こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®
家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地
紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の坪田です。
葬儀の御香典返しである「満中陰志」についてですが、こちらには発送のタイミングがあるのをご存知でしょうか。私たち中本葬祭は、葬儀社としての歴史は19年ほどでありますが、もともとは贈答品の専門店でした。
贈答品店としての歴史は今年で45年になります。今回は、そうした贈答品店としての長い経験から、満中陰志についての発送時期や金額などをご紹介させて頂きます。
満中陰志とは?
満中陰志とは、葬儀が終了し、四十九日法要を終え、忌明けを迎えた後における香典返しのことを言います。
この満中陰志という言葉は、一定の地域で使用されているものですが、その他の地域では主に「粗供養」や「志」という言葉を使用するのが一般的です。
具体的には、主に関西地域で満中陰志という言葉が使用されているようです。
同じ関西圏であれど、全ての地域が「満中陰志」という言葉を使用しているとは限りませんし、九州や東日本では志という言葉を使用するのが一般的です。
この満中陰志という言葉の意味ですが、仏教では人が亡くなって49日の間を「中陰」といい、49日目の日を中陰が満ちる日として「満中陰」とよんでいるため、満中陰に送る志として満中陰志という言葉になっています。
そして、この満中陰を迎えることが、忌明けを意味することになり、この忌明けから1か月程度を目安に、御香典を頂いた方々への返礼として香典返しを配っていくことが基本的な御香典の返礼方法です。
満中陰志の発送時期について
満中陰志は「無事に葬儀を終え、忌明けを迎えることができました」という報告を兼ねて行うものです。そのため、満中陰志を送る時期は基本的には忌明けを迎えた四十九日法要を終えた日以降というのが一般的です。
しかし、近年では四十九日法要の前、つまり葬儀当日に満中陰志を渡すことも増えています。これは遠方からの参列者一人ひとりに送付する手間を省くためであったり、金銭的な負担をできるだけ避けるためです。
ただし、この場合には熨斗の表書きは満中陰志とはせず、「粗供養」または「志」となります。
あくまで「満中陰志」とは前述の通り、四十九日法要後に用いるものです。
また、仏教以外ではこの満中陰に当たる日の数え方が異なるため、発送時期が微妙に異なります。
下記にご紹介させて頂きます。
キリスト教の場合
キリスト教の場合は、当然のことながら満中陰志という概念は存在しませんが、仏式の習慣に合わせて御香典返しを送る際は、キリスト教では30日祭以後に送るのが一般的です。キリスト教における返礼の際の熨斗の表書きの場合には満中陰志とは当然書きませんので「御礼」と書きます。
※ 厳密には「御香典返し」とは言いませんが、わかりやすく記述する為、あえて上記の表現とさせていただいております
神道、天理教、金光教など神道系の場合
神道の場合には、50日祭が仏式で言うところの49日に該当しますので、神道の際には50日後を目安に御香典返しを送ることになります。神道の場合には正しくは熨斗の表書きは「偲び草」とします。
※ 厳密には「御香典返し」とは言いませんが、わかりやすく記述する為、あえて上記の表現とさせていただいております
満中陰志の品物や金額について
満中陰志を送る際にもっとも気になることとしましては、いったい何を満中陰志の品物として選択するのかということと、満中陰志として返礼する場合の金額についてではないかと思います。
基本的に満中陰志を送る際は、品物とお礼状を添え、のしをつけて仏包装にて送ります。
品物に関してですが、満中陰志で送る品物としては、お茶や洗剤、石鹸などが古くは好まれていました。
つまり、形の残らないものが好まれていたのですね。
近年では満中陰志としてカタログギフトを送る方が増えてきています。
金額の目安について
金額の目安ですが、後日に満中陰志として返礼する場合には、以前は頂いた香典の半返しというのが基本といわれていました。しかし、近年では頂いた金額の3分の1程度が一般的です。
その理由については、故人が肉親以外の場合、香典の相場がだいたい5千円ほどといわれているからです。
頂いた金額から、葬儀の際には御香典辞退であったとしても5百円~千円程度の品物は返礼しております。
ですので、近年ではこれを加味して3分の1というのが一般的となっております。
しかし、1万円以上の高額な香典をいただく場合もあります。その時は四十九日法要が終わり次第、不足分の金額に相当する満中陰志を送ることが一般的です。
如何だったでしょうか。本日は以上です。
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