こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®
家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地
紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の裏東です。
訃報を受けたものの、遠方に住んでいたり、様々な事情がありすぐに弔問に伺えない・・・といった場合には、弔電以外にもお悔やみを手紙で伝えることができます。
近年は、お葬式を親族のみの家族葬で行うことも多く、後から訃報を知ったという事も珍しくありません。
このような場合、お葬式から時間が経ったタイミングで手紙を送っても良いのだろう?また、送るとすればどのような内容を書けば良いのだろう?と迷う事も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、お悔やみの手紙の書き方や送り方、実際に使える文例も交えてご紹介させて頂きます。
手紙はシンプルなデザインのものを選び、出来るだけ早目に送りましょう
これまでは一般的に、お悔やみの手紙は初七日までに出しましょうとされていますが、葬儀後に訃報の連絡を受けた場合や、人伝に訃報を知った場合や喪中はがきで訃報を知った場合など、お葬式を家族葬で行う事が多い今の時代には、むしろ葬儀が終わってある程度時間が経過した後に訃報を受ける方も多いかと思います。
初七日を過ぎて知らせを受けた場合は、出来る限り早く手紙を出すようにしましょう。
また、手紙のデザインについては色使いや雰囲気など明るいものは避け、落ち着いた雰囲気のシンプルなデザインのものを選びましょう。白無地の封筒や白い便箋でも問題ありません。
手紙を送る際に、御香典を一緒に同封することもできます。現金書留専用の封筒に、御香典の入った不祝儀袋と手紙を一緒に入れます。この場合、現金書留用封筒は通常サイズと大判サイズがありますので、大判サイズの物を購入されると、どのサイズの不祝儀袋も問題なく入りますので便利です。
現金書留封筒は郵便局で購入する事が出来ます。
また、御香典を一緒に送られる場合には、不祝儀袋の表書きは49日法要の前であれば「御霊前」、49日法要後であれば「御仏前」と、送るタイミングに合わせて表書きを変えましょう。
お悔やみの手紙を書く際に気を付けること
お悔やみの手紙はある程度形式化されている事が多いですが、次のことに気をつけて書くようにしましょう。
頭語や時候の挨拶は書かないようにしましょう。
一般的に手紙を書く場合には、拝啓や謹啓のような頭語、季節に合わせた時候の挨拶などを最初に書きます。しかし、お悔やみの手紙ではこうした前置きは必要ありませんので、すぐ本題に入るようにしましょう。
お悔やみを手紙で述べている理由を書きましょう
お悔やみは直接お会いして述べるのが最も正しい方法であり、手紙はいわば略式です。ですので詳細に書く必要はありませんが、現在どうしても弔問に伺えない理由を書くと共に伺えないお詫びを記載しておきます。
まし、後日伺う予定があるのであれば、その旨も記載し、お伝えしておくと良いでしょう。
ご遺族を気遣う言葉を書きましょう
お悔やみの言葉は故人が亡くなったことに対する弔意を伝えるものですが、ことさらに悲しみを強調するのは、遺族の心情を考えると好ましくありません。ご遺族を気遣う言葉も多く書くようにしましょう。
亡くなった理由は訊ねません
傷心のご遺族に対して、亡くなった理由を訊ねるのはマナー違反と言えます。
お悔やみの手紙は、お悔やみの気持ちと慰めの言葉を短く伝えるようにしましょう。
親しい方が亡くなったとき、やはりなぜなんだろうとその理由が気になるものです。
しかし、傷心のご遺族に対し、それを聞くべきタイミングは今ではありません。
あくまでもご遺族の気持ちを第一に考えましょう。お悔やみの手紙を出す際に詮索するのは良いことではありません。ご遺族をより傷つける可能性があることは避けるのがマナーです。
忌み言葉(いみことば)を使わないように配慮しましょう
忌み言葉とは、冠婚葬祭の場などで避けられる言葉のことです。葬儀の場では、重ね言葉(かさねことば)や直接的な表現がこれにあたります。
重ね言葉は「重ね重ね」「またまた」「次々」「再三」「追って」など、繰り返しの言葉や次があることを連想させる言葉が当てはまります。死を連想させる言葉としては、「死ぬ」「滅ぶ」「死亡」「生存」「生きている」などがあります。
これらは「ご逝去」「ご生前」「お元気な頃」など柔らかい表現に言い換えましょう。
可能ならば薄墨を使って書きましょう
お悔やみの手紙は「悲しみの涙で墨が薄まった」という意味から、薄墨の筆を使用するのがマナーとされていました。しかし、現代ではそもそも墨や筆を使う人は少なくなり、薄墨にこだわる必要はないと考える人も増えてきています。薄墨を使わない場合は、ボールペンや万年筆がよいでしょう。使用するインクの色は黒が良いでしょう。
また、最近ではグレーカラーのボールペンも販売されているので、こちらの利用も考えてもよいでしょう。
お悔やみの手紙の文章構成について
お悔やみの手紙を書く場合、どのような構成で書くべきか解らないと悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。ここではお悔やみの手紙における文章構成についてご紹介させて頂きます。
まずは大別して下の3つの項目を意識しましょう。
・主文
・末文
・後付け
お悔やみの手紙は縦書きが基本です。横書きはラフな印象を与えるので不適切とされています。
1.お悔やみの言葉を書きます
お悔やみの手紙においては、簡潔に言葉を述べましょう。「暑くなってまいりましたが……」などの季節の挨拶は必要ありませんので省きましょう。
まず、長くなりすぎないように短く書くことを心掛けましょう。そして、何より故人を悼む気持ち、ご遺族を慰める気持ちの2点を伝えるのが最も重要なことと言えます。もし、ご遺族と面識がない場合は、自分と故人とのこれまでの関係性を伝えておくようにしましょう。
2.訃報を受けた驚きや慰めの言葉を書きます
お悔やみの言葉に続き、故人へのこれまでの感謝の言葉や思い出、ご遺族の健康を気遣う言葉や慰めの言葉を書きます。ご遺族や故人との関係性を考え、文面を添えましょう。
3.弔問に伺えなかった事に対するお詫びの言葉を書きましょう
葬儀や法要に参列できないときは、弔問の欠席に対するお詫びの言葉を添えましょう。出産や新婚旅行、結婚式といったおめでたい事情が理由で参列できないときは、「事情により」としましょう。
4.御香典を同封したことを知らせましょう
御香典を同封したときは、文末に御香典を同封した旨を書き添えておきます。現金は宅配便などでは送ることができないため、郵便局から現金書留専用封筒に入れて送りましょう。
同様に供花や供物を贈ったときも、その旨を添えます。
5.結びの言葉を記載します
ここは特別なことを書く必要はありませんが、ご遺族の気持ちに立ち、表現に注意するようにしましょう。励ますつもりの言葉や悔しさをあらわした言葉は、かえってご遺族の気持ちを傷つける可能性があります。
6.日付・差出人・宛名を書きましょう
主文、末文に続き後付けを書きます。
後付けは「日付」、「差出人」、「宛名」の順で書きましょう。
日付を書く際、正式とされる和暦で年月日を書きます。また、日付は文頭から2字下げて書きましょう。
宛名には、敬称である「様」も忘れずに書きましょう。お悔やみの手紙は、ご遺族に宛てて書く手紙です。宛先は故人の名前ではなく、ご遺族の名前にしましょう。もし、ご遺族と面識がなく遺族の名前がわからないときは、喪中はがきの差出人や、喪主の名前を宛名にするとよいでしょう。
すぐ活用できる参考文例
●父親を亡くした方に宛てる場合
このたびは、ご尊父様ご逝去の報を受け、心からお悔やみ申し上げます。
かねてよりご療養中とは存じておりましたが、ただただ呆然とするばかりです。
本来ならばすぐにでもお伺いしたいところですが、やむを得ぬ事情によりすぐに参上出来ない非礼をお許し下さい。
ご家族の皆様には、一日も早く心穏やかに暮らせますようお祈り申し上げております。
略儀ながら、書中にてお悔やみ申し上げます。
●仲が良かった方に宛てる場合
このたびは突然の悲報に、ただただ驚き、呆然とするばかりです。
あの明るい笑顔をもう二度と見られないと思うと、悲しみで言葉もありません。
本来であればすぐにでもお伺いさせて頂き、直接お悔やみを申し上げたいところですが、遠方のため叶わず、誠に申し訳ございません。
ご家族の皆様におかれましてはさぞご心痛の事かと存じますがどうかお力を落とされませんようご自愛くださいませ。
略儀ながら、書中を持ちましてお悔やみ申し上げます。
●後日亡くなったことを知った場合
お父様のご逝去を知り、とても驚いております。
まだまだお元気でいらっしゃると思っておりましたのに、ご家族の皆様のご心痛はいかばかりかとお察し申し上げます。
ここ数年はご無沙汰していたために、お父様がお亡くなりになられていたことも存じ上げず、弔問にもお伺いせずに申し訳ありませんでした。
遅ればせながら、謹んで衷心よりお悔やみ申し上げます。
お力落としのことと存じますが、くれぐれもお心を強く持ってご自愛くださいませ。
如何だったでしょうか。本日は以上になります。
お悔やみの手紙でお悩みの方や家族葬、葬儀のご相談は中本葬祭までお気軽にお問い合わせくださいませ。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 係長 裏東 勢子