こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®
家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地
紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の財賀です。
「お葬式の間はろうそくの炎や線香を絶やしてはいけない」
葬儀では昔からよく言われることですが、どうしてなのか、その理由についてご存知でしょうか?
これは仏教における「炎」や「お香」の役割と密接な関係があります。
今回はお葬式において、ろうそくの炎や線香を絶やしてはいけない理由についてご紹介させて頂きます。
お葬式でお線香、ろうそくを絶やしてはいけない理由
人が亡くなった後から葬儀の間や、通夜と葬儀の間などろうそくの炎やお線香を絶やさないという風習は聞いたことがある人も多くいるのではないでしょうか。
これは仏教における風習で、仏教では「炎」はあの世とこの世を結ぶ役割を持っています。
ろうそくの炎と線香の香りはあの世とこの世を結び、故人があの世へ迷わず行くための道しるべになると言われています。
故人が亡くなってから成仏するまではろうそくと線香を燃やし続け、その灯りと香りで死者の魂をあの世へ導くと古来より言われています。
お通夜と葬儀の間もろうそくと線香を絶やさないように、遺族が夜通し寝ずの番をするといった風習もあります。
この「夜通し」という言葉が転じて、「通夜」という言葉ができたと言われています。
また、お線香の香りは故人に魔物が近寄らないようにと魔よけとして用いられたり、ドライアイスによる御遺体の腐敗を遅らせる術がなかった時代には、時間の経過とともにどうしても発生してしまうご遺体の臭いを隠す目的で用いられたりといった時代もかつてはありました。
お葬式における、ろうそくのあげ方と消し方
お葬式において、ろうそくのあげ方・消し方には作法があります。
お仏壇や墓前にお参りする際にも作法は基本的に同じですから、覚えておいて頂けましたら幸いです。
そうそくのあげ方
マッチかお仏壇用の火付けを使って、ろうそくに点火をします。
たばこ専用ライターは危ないので出来るだけ使用せず、大型の着火ライターを使用しましょう。
近年では、子供のいたずら防止のために通常のライターはボタンが非常に硬いものが多く、年配の方にも押し辛いものが増えてきていますので、お仏壇用の火付けかマッチがお薦めです。
そうそくの消し方について
消すときは手であおいだ風かお仏壇用の火消しを使用して消します。
仏教では人間の息は「不浄」「穢れ」とされていますので、決して息を吹きかけて消してはいけません。
お線香のあげ方について
先に点火したろうそくの火で線香に火を付けます。
炎が付いている場合は手で軽くあおぎ、炎が落ち着いてからあげるようにしましょう。
お葬式においてのお線香は、あの世への道しるべとなるものなので「1本だけ」立てると言われています。
(※宗教・宗派により違いがあります)
お線香・ろうそくを絶対絶やしてはいけないの?
ろうそくの炎と線香を絶対に絶やしてはいけないとは言っても、色々な理由があり、
実行するのが難しい場合も中にはあると思います。
地域や風習にもよりますが、難しい場合はあまり無理をする必要はありません。
特に、通夜の夜から葬儀までの「寝ずの番」については、現代では地域を問わず少しずつ廃れてきているのも事実です。
自宅で通夜を行った場合、夜通しろうそくに火を灯しているのはやはり火災の心配があります。
地域によっては、葬儀場であっても消防署から夜間のろうそくの使用に関して指導が入り、寝ずの番が行えないこともあります。
火の元などの安全面や番をされる方の体力に配慮しながら、無理のないできる範囲で行うようにしましょう。
丸型の「ねずみ線香」「渦巻線香」という燃焼時間の長いお線香や、炎を使わない電気ろうそく、電気線香などを使用するのも一つの方法です。
中本葬祭では10時間ほど使える渦巻線香や24時間ろうそくなどを使用していますので、ご相談頂ければと思います。
如何だったでしょうか。本日は以上です。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/施工部 環境整備課 係長 財賀 幸男