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紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の内村です。
一般的に葬儀や告別式に参列が難しい場合にはお通夜のみに弔問するケースが多いですよね。
しかし、近年は家族葬で葬儀を行う割合が多くなり、そもそもご訃報を知り得る事が出来なかったりですとか、ご遺族に配慮され、いずれにも参列できなかった場合が多く、こうした場合には葬儀が終了した後に日を改めてご自宅へ弔問してご遺族へお悔やみの言葉を伝え、お線香をあげさせて頂くという事も増えています。
一方で、ご遺族には弔問客をおもてなしする手間や時間が発生します。
そうした事を念頭に置き、弔問の日程や時間を配慮した上で、可能ならば事前に電話で連絡して訪問してよいか確認するなども配慮も必要と言えます。
今回は「葬儀や告別式後に弔問する場合のマナーや服装など」についてご紹介させて頂きます。
弔問の目的について
「弔問」とは故人の自宅を訪問し、ご遺族にお悔やみの言葉を伝える事を言います。
弔問には、大きく分けて2種類あります。
1つは訃報を受けてすぐに、お通夜よりも早い段階で駆けつけて弔問する場合です。
そしてもう1つが通夜や葬儀・告別式に参列できなかった方が後日、自宅へ弔問する場合です。
弔問は義務ではなく、故人に手を合わせたい、ご遺族にお悔やみの言葉を伝えたいといった気持ちでするものです。
また、お悔やみの気持ちをご遺族にお伝えする方法としては、通夜、葬儀に参列する或いはご自宅への弔問以外にも、もし葬儀や告別式に参列出来ない場合には、葬儀や告別式の際に弔電を打ち、お悔やみの言葉を弔電でお伝えする方法もありますし、お悔やみの手紙を香典とともに郵送する、といった方法もあります。
ご自身のお気持ちよりも、ご遺族への配慮を第一に優先して、弔問するかどうかを決めるようにしましょう。
葬儀後における弔問のタイミングについて
葬儀が終了した後日に弔問する場合、その適切なタイミングとしては葬儀や告別式の後片付けなどが少し落ち着く3日ほど空けた以降、四十九日頃までが良いとされているのが一般的なタイミングです。
これは葬儀、告別式直後はご遺族はまだ葬儀後の諸手続き等でお忙しいことと、あまりに葬儀から日数が経ってからでは、弔問客を迎える準備がご遺族の負担となってしまうからです。
さらにご遺族が気持ちを整えて生活を送っているなかで、あまりに葬儀が日数が経った後に弔問をする事で悲しみを新たにさせてしまわないように、といった配慮もあります。
しかし、近年では四十九日といえど、三十五日頃に四十九日法要を営む場合が多いですから、この点については注意が必要と言えるでしょう。
ただし、四十九日を過ぎてしまった場合には不可能ということではありません。
四十九日を過ぎて訃報を知ったなどの諸事情があれば、ご遺族に事前に弔問に伺って良いか確認した上で伺うようにしましょう。
後日の弔問はご遺族に確認してから伺いましょう
四十九日前でも、四十九日を過ぎていても、弔問の場合はご遺族に連絡して弔問して良いか確認しましょう。
なぜならご自身と故人との関係性をご遺族が知らない場合も考えられます。
電話で詳しく故人との生前の関係性をお伝えし、弔問したい希望を伝えます。
こちらは弔問をお願いする立場ですから、日程や時間はご遺族に合わせるようにしましょう。
もし弔問を断られた場合には諦めましょう。あくまでもご遺族の気持ちや事情が最優先です。
弔問の場合における服装マナーについて
意外と知られていない事ですが、弔問の場合には喪服ではなく、「平服」で伺うのが本来のマナーです。
もちろん派手だったり、かと言ってカジュアルな服装では失礼になってしまいます。
また通夜前の弔問とは違い、訃報を聞いて慌てて駆けつける感じを出さずにビジネススーツやジャケットにスラックス、女性はワンピースやアンサンブルスーツなど、一見すると喪服に見えない地味な色のあらたまった訪問着とします。
喪服で弔問しない理由は、ご遺族に少しでも悲しみを新たにさせないように、といった配慮から来ています。
またアクセサリーはつけずに訪問しましょう。男女とも結婚指輪は問題ありません。
靴やバッグに関しても、光沢のあるものは極力避けて、シンプルなものにしましょう。
数珠も用意しますが、もし故人やご遺族が仏教以外の宗教徒であれば用いないように配慮しましょう。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/業務執行役員 部長 内村 恵