こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®
家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地
紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の裏東です。
近年、終活の話題が出ると「デジタル遺品」という言葉を合わせて多く耳にするようになりました。
しかし、具体的にデジタル遺品とは何をいうのか、またデジタル遺品の整理についてどうしたら良いのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今後も間違いなく増えていくと予想される「デジタル遺品」についてご紹介させて頂きます。
デジタル遺品について詳しくご紹介
データも遺品になるの?
デジタル遺品とは、故人のパソコンやスマートフォンの中に残ったデータを言います。
近年、様々な情報をデータで管理する事が多くなり、こうしたデジタル機器の中に持ち主しか知り得ない情報がたくさん保存されるようになりました。
持ち主が亡くなると、これらの機器やその中にあるデータはデジタル遺品として遺族に残ることになるのです。
膨大な個人情報も含まれています
デジタル遺品の中に残っているのは、写真や、やり取りしたメール、電話番号や住所、メールアドレスだけでなく、クレジットカードの履歴やインターネットバンキングのIDやパスワードなど、電子化が進んだが故にデータとして残った膨大な個人情報です。こうした中にはご遺族も知らない情報も沢山残っていますが、しかし、こうしたデータは本人が亡くなってしまうと、どこに何があるのか分からなくなる場合が殆どです。パスワードが分からなければこれらの情報を見ることはできません。
デジタル遺品の生前整理や事前対策について
自分が亡くなった後のことを考えた時に、パソコンやスマートフォンに記録してあるものを他人に見られたくないですよね。ですが、ご遺族がパソコンをそのまま処分してしまえば、個人情報が流出する危険性もあるのです。
大切なデータを残したまま亡くなってしまうと、遺族が思いもよらぬ被害を受けてしまうことも可能性として考えられます。人間誰しもいつ、何があるかわからないものです。
いざというときのために、デジタル機器のデータ対策をしておくことが大切です。
その対策のポイントを以下にご紹介させて頂きます。
パスワードをエンディングノートなどに書き留めておきましょう
持ち主が亡くなった後、デジタル遺品となったパソコンやスマートフォンなどのデータ。
これを整理し、守らなければならないのは残されたご遺族です。
いざという時にご遺族が困らないよう、大切なデータやパスワードなどの情報は分かりやすいようエンディングノートなどに残しておくようにしましょう。
生前に、パソコン内のデータをきちんと整理整頓していたとしても、ご自身がパソコンにパスワードを設定していたら、ご遺族はその中身を知ることができません。
ご遺族に残した財産のことなど、エンディングノートという形で、ご遺族が目に見えるように残しておくことが重要と言えます。
ネット銀行や証券会社、SNSのパスワードなどもまとめておきましょう
ネット銀行等で小額しか入っていない口座は生前に引き出し、解約しておくと良いでしょう。
解約自体は、さほど手間はかからないので多くの口座を持っている人は整理して集約しておくことをおすすめします。
場合によっては相続税などの申告にも影響するため、遺族にどこの口座がいくつあるのか、わかるように記しておきましょう。
SNSのアカウントも、それぞれにIDやパスワードをまとめておき、信頼できる遺族に削除を依頼する旨を紙に書いておくのがおすすめです。
もしパスワードなどが分からない場合は放置されることにより、第三者がパスワードを入手して悪用される可能性もあります。
壊れたパソコンやスマホは処分しましょう
パソコンの中には情報を記録するための装置が入っています。パソコンのデータは、ゴミ箱に移しても完全に消去されるわけではありません。ゴミ箱から消したとしても、表には見えていませんが、内部では記録が残ったままです。また、一旦ゴミ箱から削除したとしてもデータを復旧する事も可能なのです。
遺族がデジタル機器に詳しくない場合、放置しておくとそのまま捨ててしまい、その結果、データ流出の恐れも考えられます。ハードディスクの中にあるデータを事前に復元不可能な状態で消去しておき、業者へ処分を依頼しましょう。スマートフォンも同様に業者に持ち込んで処分しましょう。
次回では、デジタル遺品の没後の整理についてご紹介させて頂きます。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 係長 裏東 勢子