こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®
家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地
紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の坪田です。
精進料理という言葉を聞いたことはありますでしょうか。精進料理は殺生や煩悩への刺激を避けた調理が施されている料理を言い、仏教の戒律に反しないように考慮された内容となっています。
しかし、実際に精進料理を作るとなると、どうすれば良いか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は精進料理を作る際のポイントなどについてご紹介させて頂きます。
予め知っておくことで役立つこともありますので、是非お読み頂ければ幸いです。
精進料理とは
精進料理の最も大きな特徴となっているのが動物を殺生しないということです。
精進料理に肉を使ってはいけないんだろうなというのは、お読みの皆様もご存じの方が多いかと思います。
これは仏教の考え方に基づくものであり、御存知の通り、動物を殺生しない考え方から、精進料理に入れることができません。主に野菜や豆、穀類などを工夫することで作られるのが精進料理です。
仏教の悟りを開くために修行僧たちが最低限の栄養で修業を積んだ事に由来しています。
精進料理は日本や韓国、中国といった仏教文化のある国ではそれぞれに長い歴史の中で親しまれている料理です。
仏教の各宗派によってその内容には違いがありますが、野菜(植物)を用いた料理である点については共通しています。
日本には味噌や醤油など大豆を用いた調味料がたくさんありますが、これらが生まれるきっかけとなったのは精進料理だったとも言われています。
精進料理はこんな方にもおすすめです
精進料理は何も仏教徒の方の為だけの料理ではなく、様々な方におすすめできる料理となっています。
まず、精進料理は低カロリーであり、栄養のバランスも良いことからダイエット中の方、体調を整えたい方、菜食主義の方にもお勧めできます。海外にはベジタリアンの方もおられますが、そうした方にも精進料理はうってつけです。
精進料理では動物を使わない中でどうやって食材を生かすかといった長年の知恵も詰め込まれています。豆が使用される献立が多いので豆のうまみを楽しみたい方にもお勧めできます。
精進料理の味付けや素材選びのポイントについて
精進料理を作る中でのポイントは大きく分けて下記の2つがあります。
控えめな味付けにしましょう
1つ目は控えめな味付けにするようにしましょう。精進料理では素材の味を活かすことが前提となっています。野菜本来の味が前面に出るように注意して調理していきましょう。
食材を無駄にしないようにしましょう
2つ目は食材を無駄にしないように工夫しましょう。精進料理では、野菜の皮や葉などもなるべく使用し、調理を行います。これは野菜も生き物として無駄にすることが無いようにとの考え方が元になっています。
もちろん、食材に感謝して口にするということも欠かせません。
調理方法にも実は決まりがあります
精進料理ではあく抜きや水煮など、基本的にじっくりと時間をかけて調理することが多くなっています。これはそのことを通じて食材に対する感謝の気持ちを表現しているのと同時に、皮などまで食べられるような状態にするという目的もあります。
包丁、鍋など古くからある道具を使って調理するのも特徴です。精進料理の場合は基本的に電子レンジやオーブンなどは使用しないとされます。また、炊飯器も現代的な機器なので使えませんが、鍋などを使うことでご飯を炊くこともできます。油も牛脂やラードなどではなく、菜種油やごま油を使用します。
精進料理を作る際の注意点について
精進料理は野菜だけに絞って調理に使用すれば良いので、大きくは間違えにくいようにも思えますが、調味料選びにも注意していただくと、より安心です。
鰹節は使用できません
和食の代表的な調味料でもある鰹節(かつお節)や鯖節などは動物由来の調味料なので使用することができません。そのため、昆布や味噌などを用いて出汁を取ることが重要となります。
宗派によってはマヨネーズも使えません
マヨネーズにも原材料の中に卵が入ってますので、宗派によっては使用できない可能性があります。そのような場合は、似た味となるサワークリームを使うという方法を用いることも考えられます。
乳製品
乳製品についてはお釈迦様も召し上がっていたと言われていますので、使用しても問題はないとも言えますが、念のために、動物由来の食材を一切使用しない豆乳などで代用することもおすすめです。
如何だったでしょうか。本日は以上です。
お葬式に関するマナーや疑問点、家族葬に関するご質問やご相談などもお気軽に中本葬祭までお寄せ下さい。
全国から同業者が見学に来る中本葬祭の葬儀場はこちらからご覧頂くことが可能です。
資料のご請求はお気軽にこちらからお取り寄せくださいませ。
この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 坪田 玲子