こんにちは。中本葬祭の財賀です。
お客様から「盛り塩と清め塩って同じなんでしょ?どっちも清めるって意味では同じなんだから」
というご質問を頂戴しました。
確かに「清め」という点では共通しておりますがこれらは性格の違う意味があります。
そこで今回は、盛り塩と清め塩の違いについてご紹介させて頂きます。
お清めの塩の由来について
もともと、お清めというのは元来、海水を浴びてお清めをしていました。
お清めの塩は、その海水の代わりとして用いられるようになったのが起源だと言われています。
海水の代わりに塩と水を用意し、塩をかけて手を洗ってという風に簡略化されるようになりました。
このような日本の神道における穢れを払うための塩がお清めの塩の意味合いです。
盛り塩の意味について
盛り塩の意味には諸説あるのですが、もともとはお店の前に盛り塩なんかを山盛りにおいてますが
あれは実はもともとは「お清め」を目的にして置いてあるものではないのですね。
※注 現代はお店によっては邪気を払うといった趣旨お清めを目的として設置されている店舗も中にはあるかと存じます。
今回はあくまで諸説ある中の盛り塩の起源についてのお話です。
中国の皇帝が夜な夜な牛に乗って街に出歩き、あちこちの女性の元に行っていたというお話があります。
女性にとっては、皇帝の子孫を残すということは大変な名誉なことでした。
牛というのは実は塩を舐めるんですね。その牛が塩を舐めるという事を利用して、皇帝が自分の家の前で足を止め、自宅に入ってくれるようにという事で、客寄せといいますか、人留めといいますか、そのような目的で盛り塩が置かれたのがそもそもの始まりという説があります。
現代では、言いかえるならば「お清め」というよりも所謂「ゲン担ぎ」の要素のほうが強いのではないかと思われます。
本日は以上です。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/施工部 環境整備課 係長 財賀 幸男