こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®
家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地
紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の裏東です。
仏式のお葬式や法事の際に和ずれずに持参したい数珠。数珠は宗派や性別でその種類が異なります。
今回は数珠の選び方についてご紹介させて頂きます。
数珠そのものの形状や種類や自分にあった数珠の選び方などについてもご紹介させて頂きます。
数珠の選び方や種類について
数珠とは沢山の玉を紐で一つに繋げた仏具で、仏式の葬儀や法事、お仏壇やお墓参りなどで手を合わせる際に手にかけて使います。宗派によっては仏を念ずる時に用いるため念珠(ねんじゅ)と呼ぶ場合もあり、仏様と私たちとをつないでくれる法具とされています。
まずは数珠を選ぶ際に困らないように、その形状や種類といった内容について確認していきましょう。
数珠の形状について
宗派によって数珠の形状は異なります。
宗派による正式な形の数珠を「本式数珠」といいます。玉の数は108個で長く、二重にして手にかけて使います。
一方「略式数珠」は玉の数が少なくて小さく、一連で使います。
宗派による形状の特徴は省かれているため、宗派を問わず使用することができます。
現在、多くの方はこちらの略式数珠を持っている方がほとんどといって差し替えないでしょう。
珠の数について
数珠を構成している玉の数は人間の煩悩と同じ108個が基本的な数となっています。
数珠本来の目的は唱えた念仏の数を数えるために使うものであり、煩悩を断ち切るために念仏を唱えて修行をするというところからが本来の考え方です。
また、種類や形式によっても玉の数は異なり、多いものでは1,080個、少ないものは54個、42個、27個、21個、14個で作られている数珠もあります。
数珠としての正式な物は108個ですが、近年は寸法に合わせて珠数が決められる略式の数珠が広く一般的に流通しています。
珠の形状や種類について
数珠に使われる玉は宗派によっても異なりますが、主に下記のような玉が使われます。
・「主珠(おもだま)」……数珠に一番多く使われている主となる玉
・「母珠(もしゅ)」……数珠の中心となる大きな玉。T字に空いている穴から紐を通し他の玉と房をつないでいます。
・「四天珠(してんだま)」……主珠の間に均等に4つ配置される玉。主珠と比較するとサイズはやや小ぶりになっています。
・「弟子珠(でしだま)・記子珠(きこだま)」「浄明珠(じょうみょうだま)」……数珠の房部分に配置される玉
珠の素材について
珠の素材には天然木や香木などの木製素材のほか、天然石や象牙、珊瑚(こはく)などの貴石素材や真珠などがあります。
数珠の選び方や気をつけたい点について
数珠を新たに購入する場合には、下記にご紹介させて頂く3つの点について順に考えましょう。
1.本式数珠か略式数珠かを考えましょう
一般的には葬儀へ参列する際に持参する数珠は、略式数珠を持っている方がほとんどです。
初めて自分用の数珠を購入する場合は、どのような宗派でも使える略式数珠を購入しても全く問題ないでしょう。
また、せっかく新たにあつらえるのだから、この機会に本式数珠を購入しようというお考えも良いと思います。
その場合は菩提寺の僧侶や、すでに本式数珠を持っているご親族へ相談し、正しい知識を確認した上で購入すると良いですね。
本式数珠については既婚女性が使用する場合、夫側の宗派で選ぶことになります。
2.男性用・女性用による違いがあります
数珠は一般的に男性用、女性用で種類があります。それは略式数珠についても同じです。
男性用は黒系の大きな玉が使われる事が多く、女性用は赤白ピンクなどの淡い色味の小さな玉が使われることが多いです。
また、木製素材の黒檀は男性、真珠や水晶は女性に人気があり、中本葬祭でも好んで購入される方が多いです。
男性用・女性用の種類について間違えないように気をつけましょう。
3.もう一歩踏み込んで、男女だけでなく宗派によっても種類があります
数珠の形状は本式数珠であれば宗派によっても大きく異なります。
宗派によって玉の形や数が違う場合もあります。例えば天台宗の数珠の玉は平玉、浄土宗の数珠の玉は男性用で50個、女性用で77個といった具合です。
曹洞宗の数珠には金属製の輪(百八環金)が通してあるなど、ぱっと見た目でその違いがわかるものも多いです。
また、男性用と女性用で玉の数や色が異なる宗派も多いです。
例えば浄土真宗では男性用の数珠には紐状のひも房、女性用の数珠にはふさふさとした切り房が使われているという特徴があります。
その他に地域やお寺、その土地の風習などによって細かな違いや決まりがある場合もあります。
如何だったでしょうか。本日は以上です。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 係長 裏東 勢子