中本葬祭ブログ

妊婦さんがお葬式に参列する際の注意点やマナーについて

こんにちは。 ありがとうで送るお葬式® 家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の坪田です。

以前の記事で「妊婦は火葬場に行ってはいけないの?」といった内容をご紹介させて頂きました。

ご自身が妊娠中であれど、親族や親しかった知人の訃報を受けた時にはお葬式に参列して故人を偲びたいと思えど、体調はどうだろうか?とかどのような服装でお葬式に参列すれば良いのだろう?とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。そこで今回は「妊婦さんがお葬式に参列する際の注意点やマナーについて」ご紹介させて頂きます。

 

妊婦さんであってもお葬式に参列することには問題ありません

妊婦さんであってもお葬式に参列することには何ら問題ありません。

お葬式のマナーにおいても妊婦さんがお葬式に参列してはいけないという決まりもありません。

例えば仲良くして頂いていた知人や母校の恩師などが亡くなったと訃報を受けた場合には、お葬式に参列して最期のお別れをしたいという気持ちが自然にわき起こるかと思います。

お葬式は故人を偲び、これまでの感謝の気持ちを伝え、お別れをする場ですから、参列したいというお気持ちがあるならば妊婦さんであっても遠慮をする必要は全くありません。

 

妊婦さんがお葬式に参列する際に気をつける点について

自分自身のこれまでの体験に基づいて書かせて頂きますと、妊娠中は心身の変化が大きく、何かと不安も多い時期です。妊婦さんがお葬式に参列したいと考えた場合には、遠慮される必要は全くありませんが、妊娠中は自身の健康を何より第一に優先するのが大切です。ですので、

妊婦さんがお葬式に参列する際には、体調の様子をみながら参列するかどうかを決める事が何より大切です。

ここでは、妊婦さんがお葬式に参列する際に考えられるリスクとして以下の点をご紹介させて頂きます。

1.体調を崩しやすい

妊娠期間には大別して初期、中期、後期の3つに分けられます。妊娠初期には、おなかの張りやつわりなどに悩まされる非常にデリケートな時期といえます。安定気に入るまでは流産の危険も有り得るので、絶対に無理は禁物です。

妊娠中は『におい』に敏感になる方が比較的多いです。妊婦さんがお葬式に参列した場合、抹香やお線香のにおいで気分が悪くなる可能性があります。また、お葬式は座りっぱなしかと思えば、立ち続ける時間が場面によりあったりなど、妊婦さんには何かと身体的な負担も大きいものです。

お葬式の場は何かと気を遣うことが多い場所とも言えますから、妊娠中はくれぐれも心身に負担が大きく掛からないように、体調の様子に気をつけて参列する方が良いでしょう。

 

2.周囲の人に心配されます

無理を押してお葬式に参列し、体調を崩してしまうようなことがあれば周りの人に大きな心配をかけてしまいます。お葬式に場に留まらず、妊婦さんはご自身の意図せず、何かと周囲から健康を心配されることが多いものです。

そうした周りの人へ与える影響も考慮された上で、お葬式に参列するか否かの判断をされると良いでしょう。

 

3.お住まいの地域の習慣で妊婦さんがお葬式に参列出来ない可能性もあります

お住まいの地域の習慣・慣習によっては、妊婦さんがお葬式に参列できない可能性も考えられます。

こうした慣習や風習を耳にされた時、ご自身が妊婦さんの立場であった場合には、受け取り方によってはまるでご自身がのけ者にでもされたかのように思えてしまい、悲しい思いをされるかもしれません。

ですが、こうしたお葬式にまつわる妊婦さんに関わる風習や慣習は昔の人の生活の知恵のひとつであり「妊婦さんに母子共に健康な状態で赤ちゃんを産んでもらいたい」という思いやりの気持ちがそもそもの成り立ちである事を覚えておいて頂ければと思います。こうした風習や慣習はほぼ全て迷信ですが、現代のように医療や衛生環境が整っていない時代においては経験則で少なからず人が多く集まる場所では目に見えない感染症などの可能性もあることを理解していて、そうした感染症に妊婦さんが侵される事を心配し、こうした迷信を流すことで妊婦さんを危険から遠ざけ、母子共に守ろうとしたんですね。

こうした慣習については過去の記事「妊婦は火葬場に行ってはいけないの?」で詳しく紹介させていただいております。ご興味がありましたらこちらも合わせてご覧になって下さい。

とはいえ、やはりお葬式の場は少なからず人が大勢集まる場所です。インフルエンザなどが流行するような時期においてはマスクを着用するなどの予防策は予め講じておきましょう。

また、新宮市や那智勝浦町周辺におけるお葬式の慣習では、妊婦さんがお葬式に参列してはいけないなどの慣習はありませんのでご安心頂ければと思います。

他の地方に参列を予定していたけれど、もし参列を予定されている地域の慣習でこのような慣習があった場合においては「妊婦さんのお身体を思いやってのこと」と受け止められ、その土地の慣習に倣ってお葬式への参列をご遠慮されるか、どうしても参列をお考えの場合には、予めその土地のご親族などに相談されてから判断されると、意図しないトラブルの防止にもなるかと思います。

 

妊婦さんがお葬式に参列する前に確認しておきたいこと

妊婦さんがお葬式に参列する事を決めた際、下記の2点を事前に確認しておきましょう。

1.かかりつけ医に相談しておきましょう

妊婦さんは何をおいてもご自身の体調を第一に考えて参列する事が大切です。もし、ご自身の体調に不安がある場合にはかかりつけ医の先生の診断を受け、お葬式に参列しても大丈夫かを相談し、判断を仰ぐようにしましょう。

もし、ご自身の体調に不安がなくともお時間のご猶予があれば、予めかかりつけ医の先生に相談しておくことで随分と不安も軽減出来るかと思われます。

2.相手方のご親族などに参列してよいか確認しておきましょう

もし、参列されるお葬式の親族などにご相談できる方がいらっしゃった場合には、事前にお葬式に参列してよいかどうかをご相談しておくと安心です。

前述しました通り、お葬式の参列は何かと妊婦さんには負担も大きいものです。

また、妊娠初期にはおなかも目立たない為に、万が一急に具合が悪くなったなどの際には周りの方も驚かせてしまいますので、もし一緒に参列に行かれる人がいた場合には、お葬式の席で休憩を取るために席を外すような可能性もありますので、予め妊娠中である旨を伝えておくと良いでしょう。

 

お葬式の参列を行わない場合の注意点やマナーについて

 

妊娠中であれど、何とか参列して故人にお別れを伝えたい。そう思えども、やはり妊婦さんの場合にはお葬式の参列を控えたほうが良い場合もあります。以下のケースにおいては参列することを控えられた方が良いでしょう。

1.直前に体調が悪くなった

ご自身の健康に気をつけて準備していたはずなのに、妊婦さんの場合には急に体調が変化することもあります。思いがけず具合が悪くなった等の場合には絶対に無理は禁物です。お葬式への参列は無理せず控えて、後日体調が落ち着いてからご自宅等へお線香をあげさせていただきに伺うなどしましょう。

2.臨月に入りいつ産気付くかわからない場合

いつ産まれても不思議ではない臨月に入られた場合には、お葬式への参列は極力控えましょう

3.地域の風習で妊婦さんのお葬式への参列がタブーとされている場合

前述しましたとおり、こうした慣習のほぼ全ては迷信であるのですが、こうした慣習は「妊婦さんの身体を思いやっての事」であるのがそもそもの成り立ちです。そうした地域の慣習に倣いつつもご自身の体調を第一にし、参列を控えられる方が良い場合もあるでしょう。

どうしても参列を希望される場合には、その地域にお住まいのご親族に予め相談された上でご判断されるとより安心です。

 

妊婦さんがお葬式に参列しない場合のマナーについて

妊婦さんがお葬式に参列しない場合には、お悔やみの気持ちをお伝えする方法として次の2点の方法があります。

  • 弔電をお贈りする
  • 供花やお線香などの供物、御香典を送る

もし、ご自身が親しい間柄であった場合には、お悔やみの気持ちをお伝えされる事をおすすめします。

 

妊婦さんがお葬式に参列する場合の服装について

妊婦さんがお葬式に参列する事を決めた場合には、やはり気になるのは服装についてではないでしょうか。

とりわけ妊娠中期以降には、いつもの服を着ることも難しくなります。

ここでは、妊婦さんがお葬式に参列する場合の服装やマナーについてご紹介させて頂きます。

 

服装は喪服でなくても問題ありません

近年では妊婦さんの為の喪服も販売されているようですが、喪服でなくても問題ありません。

ただし、過美にならないように、色は黒やグレーまたは紺色の服装とし、光沢のないものを選びましょう。

おなかの目立たない妊娠初期の場合には通常の喪服も着られるかと思いますが、おなかが張ったりなども考えられますので、無理をせずお腹周りを締め付けないゆったりとした服装を選ばれると良いでしょう。

妊婦さんはお葬式でどんな靴を履けば良い?

妊婦さんがお葬式に参列する場合には、かかとが極力低く、太めのパンプスなどの足元が安定する靴を選びましょう。色は光沢のない黒、装飾や金具が目立たないシンプルな靴を選ぶのがマナーです。

また、妊婦さんの場合には特に冷えに気をつけましょう。冬の寒さはもとより、夏であっても冷房がよく効いた式場などに備えて、ストッキングよりもタイツを履くなど、下半身を冷やさないように注意しましょう。

やはり色は黒やグレーなどのダークカラーを選ぶようにしましょう。冷え対策としてストールやカーディガンといった保温用のものを1枚持参されると安心です。その他、クッションやひざ掛けなども冷え対策以外にも体の負担を軽減するのに役に立ちます。いずれも黒などの目立たない色合いにしましょう。夏であったとしても冷え対策は行っておいた方が無難と言えます。

また、妊婦さんの場合には体調が良いつもりであっても、いつ何が起こるかわかりませんので。

母子手帳と健康保険証は常に持ち歩くようにしておき、万が一具合が悪くなった等の場合に備えておきましょう。

 

如何だったでしょうか。本日は以上になります。

葬儀や家族葬に関する疑問・質問は妊婦さんにも優しい中本葬祭までお気軽にお問い合わせくださいませ。

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この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 課長 坪田 玲子