こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®
家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地
紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の裏東です。
通夜式の後、必要があればそのまま葬儀場に宿泊することができるのはご存知でしょうか。
中本葬祭の葬儀場は全て宿泊可能な形であるのは勿論ですが、泊まる方同士が気兼ねなく、ホテルに宿泊しているようなプライバシーを保たれた形でご宿泊頂けるよう、ベッドルームを備えた葬儀場も複数ございます。
今回はお葬式までの間に泊まりになる場合についてご紹介させて頂きます。
葬儀場に泊まる理由やその方の役割などについてもご紹介させて頂きます。
お葬式での泊まりの理由や現在の傾向について
葬儀ではお通夜の後、喪主様やご親族がそのまま葬儀場に泊まる場合があります。
葬儀場に泊まる理由としましては大きく分けて3つです。
・故人との最期の時間をゆっくりと過ごすため
・親戚が遠方から参列した場合など
・ろうそくや線香の火の「寝ずの番(線香番)」をするため
故人との最期の時間を少しでも長く共に過ごすためや、遠方から参列した親族の宿泊場所としての利用の他に、「寝ずの番(線香番)」という風習もその理由の一つです。
「寝ずの番(線香番)」とは、通夜で灯したろうそく・線香の火を葬儀まで絶やさず燃やし続けるという風習のことを言います。この風習は地方によりその習わしなどについても様々なようですが、一例を挙げますと大阪府の泉南地方では四十九日までお線香を絶やしてはならないという風習のようでして、葬儀後も絶えずお線香を炊くため、長時間燃焼が持続する、ぐるぐる巻になっているお線香(うずまき線香と言われています)を炊き続けるのだそうです。那智勝浦町や新宮市周辺の風習としては、お通夜の夜から葬儀の朝まで線香番をするというのが古くからの風習です。
(うずまき線香の参考画像です)
通夜終了後から告別式までの夜の間に火が消えてしまわないように、ご遺体のある葬儀場に泊まって見守ると言われています。
お通夜の後に寝ずの番として葬儀場に泊まるのは喪主や親族が中心ですが、誰が泊まるべきと決まっているわけではありません。遠方からお越しのご親族の方が泊まって頂いても全く差し支えありません。
近年では寝ずの番の風習は少しずつ廃れ、遺族と近い親族以外は泊まらない方も増えてきています。
ろうそく、線香を絶やさないように言われる理由や寝ずの番については、こちらでも詳しくご紹介しています。
※寝ずの番(線香番)などの風習は、地域や家によってその内容や期間などは異なる場合があります。
お葬式で宿泊する場合における役割や注意すべき点などについて
葬儀で泊まりになる場合の役割や注意点についてご紹介します。
宿泊できる人や人数の確認をしておきましょう
葬儀場に宿泊する場合は、事前に「誰が泊まれるのか」「何人まで泊まれるのか」を喪主又は遺族に確認しておきましょう。
葬儀場によっては「遺族のみ○○人」や「家族、親族のみ○○人まで」など、故人との関係性や人数に決まりがある可能性があります。
施設や設備、備品について確認しておくと安心です
葬儀場に泊まれるといっても全ての葬儀場がホテルのように宿泊設備が整っているわけではありません。
ほとんどの場合は仮眠スペースがある程度で、お風呂やシャワーが付いていなかったり、布団やタオルなどの備品がないという事も珍しくありません。
そのため、どんな設備や備品があるのかを事前に確認しておくと安心です。
布団がない場合は自宅の布団を持ち込んだり、貸布団の手配をしたりする必要があります。
※私たち中本葬祭では、ご家族がストレスなく一緒に宿泊できる設備を可能な限りご提供しております。
くれぐれも火の元には注意しましょう
葬儀場に泊まった方の役割の一つがろうそくや線香の番です。
1人が夜通しお線香、ろうそくの番をするというのは大変ですので、複数人で交代しながら見守るという形を取るのが良いでしょう。
地域によっては消防署などからの指導で、夜間に使用して良いろうそくや線香の数が制限されている場合があります。
体調に負担がかかる方はホテルへの宿泊を検討しましょう
高齢の親族の方や体調に負担がかかる方、不安な方は、葬儀場に無理に泊まる必要はありません。
無理をせず近隣のホテルなどへの宿泊も検討しましょう。
土地勘のない遠方のご親戚などの場合は、中本葬祭にご相談頂ければ近隣の便利なホテルをご紹介させて頂きます。
お通夜での服装や泊まりの際の持ち物について
葬儀場に泊まる際は、お通夜が終わった後にそのまま宿泊することになります。
翌日の葬儀の際に困らないように服装や持ち物についてもチェックしておきましょう。
通夜の服装について
遺族は正式喪服か略式喪服、親族はブラックフォーマルなどの略式喪服を身に着けます。
通夜では一般会葬者は「急いで駆け付けた」という意味で平服での参加もOKですが、遺族や親族はきちんと喪服を身に着けることが望ましいです。
そのまま葬儀場に泊まって翌日の告別式でも喪服を着用しなくてはいけないので、なおさらです。
通夜や葬儀での服装マナーについてはこちらでも詳しくご紹介していますのでご覧くださいませ。
泊まりの際の持ち物
全国どこの葬儀場にもタオルや歯ブラシなどの備品が必ずあるとは限らないので、持参した方が無難です。
持ち物を最小限に抑えたい場合は、葬儀場に事前に確認しておくと安心ですね。
翌日の葬儀で必要となる数珠や不祝儀袋なども忘れずに用意しましょう。
女性は予備のストッキングを持っていくと安心です。
持参していくと良いと思われるものをリストにしてみましたので、ご紹介させて頂きます。
・仮眠時の着替え
・タオル、歯ブラシなどの洗面用具
・喪服
・数珠
・香典、袱紗(ふくさ)
・替えの黒ストッキングや靴下
などを持参して行くと安心です。
如何だったでしょうか。本日は以上です。
お葬式に関するマナーや疑問点、家族葬に関するご質問やご相談などもお気軽に中本葬祭までお寄せ下さい。
全国から同業者が見学に来る中本葬祭の葬儀場はこちらからご覧頂くことが可能です。
資料のご請求はお気軽にこちらからお取り寄せくださいませ。
この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 係長 裏東 勢子