所が逆になっていることがありますが、三具足の場合には一番左に花瓶を配置する決まりになっていますので、間違えないように注意しましょう。

蝋燭立と花瓶は2つで1セットの場合がほとんどですので一般的には五具足以上で飾ることが多いのですが、スペースの問題で五具足等を飾ることが難しい場合は、三具足で配置し、残った花瓶と蝋燭立はしまっておいてもかまいません。

花瓶と蝋燭立を2本とも使う五具足の場合の配置ですが、仏壇に向かって中央に香炉を置き、その横に蝋燭立を左右1つずつ配置します。花瓶は2つとも蝋燭立のとなり、配置でいうと一番外側に置くことになります。

仏壇にもいろいろな大きさのものがあります。置けるように仏壇のサイズもさまざまです。具足は基本的には仏壇内の棚に飾ることとなっていますが、半間用の仏壇などの場合、三具足でも配置する広さが確保されていない場合があります。

そんな時は無理に仏壇の中に飾ろうとせず、仏壇の前に棚か机などを置いて、その上に具足など仏具を置いても構いません。

この場合、机や棚などを置く際には、できればその上に打敷と呼ばれる飾り用の布を敷くようにしてください。

具足を置くときには、もう1つ決まりがあります。具足のうち、香炉や蝋燭立は三本足になっている場合が多いのですが、三本足の仏具を飾る場合、一本足がお参りする人の正面に向くように配置する、と定められています。

また宗派によっては蝋燭立が鶴亀のデザインになっている場合があって、このときも向きが決まっています。鶴亀デザインの蝋燭立を用いる宗派の場合、蝋燭立は鶴のくちばしの開いた方を右側に、閉じた方は左側に置きましょう。

如何だったでしょうか。

本日は以上です。

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この記事の著者:(株)中本葬祭/施工部 汐﨑 剣児