ご家族を亡くされ、突然告別式の準備を進めることになった方にとって、「告別式はどのように進むのか」「何をすればよいのか」という不安は大きいものです。また、ご自身の終活として葬儀の流れを知っておきたいという方もいらっしゃるでしょう。
告別式は故人さまとの最後のお別れの場であり、ご遺族にとっても参列者にとっても大切な時間です。この記事では、告別式の基本的な流れを時系列でわかりやすくご説明し、当日慌てずに故人さまをお見送りできるようお手伝いいたします。
告別式とは――葬儀との違いと役割
告別式とは、喪主・参列者を中心に、社会的な儀礼で故人とお別れする儀式です。葬儀は曹操儀礼の略で僧侶による読経や引導、戒名授与など、宗教的な儀礼で故人を弔う儀式であり、本来は告別式とは別のものでした。
現代では「葬儀・告別式」として一連の流れの中で執り行われることが一般的ですが、それぞれの意味を理解しておくことで、当日の進行がより分かりやすくなります。葬儀はご住職を中心とした宗教儀式、告別式はご遺族や参列者が故人さまにお別れを告げる社会的な儀式、と捉えていただくとよいでしょう。
私たち中本葬祭は新宮市を拠点に、那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町で年間300件以上の葬儀をお手伝いしており、さまざまなご希望に応じた告別式の進行をご提案しております。地域の慣習を大切にしながら、ご遺族の想いに寄り添った葬儀を心がけています。
告別式の開始時間と所要時間
告別式の開始時間は、13時頃の午後となるのが当地方では一般的です。告別式は約1時間程度かかり、告別式の終了時間は、14時頃となるのが一般的です。
おおよそ開式の1〜2時間前には喪主とご遺族の方が集合し、開式15分〜30分前にはお坊さんも到着します。ご遺族は葬儀社スタッフと最終確認を行い、受付係の方は受付の準備を始めます。一般参列者は受付開始時間(開式の30分前程度)を目安にご到着いただくのがマナーとされています。
告別式自体の所要時間は1時間ですが、遺族・親族の場合には、告別式のあとの火葬、初七日法要、および精進落としまで合わせると、所要時間は5時間~6時間となるのが一般的です。当日は長丁場になりますので、ご高齢の方やお体の不自由な方がいらっしゃる場合は、事前に休憩の取り方などを葬儀社と相談されることをおすすめいたします。
告別式の流れ――当日のタイムスケジュール
ここでは、午後13時開始の告別式を例に、当日の流れを時系列でご説明いたします。
11:00 ご遺族・親族の集合と最終確認
11:00 遺族や親族は、葬儀社スタッフと告別式の内容確認をし、その後控室で待機します。受付係をする人は、受付の準備を始めます。喪主さまは葬儀社スタッフと進行や挨拶のタイミングなどを最終確認し、ご住職がお見えになった際には控室にご挨拶に伺います。
12:30 受付開始
12:30 一般参列者に対して、告別式の受付を始めます。会葬御礼はここで渡します。受付では、お悔やみの挨拶をしてご香典をお預かりし、芳名帳やカードにお名前・ご住所をご記入いただきます。
12:45~12:50 着席
12:45 遺族と親族が先に入場し、「親族席」に着席します。9:50 一般参列者は受付後に入場し、「一般席」に着席します。席は前から順に詰めて座るのがマナーです。
12:58 ご住職入場
12:58遺族・親族・一般参列者が揃うと、僧侶が入場します。僧侶の入場時には、遺族や参列者は合掌し黙礼で迎えるのがマナーです。
13:00 開式・読経
13:00 司会者が告別式を進行します。読経は一般的に通夜より長く約40分かかります。葬儀・告別式の開式と同時に僧侶による読経が行われこの読経の中で僧侶は故人に戒名が授け、遺族と参列者は故人の冥福をお祈りします。
弔辞・弔電の紹介
葬儀会社の担当者が弔辞を述べる人物の紹介を行い、弔辞者は指定された場所で弔辞を読み上げ、その後弔辞を祭壇に供えます。弔電は葬儀会社の担当者によって3通ほど読み上げられますが、その他の弔電は名前だけが読み上げられ、その後は祭壮に供えられます。
ご焼香
読経の途中で、ご焼香が始まります。喪主さま、ご遺族、ご親族、一般参列者の順に、故人さまと血縁関係が深い方から順にご焼香いただきます。参列者数にもよってきますが、焼香の所要時間は20分ほどが平均的です。ご焼香の作法はご宗派により異なりますので、分からない場合は前の方の動きを参考にされるとよいでしょう。
親族代表ご挨拶
当地方では告別式の途中に行う事が一般的です。事前の打ち合わせ時に確認が必要です。喪主の挨拶は2~3分で簡潔に行うことをおすすめします。人前で話すことに慣れていない場合は、紙に書いたものを読まれても問題ございません。
お別れの儀(お花入れ)・ご出棺
ご焼香と親族代表ご挨拶が終わりますと、ご遺族・ご親族で棺の周りに集まり、お別れの儀を行います。故人さまのお顔を囲むようにお花を手向け、最後のお別れをいたします。その後、棺にお蓋をし、霊柩車へとお棺を運びます。一般参列者の方は、霊柩車のご出棺をお見送りいただき、ここで解散となるのが一般的です。
新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町での告別式の特徴
当地域には、告別式の進行に関して古くからの風習がございます。全国的には「告別式 → ご出棺 → 火葬」という流れが一般的ですが、新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町では、「告別式の日の朝に火葬場に向かい、ご収骨後に告別式を執り行う」という流れを希望されるご家族も少なくありません。
これは熊野地域に古くから伝わる風習で、近年は全国的な流れ(告別式後に火葬)も増えてきておりますが、地域にお住まいの方やご高齢の方を中心に、朝に火葬を行う形を希望されるケースも依然として多くございます。どちらの流れも対応可能ですので、ご希望をお聞かせいただければと思います。
また、当地域では菩提寺(ぼだいじ:先祖代々お世話になっているお寺)をお持ちのご家庭が多く、家族葬であっても菩提寺のご住職に読経をお願いするのが一般的です。ご宗派により式の進め方や作法が異なりますので、菩提寺へのご確認や葬儀社経由でのお尋ねをおすすめいたします。
地域のつながりが深い土地柄のため、家族葬の場合でも区長さまや組長さまへ早めにご連絡されることが望ましいでしょう。地区によってはご近所の方がお手伝いに来てくださる文化が今も残っており、そうしたご厚意に甘えることで、ご遺族の負担を軽くできる場合もございます。
よくある質問
告別式に参列できない場合はどうすればよいですか?
やむを得ない事情で参列できない場合は、代理の方を立てる、ご香典やお供えの品を送る、弔電を打つ、後日ご弔問に伺うなどの方法がございます。参列できないことへのお詫びと故人さまへの追悼の意をしっかりとお伝えすることが大切です。
告別式に遅刻しそうな場合はどうすればよいですか?
基本的には告別式への遅刻はマナー違反とされていますが、やむを得ない事情がある場合は、式場に連絡を入れましょう。到着後は葬儀社や会場の係の方に相談し、ご遺族にお詫びを伝え、案内に従って静かに入場してください。
告別式の服装はどうすればよいですか?
告別式では、喪服(ブラックフォーマル)の着用が基本です。男性はブラックスーツに黒いネクタイ、女性は黒のワンピースやスーツで、全体的に光沢のないダークカラーで統一します。アクセサリーは控えめにし、真珠などの一連のものが望ましいとされています。
告別式の後、火葬場には誰が同行しますか?
火葬場へは、一般的にご遺族や近親者のみが同行します。一般参列者の方は、霊柩車を見送ったら解散となります。故人さまと関係が深く、ご遺族から声をかけられた場合にのみ同行するのがマナーです。
初七日法要は告別式と同じ日に行うのですか?
本来、初七日法要は故人さまが亡くなられてから7日目に行う法要ですが、現代では遠方にお住まいのご親族が集まる負担を考慮し、告別式と同日に繰り上げて行うことが主流となっています。火葬後に式場に戻ってから、または火葬場に向かう前に行う場合があり、所要時間は30分ほどです。地域や宗派、ご遺族のお考えによって異なりますので、詳しくは葬儀社にご確認ください。
まとめ
告別式は、故人さまとの最後のお別れの場であり、ご遺族にとっても参列者にとっても大切な時間です。基本的な流れは、ご遺族の集合・受付開始・着席・ご住職入場・開式と読経・弔辞弔電・ご焼香・親族代表ご挨拶・お別れの儀・ご出棺という順序で進みます(当地方ではお別れの儀、ご出棺が葬儀の日の朝など告別式前に行われるケースも多々御座います)。所要時間は1~2時間ほどで、午後13時に開始し、14時前後に終了するのが一般的です。
新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町では、前述の通り告別式の日の朝など告別式の前に火葬を行う風習も残っており、ご希望に応じてどちらの流れでも対応可能です。地域の慣習やご宗派による違いもございますので、不安な点は事前に菩提寺や葬儀社にご確認されることをおすすめいたします。
事前に流れを知っておくことで、当日は故人さまとの最後の時間を、心を込めてお過ごしいただけます。
中本葬祭からのご案内
中本葬祭は、新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町を中心に、創業以来、地域の皆さまの葬儀をお手伝いしてまいりました。告別式の流れや進行についてのご不安、当日のご準備など、どのようなことでもお気軽にご相談ください。24時間365日、フリーダイヤル 0120-52-4966 にて承っております。お見積もり・ご相談は無料です。故人さまとご遺族のお気持ちに寄り添い、心のこもったお別れのお手伝いをさせていただきます。
