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紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の汐﨑です。
お客様から「実は、同居の父が危篤で・・・。もし、亡くなった場合には家に帰りたいとずっと言ってるんで家に帰してあげたいのですが、ウチでは猫を飼ってまして、親戚の叔母から、もしお父さんが亡くなった時には、猫をどこかに預けなさい。猫が死人の顔を舐めたら化けて出るから!と強く言われました。猫も大事な家族だし、父も可愛がっていたのでもしもの時には猫もお父さんとお別れをさせてあげたいと思ってるんですが、これって本当なのでしょうか」
こうしたご相談を頂きました。
そこで今回は「亡くなった人に猫を近づけてはいけないのか?」という事についてご紹介させて頂きます。
葬儀にまつわる猫の言い伝え
恐らく、上記のお話は「猫又」の事を言ってるんだろうなと思いました。
猫又とは、江戸時代などでは年老いた猫は猫又となり、人を惑わすと言う、猫の妖怪を言います。
尻尾が二本、あるいは複数になると言われています。
寛延2年(1749年)に刊行された日本の説話集である「新著聞集(しんちょもんじゅう)」の中にも紀伊国(現代の和歌山県)の山中で捕えられた猫又はイノシシほどの大きさと記されているように、私たち中本葬祭の新宮市や那智勝浦町周辺においても、恐らく猫又の存在は長い間信じられてきたのでしょう。
猫が年を経ると猫又という妖怪になり、死人をまたぐと死人を操るとか、死人に取り付いて操るなどと言われていたようです。
そもそも猫は、その風貌や眼光、不思議な習性から、古来より魔性のものと考えられてきたようで、葬儀の場所で死者を蘇らせたりしているなどと言われていました。
このような俗信があり、猫又の伝説が生まれたのではと考えられています。
猫と死者にまつわる伝説について
猫と死者にまつわる伝説というのは、実は他にも非常に沢山ありまして
それは、肉食性の猫が死者の匂いを嗅ぎ分け、離れていったり寄っていったりなどしていた事から、猫は妖怪である、特に死人を操るなどといった迷信が信られていたのだろうと推察されます。
昔は、妖怪や狐憑きなどについて信じられ、恐れられてきました。
また、こうした事を避けるということに対して非常に警戒していた時代が長かったこともあり、現代においてもこうした言い伝えを信じる人がいらっしゃっても不思議ではありません。
ですから、ご年配の方にとっては猫を死者に近付けては行けないというのは当然の事だったのかも知れませんし、そういう話もあったんだなと別けて考える事も必要かと思います。
現代では、飼い猫を亡くなった人のところに連れて行って「お別れするんだよ」とする方は沢山いらっしゃいます。
個人的には、ペットも大切な家族の一員ですし、きちんとお別れさせてあげたいと考えるのは自然な事だと思います。
今回のケースでは、ご親族の叔母様のお考えの背景も、こうした理由があったんだなと受け止めて差し上げつつ、充分に叔母様やご親族に配慮された上で、別途、お別れの時間を持たれてはいかがでしょうか。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/施工部 汐﨑 剣児