中本葬祭ブログ

直会(なおらい)って何?

こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®

家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地

紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の山下です。

宗教が異なると、様々なその宗教ならではの専門用語がしばしば出てきます。

私たち中本葬祭も、お客様への説明時などには極力、専門用語を省いてお客様が理解しやすいよう注意しながら説明をさせて頂いています。

一例としまして神社などで行われる祭事が終わった後、必ず行われる会に「直会(なおらい)」というものがあります。また、直会は神社だけに限らず葬儀後の会食なども同じように直会になります。

そこで今回は、この「直会」についてご紹介させて頂きます。

直会とは?

直会(なおらい)とは、祭典に奉仕した神主および参列者が祭典の後に行う儀式を言います。

直会は「もとに戻る」という意味合いである「直り合い」がその語源であると言われています。

直会では、基本的に神前に捧げた神饌(しんせん)と呼ばれる供物をみんなで分け合って食べます。

神様が食した供物を同じように食べることによって、神様のお力を分けてもらうというのが直会の目的です。

一般的な直会は、米や神酒(みき)、餅や魚といった食物が神前にお供えされます。

本来は直会も祭典の立派な一部なのですが、お酒なども出るために祭典が終わった後に行う宴会のようなものと認識している人も中にはいらっしゃるかも知れません。直会の中には神社など祭典が行われる場所以外に、直会用の宴会場所を用意してそこで行う場合もあります。

ただ、現在では葬儀後に行われる直会には、神饌を食べる事はなく、別途食事を用意してそれを皆で食べるという、仏式における精進揚げ(精進落し)と同じ形式である場合がほとんどです。

直会の挨拶の例

直会は開始時と終了時に葬儀の場合には喪主、或いは遺族代表が挨拶をされることがほとんどです。

開始時・終了後、ともに短く簡潔に挨拶を行うようにしましょう。

ここでは、葬儀の後に行われる直会開始時の挨拶、そして終了時の挨拶の参考例をご紹介させて頂きます。

開始時の挨拶例

「本日はご多忙中にも関わりませず、ご参列頂き誠にありがとうございました。また、(故人名)の存命中には格別のご厚情を賜わりまして、厚くお礼申し上げます。故人も皆様の御厚意を受けて喜んでいることかと思います。粗食ではございますがどうぞ、お召し上りながら故人との懐かしい思い出話などお聞かせいただければ幸いです。それでは、本日は誠にありがとうございました。」

終了時の挨拶例

「本日はご多忙中にも関わりませず、ご参列頂き誠にありがとうございました。皆様のおかげで、滞りなく葬儀を終えさせていただくことができました。ご多用中の所と存じますので、これより以後はお気遣いなさいませんよう、ご散会とさせて頂きます。本日は、誠にありがとうございました。」

直会の作法について

直会が行われる時間の目安は平均しまして1時間〜1時間半程度であることが多いです。

喪主や遺族側は長引かないように目安の時間内にすべてを終えることが大事です。

喪主や遺族は参列者に対してはご挨拶がてらお酌をして回られると良いでしょう。

また、直会で振る舞う食べ物についてひとつ注意が必要です。

直会では肉や魚を食べること自体が禁止されてはいませんが、火を使った料理を作ることは出来る限り避けるべきとされています。
季節柄などもあり、火を通した料理が良い場合には仕出しなどを利用されると良いでしょう。

また、宗教上の理由で直会で出された料理を食べることを辞退される人がいた場合には、仏式のお葬式と同様に「御膳料」を渡されると良いでしょう。

如何だったでしょうか。本日は以上です。

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この記事の著者:(株)中本葬祭/環境保全課 課長 山下 浩司