こんにちは。 ありがとうで送るお葬式®
家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地
紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の坪田です。
終活という言葉がテレビや週刊誌などで一般的になって来たタイミングと同時に、生前整理を意識する人が増えてきました。自分が遺したものが原因となり、大切な家族がトラブルに巻き込まれないようにと、実際に取り組んでいる方も多いです。
「生前整理なんて、もっと年をとってからでも間に合うだろう」と考えている人もまた、同様に多いかと思います。しかし、生前整理は意外とエネルギーを必要とする作業です。
「あの時にやっておけば良かった」と後悔しないよう、今のうちから生前整理について知識を深めて頂ければと思い、今回は「生前整理の内容や始めるタイミングについて」ご紹介させて頂きます。
生前整理とは?
生前整理とは、自分自身が亡くなった後に遺族が遺品の整理に困らないよう、自身が生きているうちに(生前のうちに)身の回りの物を整理しておくことを言います。
普段の生活の中でも、部屋が散らかっていると、「これを今から片付けなければいけないのか…」
と気が滅入ってしまうものですよね。ましてや、散らかしたのが自分でなければ尚更のこと面倒に感じてしまいます。
これは遺品整理にも同じことが言えます。他人の所有物を処分する行為は、勝手がわからず普段以上に気を使います。特に大切な人との思い出が詰まった遺品を処分するとなれば尚更難しいものになります。
遺族にかかる負担を少しでも軽くするために、生前整理を行う必要があると言えます。
また、遺族に見られたくないものなどがある場合も、生前整理で処分してしまった方が良いかもしれません。
自分自身の日記や手紙などは、いくら家族であっても見られたくないと思う人も多いかと思います。そういったものを遺して後悔するのならば、思い切って生前整理で処分してしまうのも一つの方法と言えるでしょう。
生前整理の利点について
生前整理によってどのような利点があるか、具体的にご紹介させて頂きます
家族や親族の遺品整理における負担を軽減できます
遺品が多ければ多いほど遺品整理の手間は多くなります。遺された家族のことを思うのなら、遺品となりうる可能性のものは処分しておき、必要最低限しか遺さないに越したことはありません。もし普段から同居しており、お互いの所有物を把握できているような間柄の人がいる場合は、遺品をどうすれば良いか的確に判断できるため、遺品整理に困るということは少ないかも知れません。
また、同居している方が変わらず同じ家に住み続けるのであれば、無理に一気に片付ける必要もないかもしれません。
しかし、ご自身が一人暮らしの場合はそうもいきません。賃貸に住んでいたのなら契約も関わってきますので、早急に遺品を整理する必要があります。また、持ち家の場合であっても、やはり誰も住んでいない家を長期間放置しておくわけにはいかないため、なるべく早く整理する必要があります。
ですので、一人暮らしの場合は終活の一環としても生前整理を行う必要性があると言えるでしょう。
相続に関するトラブルなどを事前に回避することができます
生前整理をしていなかったことにより一番関わってくるのが相続関係です。
特に土地や有価証券などの財産の権利書などの所在を明らかにしておく必要があります。
生前整理によって自分が抱えている財産を改めて正確に把握し直し、それらの処遇をどのようにするかを今のうちから決めておくことで、後々の相続トラブルを事前に回避することが出来るでしょう。
大切な家族に良かれと思って遺した財産が、家族の仲を引き裂く原因にならないようにしたいものですね。
万が一の事態に備えることができます
生前整理によって身の回りを整理しておくことは、何も遺品整理や相続のときにだけ役立つわけではありません。
自分自身が病気や事故である日急に入院しなければならなくなった場合や、認知症などで施設に入居することになった時にも、事前に整理されていれば慌てずに対処することができます。
例えば、急な事故によって入院した場合、家の中に不要なものが多く散らかっていると、自分自身の代わりに手続きなどを手伝ってくれる人が、必要なものを探し出せずに困ってしまう可能性があります。
万が一の事態に備える意味でも、日頃から身の回りの整理は行っておきましょう。
不要なものを捨てることで部屋がスッキリします
生前整理のために不要なものを捨てることで部屋がスッキリと片付き、良い気分転換にもなります。
不要なものを捨てることを断捨離とも言いますよね。また、部屋が整理された状態になると、その状態を保ちたいという気持ちにもなり、不要なものにお金をかけなくなります。
ただし、一度、生前整理を行ったことに満足して、再び物を増やしてしまっては、生前整理の意味があまりありません。整理した後は、無駄なものを一切排除した生活を意識して送り続け、不必要に物を増やさないように心がけましょう。
生前整理を開始する時期について
生前整理はいつ始めても全く問題ありません。ご自身が健康で病気とは縁遠い生活を送っていたとしても、不測の事故などに巻き込まれるケースもあります。つまり思い立った時が最良のタイミングと言えるでしょう。
何より大切なのは、自分で動けるうちに行う事が重要です。本当に残しておきたいものと、なくても別に困らないものを判断できるのは自分自身しかいません。
家族に生前整理を手伝ってもらった結果、「残しておきたかったものを捨てられた」「説得されて処分したけれど後悔している」となりかねません。こうしたトラブルを回避するためには、自分一人で行うのがベストです。
また、誰しもそうですが月日が経つほど物への愛着や思い入れが強くなってしまい、なかなか処分する決断が出来なくなる場合もあります。
これらを考慮すると、やはり体が自由に動く時、思い立った時から生前整理を始めた方が良いと言えます。
少々長くなってしまいましたので、引き続き次回は「生前整理の実際の流れなどについて」改めてご紹介させて頂きます。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 坪田 玲子