中本葬祭ブログ

多様化する葬儀、様々な形式をご紹介

2020/04/08

こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®

新宮市の家族葬 ウィズハウス新宮 新宮市の家族葬ベルホール中本三佐木斎場

那智勝浦町の家族葬 ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン

太地町の家族葬 そうそうの郷太地

紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の山下です。

一昔前は、お葬式と言いますと、お悔やみ広告を掲載し、通夜・葬儀の日時を告知し、形式どおりの葬儀が主流でしたが、近年では葬儀のあり方も、葬儀に対する考え方の変化もあり、多様化しています。

ご希望されるニーズに合わせてさまざまな形式があるので、参列者の都合やご自身の予算などに合わせて選択すると良いでしょう。

そこで今回は、代表的な葬儀の様式をご紹介します。いざというとき焦らないよう、事前知識として知っておいていただければと思います。

家族葬について

家族葬とはその名前のとおり故人の家族や親戚、付き合いの深い友人といった近親者のみで執り行う葬儀を言います。一般的な葬儀に比べて規模は小さく、参列者数は多くても30名前後が目安になります。

僧侶にもご臨席してもらい、日程などは一般葬と同様に執り行うことが多いでしょう。

家族葬は、葬儀による経済的な負担を心配している人や、近親者のみでの葬儀を希望している人に選ばれます。

家族葬が増加傾向にあるのは、疎遠になっている方や会社関係者といった関係性が希薄な方を呼ぶ必要がなくなってきた時代背景も影響しているでしょう。

おおよその考え方としまして、ご遺族、ご親族の人数+参列者30名くらいまでが一般的に家族葬と呼ばれる葬儀の規模の範疇かと思われます。

ご検討の式場が、これらの人数を充分に収容できるスペースや駐車場を確保しているかを事前に確認されると良いでしょう。良く「家族葬ホール」と表示をしていても、ただ小さく作っているだけで実際のご利用されるご家族の事をよく考えずに作ってある式場も多くあります。実際の葬儀の際にご遺族、ご親族が着席されると参列者の方は座る席がなく、式の間延々立ちっぱなしであったり、逆に気を遣ったご親族の方が立ちっぱなしになったりと非常に不便な思いをされる可能性がありますので注意が必要です。

密葬について

密葬と、家族葬と似ており、故人とゆかりのある近親者だけで執り行う葬儀のことです。規模が小さく形式が簡略化されているので費用は抑えられます。一般的な形式で執り行われることが多い家族葬とは異なり直葬(火葬式)の形式をとることもあります。
一方、密葬の場合は、後日あらためて本葬を行うことを前提として行われる場合が多く、社会的地位のある人や著名人が亡くなった際の葬儀で多くの参列者が見込まれる場合にも選ばれることが多い形式です。大規模な葬儀になってしまうと近親者が故人とお別れをする時間がしっかりと取れません。それを避けるため、近親者がゆっくりと故人とお別れが出来るよう、葬儀は密葬で行い、後日改めて一般の参列者がお参り出来るよう、お別れの会等を行うことが可能です。

無宗教葬について

無宗教葬は近年になってから取り入れられる事が増えてきた葬儀です。特定の宗教の作法や儀礼を取り入れない葬送の形式を指します。自由葬ともいわれ、宗教にとらわれず自由な葬儀を執り行えるのが特徴です。

音楽葬や生前葬なども無宗教葬の括りで、焼香や読経などは行わなくてもかまいません。

故人の遺志や、日頃宗教の信仰がなく形式に沿った葬儀を望まない方に選ばれています。

このお見送りの形式における注意点として、先祖代々の菩提寺の管理するお墓を継承している場合は菩提寺からの理解を得る必要があります。もし、このような場合に菩提寺の理解を得ずに進めた場合、後日の納骨を断られるケースも考えられますので、必ず予め了解を得ておくようにしましょう。

一日葬について

一般葬ではお通夜、葬儀・告別式と2日間かけて執り行われるのに対し、一日葬はお通夜を行わず、全てを一日で済ませる形式の葬儀です。近親者と家族のみなど、比較的小規模に行われるのが特徴で、規模や費用面では家族葬に似ています。
短時間で終了するので、ご親戚が遠方に住んでいたり、核家族化で喪主が多忙であったりと葬儀にゆっくり時間をかけることが難しい人でも行いやすい葬儀です。費用も抑えられるので、経済的な負担を軽減したい人にも選ばれています。

この形式における注意点としましては、菩提寺等、宗教家が許可してくれない場合もあります。

そもそも、こうした一日葬といった考え方は、宗教的な考え方ではなく、多様化する葬儀の考え方から、ある日どこかの葬儀社が始めた事がきっかけとなっています。地域のお寺にはそのお寺ならではの葬儀の進め方に関する決まりやルールが存在します。もし、菩提寺が一日葬を許可してくれなかった場合には、菩提寺の教えの通り葬儀の形式を考えるようにしましょう。

直葬(火葬式)について

直葬(火葬式)とは病院や自宅など故人が亡くなった場所から直接火葬場へご遺体を運び、火葬を執り行うスタイルの葬儀です。お通夜や告別式を省略した、最も簡略式のお見送りの形式といえます。
本当に近しい人だけで行うので、服装にも強い縛りはありません。平服など常識の範囲内で整えておけば問題ないでしょう。僧侶にご臨席してもらうことも可能ですが、直葬の際は火葬炉に収める前の数分間だけの短時間になる事が多いです。費用面でも最も負担が少ない形式なので葬儀費用がかけられない方でも選びやすい形式ですが、菩提寺や年配の親戚、世間体への配慮が必要といえます。

一般葬について

一般葬とは現在も多く取り入れられている葬儀の形式で、お通夜から葬儀・告別式・火葬まで一連の儀式を執り行う形式です。昔から長く行われてきた形式ですから、きちんと流れに則って葬儀を行いたい人や、特に葬儀の形式にこだわりがない場合に選ばれます。

地域の故人と縁のある方もお別れに参加しやすい形式ですので、故人と地域の方との繋がりがよくわからない場合には、一般葬を選択し、地域の方にも参列して頂いた方が、結果として葬儀が終わった後、ご自宅に「ご訃報を今知った」とか「葬儀が行われた事を知らなかった」と弔問に見える方の対応に追われる事も少なくなりますので、ご遺族の方の負担も軽減されるかと思います。
また、広く世間に受け入れられやすいので、遺言もなく葬儀をどう行ってよいか判断がつかない場合などは一般葬を執り行うと最も角が立ちにくいでしょう。

 

如何だったでしょうか。

本日は以上です。

お葬式に関するマナーや疑問点、家族葬に関するご質問やご相談などもお気軽に中本葬祭までお寄せ下さい。

中本葬祭 0735-52-4966

全国から同業者が見学に来る中本葬祭の葬儀場はこちらからご覧頂くことが可能です。

資料のご請求はお気軽にこちらからお取り寄せくださいませ。

 

この記事の著者:(株)中本葬祭/施工部 環境保全課 係長 山下 浩司