中本葬祭ブログ

形見分けの進め方などについて

こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®

家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地

紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の坪田です。

葬儀が終わったあとに、改めて故人を供養する為に出来る事の1つに「形見分け」があります。

しかし、形見分けは、そのやり方や時期、気を付けたいマナーやその意義などについては曖昧で、トラブルのもとになることも少なくありません。

そこで今回は「形見分けの進め方」などについて、詳しくご紹介させて頂きます。

形見分けについて

形見分けとは、故人の遺した品物を、生前の故人と関係の深かった友人や親族などに贈ることを言います。ただし、やみくもに品物を贈ることではありません。「故人の愛用品を通して、生前の故人との思い出を分かち合う」目的を持って贈られるものです。

贈られた人がその品物を使うことで、故人亡き後も故人を忘れることなく、懐かしい思い出を偲ぶことができれば、故人は喜んでくれるに違いありません。

形見分けは、そうした想いから、故人を供養しようという気持ちで行われるものなのです。

形見分けと遺品整理の違いとは

形見分けと遺品整理は、全く内容の異なるものです。以下にご説明させて頂きます。

  • 形見分け:故人と親しかった人に遺品を贈り、その品物を通し、故人との思い出を共有し供養すること
  • 遺品整理:故人の遺したすべての品物を、残すものと処分するもの、捨てるものに分けること

つまり、順序としては遺品整理を行った後に、故人と縁の深い人に故人の遺品を贈り、故人の思い出を共有することを「形見分け」と言います。

形見分けを行う時期について

形見分けは、最も多いのは四十九日法要を終えた後です。この法要を終えて「忌明け」と言われ、この日を以て故人が仏様のもとへ向かわれるため、お見送りとして形見分けを行う時期としても適切かと思われます。

なお、神式の場合は、五十日祭がこの法要に該当します。キリスト教の場合は、1ヶ月命日のミサが時期的にも仏教の四十九日法要と近しく、形見分けを行うのもこれらの法要を終えた後日からがよろしいかと思われます。

しかし、故人の親しい人に遺品を贈るため、贈る相手や贈る品物についてを良く考える必要があります。そのため、法要を終えたからと言って、慌てて取り掛かる必要もありませんし、いつまでにといった決まりもありませんので、じっくり考えて行うようにしましょう。

押さえておきたい形見分けのマナーについて

形見分けは一般的に、親から子、上司から部下などへ贈られるものですので、目下の人から目上の人へ贈るのは失礼とされています。
ただし、近年では上下関係や年齢を気にしないという人も多くなっている現在では、無礼を詫びる一言を添えて贈れば問題ないでしょう。もちろん、目上の人の側から形見分けの要望があれば快く応じられては如何でしょう。

また、壊れて使えない品物や、贈られる人の好みに合っていない品物では形見分けは行われません。

注意したい点としましては、もし形見分けする品物が高額な品物であった場合、受け取った人に贈与税が課せられる場合がありますので、注意が必要です。

遺品を気兼ねなく使って頂きつつ、故人を偲んでいただけるように、よく考えて贈るようにしましょう。

形見分けを行う場合には、遺品をクリーニングやメンテナンスしてから渡すのが一般的ですが、形見分けはプレゼントではありませんので、包装やラッピングなどは不要です。どうしても包装したい場合は、半紙のような白い紙に包んで、仏式なら「粗供養」、神式なら「偲び草」と表書きして渡されると良いでしょう。

もし、遠方でどうしても手渡しできない場合は、破損しないように最低限の包装を行った上、宅配便などで送っても問題ありません。ただし、その場合は、必ず「形見分けである旨」を一筆、添えるようにしましょう。

如何だったでしょうか。本日は以上です。

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この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 坪田 玲子