中本葬祭ブログ

法要はどこまで繰り上げて貰える?

こんにちは。中本葬祭の裏東です。

近年では、葬儀に際して初七日法要も同日に行われることが全国的にも一般的といって差し支えないかと思います。

しかし、実際にはお亡くなりになってから七日経っている訳ではありませんので、繰り上げの初七日ということになりますね。

昔は、本来の七日目に菩提寺で法要を行うということが当然でした。

現代では、繰り上げ初七日法要のほうが圧倒的に多いわけですが、一部のお寺様では現代でも改めて葬儀の翌日に本堂で行うとされているお寺様もあり、必ずしも繰り上げてくださるわけではないという事をまず覚えておいて頂ければ幸いです。

また、初七日法要のみならず、近年では「四十九日法要も繰り上げで同時に・・・」と要望されるお客様もいらっしゃいます。さすがにこちらはまだまだ一般的といえるほど多くはありませんし、お寺様も難色を示されるお寺様がほどんどです。

実情としましては、お寺様がどこまで許可されるかという話になるのですが、あくまで一般論としましては、繰り上げで行われるのは初七日法要までが大半で、葬儀の後に荼毘に付され、お骨となった後というのが全国的な慣習と言って差し支えないかと思いますが、実は色んなパターンの初七日法要もございます。

私たちの地域で葬儀の後にご出棺となった場合に多いのが、葬儀の後に初七日法要、その後にお別れの時間を取りまして出棺というケースです。

私たち中本葬祭の地域も漁師町ですが、他県の遠洋漁業に出る漁師さんの多い町などは、漁に出て法要の日に戻ってこれないからという事で、葬儀の日に四十九日法要まで行う事のほうがおおい地域もあるようです。

また、山の集落などの地域ではお寺が遠方にあるので、ひとまずは村の村長さんなどがお経をあげてくれて、後日の法要の際に初めてお寺様が来てくださり、戒名を授けていただくと同時に四十九日法要が営まれる地域なども存在するようです。

このように、お葬式の風習や慣習というのは画一化したものではなく、その地域の人々が生きてきた事を受け、生きてきたように送られる形ですので、その土地の文化やその土地のお寺様や神社や教会といった宗教家の方々の考え方が色濃く反映されるものなのですね。

こうした色んな事情を踏まえた上で地域のお葬式というのは成り立つものなのですね。

自分が知らないことはどのような事でも奇異に聞こえてしまいますし、それって駄目なんじゃないの?と思うこともあるかもしれませんが、葬儀の風習や慣習に関しては、そうしたことを一つ一つ丁寧に紐解いていくと、実は深い思慮の末に形になっていたという風習もありますので、一般的な形を基準にして考えずに柔軟な形で確認していただければと思います。

如何だったでしょうか。

本日は以上です。

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この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 係長 裏東 勢子