こんにちは。
ありがとうで送るお葬式®
家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の山下です。
こちらの和歌山県新宮市や那智勝浦町では、葬儀の際、御香典や供花はご辞退させていただきますという形式が非常に多くなってきました。とはいえ、100%無くなったと言うわけではなく、少ないなれど昔ながらの御香典や供物についてもありがたく承りますという形式の葬儀もあります。
そうした葬儀の御香典を包む際、連名で出して良いものか?またその際、施主側としても会葬御礼品をどのようにすれば良いものか?お悩みの方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は「お香典を連名で出しても良い?」といった内容をご紹介させていただきます。
連名での御香典について
お葬式などの儀礼には、原則と運用が存在します。原則は、御香典はあくまでもお気持ちとして包むものですから、金額の決まりなどは存在しないのが原則です。勿論、連名で包むからと言ってそれが失礼に当たることもありません。お返しとなる会葬返礼品についてもあくまでもご遺族の気持ちでされるものです。
ですので、連名の場合は2名分お渡しになる場合もあれば、袋の数と同数にするという場合もあり、どちらだったから正解というものでもないと思います。勿論、これらはお住まいの地域の風習やしきたりによって違いもあるかと思いますので、その場合はお住いの地域のしきたりに合わせられた方が間違いがないです。
最も大切なことはお参りに行くという行為そのものが最も大切なことですから、御香典や会葬返礼品、供物などはその次でよろしいかと思います。
ですので、原則としては御香典や供物についても、想いを伝えたければどのような形であっても問題ないと言えるでしょう。
ここから以下は、実際の運用の話になります。運用面で言いますと、不祝儀の場合の連名についてはダメではないのですが、ご遺族からすれば、お返しの品である会葬返礼品についてどのように取り扱うか?について地域差が生じたりなど困り事として発生してしまいますので、あくまで葬儀の現場に携わらせて頂いている側から見た場合には、直接的な関係性の場合には出来れば連名は避けたほうがよろしいかと思います。金額の多少に関わらず、お一人ずつ包まれた方がお受け取りになる側としてもより問題がないと言えます。
職場などで一同で包む場合は?
職場などで○○部一同といった形で御香典を包む場合もあるかと思います。
このような場合には、ご遺族がお返し先に困らないように代表者である方のお名前、ご住所(会社などでも問題ないかと思います)などを記載した上で、かつ会葬返礼品などで相手側が困らないように配慮された方がよろしいかと思います。例えば一人千円で10人合計で1万円御香典を包んだとします。御香典を受け取る場合の会葬返礼品の金額として2500円~3000円としてある地域が多いです(勿論、これが全国どこでも同じではありません。千円の地域も当然あります)にも関わらず10人分の会葬返礼品を受け取ってしまいますと、ご遺族に返ってご迷惑をおかけしてしまいます。このような場合には御香典を受付で出された際に口頭で「会葬御礼は1個頂戴できれば結構です」とお伝えするのが常識的な対応と言えるでしょう。
この記事の著者:(株)中本葬祭/施工部 環境保全課 係長 山下 浩司