中本葬祭ブログ

孤独死の場合には葬儀はどうなるの?

2020/03/15

こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®

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日本の全世帯に占める一人暮らしをしている人の割合は核家族化や未婚率の上昇などの影響を受け、年々増加しています。
また、これに伴って孤独死の割合も増加しており、今後もこの傾向は続いていくものと考えられています。
孤独死は多くの方にとって深刻な問題です。
そこで今回は「孤独死の場合には葬儀はどうなるの?」といった点や今から出来る準備についてご紹介させて頂きます。

そもそも孤独死とは?

「孤独死(こどくし)」とは、法律用語ではなく、また明確な定義もありません。

一般的に「一人暮らしの方が、ご自宅にて一人で迎える死」のことを意味しています。
例えばアパートで一人暮らしをされていた高齢者が、自室で突然倒れて意識を失い、そのまま亡くなってしまう場合などです。
多くの場合、お亡くなりになってすぐに発見される場合は少なく、死後数時間から数日経過してから発見されるケースが多いです。
中には死後数ヶ月経ってから発見される場合もあります。
このため、孤独死として発見されたときには御遺体が腐敗してしまっていることも多く、死後数ヶ月経過していれば白骨化していることもあります。

孤独死の場合には、ほぼ警察が介入します

入院先の病院で亡くなった場合には、医師が死亡の確認を行い、死因等を記載した死亡診断書の作成を行ってくださいます。
一方、孤独死の場合には基本的に警察が介入し、まずは警察が事件性の有無を確認し、警察が依頼した医師によって死亡日時の推定、死因の調査などが行われる流れになります。
警察の判断によっては、死因等を正確に調べるために司法解剖が実施されることもあります。
警察が介入した場合、仮に身内の関係者がいたとしても、ご遺体が警察の手を離れて戻ってくるまで半日から1日程度かかり、解剖料など別途費用が発生してしまうこともあります。

身寄りがいる方の葬儀の場合

身寄りがいる方が孤独死された場合には、その身寄りの方の判断により葬儀を含めた供養の方法で葬儀やその後の埋葬等が行われます。
どのような形式で葬儀を行うかは、対応される身寄りの方の判断次第です。
しかし、遺体の腐敗が進行している場合、故人と参列者の対面が困難であったり、腐敗臭の問題があったりするなどの理由で、火葬を行った後の通夜・葬儀となる場合もあります。
また孤独死の場合、住んでいたアパートのその後の対応(部屋のクリーニング)、遺品の整理など葬儀後の諸手続きもありますので、対応が煩雑になります。

身寄りがいらっしゃらない方の場合の葬儀

身寄りのいない方が孤独死された場合には、墓地、埋葬等に関する法律や行旅病人及行旅死亡人取扱法に基づき、市区町村の自治体が葬儀を含めた死後の対応を行うことになります。
なお、この場合には、葬儀と言いましても通常の通夜・葬儀ではなく、最低限の対応として火葬のみが行われることになります。
また火葬の後、遺骨は市町村区役所が委託している霊園などの合祀墓や永代供養墓に納められることになります。

孤独死を避けるためには

可能な限り後々の対応をしてくださる方が困らないよう、また、あってはならない事ではありますが、万が一、自分自身が孤独死を迎えてしまうことになった場合にも

なるべく早く発見してもらえるように、孤独死避けるために備えておいた方が良いことをご紹介いたします。

訪問介護や訪問看護を利用する方法

1日数回定期的にメールなどで安否を確認し、もし、確認が取れない場合には登録してある家族に連絡が入るような見守りサービスを提供している業者があります。
また定期的な訪問介護や訪問看護の利用であれば、直接顔を合わせてくれますので、見守りサービス以上に安心ですね。
これらを利用することによって、万が一孤独死を迎えた場合であっても、なるべく早いタイミングで発見してもらえる可能性が高まります。

身の回りを整理しておきましょう

遺品の整理は遺された方にとって、大きな負担になりがちなことのひとつです。
もし、遺品整理業者に依頼するにしても、遺品の数が多量であれば、それだけ費用が高額になってしまいます。
このため特に所持品について不要な物については処分しておくことも大事です。

行政サービスを利用する方法もあります

高齢単身者に対して行政がサポートする制度を持っている自治体もあります。
近年では、エンディングノートの保管を行ってくれる自治体も見られるようになっています。
お住まいの地域を管轄する自治体で、どのようなサービスがあるか調べて必要に応じて利用しておくことも良い方法です。

なるべく多くの方と日頃からコミュニケーションを取っておきましょう

自身のご自宅の近所の方や自治体の職員、親戚縁者など、日頃から意識してなるべく多くの方と積極的にコミュニケーションを取っておきましょう。

こうしたご近所の方との日頃のコミュニケーションを取っておくことというのは孤独死を避けるために最も大切なポイントと言えます。

 

如何だったでしょうか。 本日は以上です。

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この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 係長 裏東 勢子