こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®
家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地
紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の内村です。
近年、様々なお葬式に関するマナー本やテレビ番組等でもお葬式に関するマナーが紹介されていますね。
そうしたお葬式に関するマナーについて、全てが正しいものではなく、こうした仕事に従事させていただいている身としては、あれ?と思ってしまうようなマナーも真っ当なこととして紹介されていたりします。
そこで今回は、そうしたお葬式に関するマナーの中で葬儀の受付係の人が参列者の方に対して「ありがとうございます」と言うのはマナー違反ですというような内容がありましたので、こちらについてご紹介させて頂きます。
葬儀の受付係が「ありがとうございます」と言ってはいけないの?
結論から先に書かせて頂きますと「全く問題ありません」
マナー違反でも全くありませんし、これをマナー違反とするのはいささか過剰反応し過ぎだと言えます。
お葬式の受付係の方が言う「ありがとうございます」には「お忙しい中、ご参列頂きありがとうございます」という意味が込められているかと思います。
しかし、私が見た内容は「このような(お葬式のような)不幸事に対してありがとうはないでしょう」という考え方から、これはマナー違反であるという解釈のようでしたが、通夜式や葬儀の際の喪主様のご挨拶にも「本日はお忙しい中にも関わりませずご会葬頂きありがとうございます」という一言が、必ず入るかと思います。
また、お葬式の際に会葬返礼品等で受け取る品物の中に入っている会葬礼状にも同様に御礼の言葉が入っています。そもそもお葬式の場において「ありがとうございます」は禁止されておりませんし、通常慣例として使用されています。
つまり、表題の件に関しては人と人との気持ちを伝えるというところは無視されていて、表面上の言葉だけを捉えて判断しているように思われます。
また、受付係の方の立ち位置としましては「ご親族の方の代理」というところになります。「親族に成り代わり御礼申し上げます」という意図からの「ありがとうございます」ですし、何ら問題がないと言えます。
こうした事柄に対して異を唱える方というのは例外的な場合を拡大解釈されているのではと思われます。
一例として、若くしてお亡くなりになった方の葬儀や、諸事情がありお亡くなりになった方の葬儀の場合、「ありがとうございます」とは言い辛いな・・・という状況の場合も中にはあろうかと思います。こうした場合を全てと一括りにして判断されているのではないだろうかと思いました。
こうした場合には、確かに「ありがとうございます」と言って良いものだろうかと悩んでしまう場合もあるかと思います。そのような時には一例として「恐れ入ります」ですとか「(御香典を)お預かり致します」といった挨拶にされると良いかと思います。
如何だったでしょうか。お葬式に関するマナー本などは多く発売されていますが、その全てが正しいとは決して言い切れず、中にはこのようなマナーの過度の一般化をされている事例も見受けられます。
安全を期すために、例外的とも言える最も厳しめな例を一般化してしまっている一例として、今回ご紹介させて頂きましたが、最も大切な事は、そこにキチンとした敬意があって、それらの経緯(物事の流れ)を理解しているかということだと思います。それを理解するのがマナーよりも「思いやり」を理解するということではないかと思います。
その地域には地域の、人には人のやり方というものが古くからあり、お葬式はそうした地域の文化が色濃く出る儀礼とも言えます。
であるが為に、このような行き過ぎた事柄も正しいマナーとして紹介されてしまっていたりする訳ですが、私達、中本葬祭は地域の皆様のお葬式のお手伝いをさせて頂くのみならず、このような「こんな時どうすれば良いの?」といった疑問に対してもご説明出来るよう、日々スタッフ全員で勉強会を開催して知識の習得や共有を常に行っています。
お葬式に関するマナーや疑問点、家族葬に関するご質問やご相談などもお気軽に中本葬祭までお寄せ下さい。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/業務執行役員 部長 内村 恵