こんにちは。中本葬祭の裏東です。
自宅である日突然、家族が亡くなっている事がわかった場合には、誰しも動揺してしまいます。
しかし、動揺する気持ちを抑えていくつか注意していただきたいことがあり、これを忘れてしまうと後々の手続きなどに支障が生じることがあります。
今回は「自宅で家族がなくなった場合における注意点」大きく3つを紹介させていただきます。
以下の3つのポイントを覚えておくと、後々の手続きなどをスムーズに進められるかと思います。
ご遺体を動かさないようにしましょう
大切な家族が亡くなった場合、気が動転して遺体に触れてしまうお気持ちはよくわかりますが、もし必要以上に遺体を動かしてしまった場合には、
その後の警察による検死の際に証拠隠滅を疑われる可能性があり、事件性があるのではないかという理由で解剖に回されることになりかねません。
一例を挙げますと、ご自宅の浴室などで入浴中に亡くなっていた場合、すぐに引き上げて服を着させてあげようとするご遺族は非常に多いのです。
しかし、警察の調査が終わるまではそのお気持ちをぐっと堪えて我慢して頂いて、できるだけそのままの状態を維持してください。
葬儀の日程はご遺体が戻ってから検討しましょう
仮に警察が介入することになった場合、死因がはっきりしない場合には解剖に回ります。
この場合、ご遺体がいつ自宅に戻って来るのかはっきりとわかりませんし、場合によっては長期化する可能性もあります。
葬儀の手配は手早く行うべきであることも確かですが、先に日程を決めると、その日程に間に合わなくなってしまう事も考えられます。
事故死の場合も同様で、ご遺体と対面してから自宅に搬送されるまでは時間がかかることが一般的です。
葬儀の日程は、ご遺体がご遺族の元に戻り、いつでも執り行えるようになった時点で準備を始めることを覚えておきましょう。
死体検案書を受け取ります
ご遺体の死因を明らかにするために警察が介入した場合、死亡届や火葬の申し出に必要な書類は死亡診断書ではなく、死体検案書に変わります。
これが無ければ後の手続きを進めることができなくなりますので、忘れずに受け取りましょう。
死体検案書は、解剖などを行った監察医、あるいは警察が依頼した機関の医師が作成することになり、警察から手渡されます。
死亡検案書の作成費用は、1,000円程度~数万円と幅がありますが、死因を詳しく調査する必要があるため、病院等で発行される死亡診断書の作成費用と比較すると高額になることが一般的です。
死体検案書の原本は役所に提出すると失われるため、後の保険の請求を行ったり、年金の手続きをしたりする場合に備えることも重要で、それぞれの手続きに必要な枚数のコピーを取っておくことも覚えておくとよいでしょう。
中本葬祭では、死亡診断書、死体検案書いずれの場合においても後の手続きを考慮して、ご遺族の了解を得た上で余分にコピーを取りお渡しさせて頂いておりますので、この点に関しましてはご安心下さいませ。
本日は以上です。
お葬式に関するマナーや疑問点、家族葬に関するご質問やご相談などもお気軽に中本葬祭までお寄せ下さい。
全国から同業者が見学に来る中本葬祭の葬儀場はこちらからご覧頂くことが可能です。
資料のご請求はお気軽にこちらからお取り寄せくださいませ。
この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 係長 裏東 勢子