こんにちは。 中本葬祭の中本です。
かつて、弔問外交という言葉が存在しました。このようにお葬式の場は人と人が関わり合う交差点であり、ひとつの出会いの場であり、そしてひとつの再会の場です。
私自身がこの仕事に従事させて頂く役得の一つに「同級生との再会」があります。
普段は地元にいても、めっきり会わなくなった同級生にも葬儀のご依頼を頂くことで何十年振りに再会することも出来ますし、地元を離れ活躍している同級生にも近親者のご訃報によって帰郷し、葬儀という一つの仏縁を機に再会することが出来ることの多さは、葬儀という仕事に従事する者の特権のようなことだと思っております。
しかし、本来の「出会いの場」であるお葬式が人と人繋がりの希薄さが近年、顕著になってきています。
家族葬の増加によって弔問客の減少していることは説明をするまでもないと思いますが、
従来のお葬式においても弔問客は大幅に減少しています。
減少している一番の原因は「通夜と葬儀のどちらかに出席すれば良い」という考え方の方がすごく増えていることが最たる原因かと思います。昔は通夜と葬儀の両方に出席するという方大半であったのが、通夜か葬儀のどちらかだけの出席で良いという考え方の方が増えた事により弔問客は家族葬という形式でなくても減少するのです。
そして結果的に人と人との繋がりの希薄化に拍車が掛かり、人と人との出会いや再会の機会も減少するのです。
元来、お葬式は人と人のご縁や目に見えない絆や繋がりで結ばれていることを実感したり、再認識できる場であるのです。
簡素化・簡略化は時代の流れとはいえ、お葬式が出会いや再会の場である事と考えますと、
多くの人々の人生においていささか損をしているように思うのです。
如何だったでしょうか。
本日は以上です。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/専務取締役 中本 吉保