中本葬祭ブログ

ええっ?本当?お葬式の時にお赤飯!?

こんにちは。中本葬祭の内村です。

私達の地域ではありえない話ですが、地方によってはお葬式の際に赤飯を出していた地域もかつてはあったようです。

私達の地域の習わしで考えれば、お赤飯=お祝い事というのが一般的な認識ですが・・・。

今回は、そんなお葬式にまつわるお赤飯のお話をご紹介させて頂きます。

お赤飯とお葬式

お葬式にお赤飯を出していた地域の方に話を伺ってきましたが、やはり私達の地域の習わしと同じく、

何歳以上でお亡くなりになった長寿であった方のお葬式の場合に出していたようです。

そのように話を伺ってはたと思い出しましたが、太地町のお葬式の場合、かつては何歳以上でお亡くなりになった方のお葬式には、かりんとうを出すという習わしがありました。

地元の老舗菓子製造会社様のかりんとうと指定があり、ご長寿であった方のお葬式には通夜式においての弔問返礼品としてかりんとうを一つ一つ手渡していました。

お渡ししていた品物だけをクローズアップして見てみますと、ぎょっとするようなお話ではありますが、お渡しする品物の違いはあれど、

以前は「ご長寿であった方のお葬式はお祝いのようなものだ」という考え方が存在していました。

お葬式は今でこそ悲しい、辛いで語られることが多いですが、何歳以上生きたら「向こうに行けるからお祝いだよ」という考え方がかつては地域を問わず存在し、

大切なご家族が亡くなり、悲しいのは今も昔も変わることはないのですが、このようにあえて肯定的に故人の死を捉えるという悲嘆の処理の方法も事実として存在していました。

また、理屈上でもお赤飯の赤は小豆の赤ですから、邪気を払う色と言われていまして、仏事でもおはぎやぼたもちといった、あんころ餅をお供えします。

こうした事からも小豆の入ったご飯は良いものと言えるでしょう。

また、日本で食べられる料理の中でも、もち米を蒸したものは「強飯」「おこわ」と言われています。

もち米は古くから、特別な時に食べると力のつく食べ物として信じられて来ました。

こうした事からも、現代ではこうした習慣は無くなりつつあるようですが、お葬式にお赤飯をというのも、ひとつひとつの背景を紐解いていけば驚くような事ではないように思います。

 

如何だったでしょうか。

本日は以上です。

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この記事の著者:(株)中本葬祭/業務執行役員 部長 内村 恵