中本葬祭ブログ

今さら聞けない葬儀の意味や目的とは?

2019/08/14

こんにちは。

ありがとうで送るお葬式®

家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の中本です。

ご自身の家族や親戚、親しい友人・知人など、人が亡くなると当然のようにお通夜や葬儀に参列しているかもしれません。

しかし、葬儀の意味について考えたことはお有りでしょうか。

参列したご経験が無ければ葬儀とはそもそも何なのか、お通夜と葬儀の違いについて分からないかもしれません。

今回はそもそも葬儀とは一体何なのかという事について掘り下げて詳しく解説します。

意味を理解することで、故人様や参列者様にとってより意義深い時間になるでしょう。

 

葬儀とはなにか?主な意味は?

葬儀に参列したことがある人は、何となくどのような流れになっているか想像がつくかもしれません。

しかし「葬儀の意味とは」と聞かれると、瞬時に答えが思いつく人は少ないのではないでしょうか。

葬儀の意味を理解した上で参列すると、故人を偲ぶ気持ちがより一層深まる事でしょう。

葬儀とは、故人様の魂をこの世からあの世へと送り渡す宗教儀礼の場と社会的なお別れの場のことをいいます。

突然の病気や事故であったり長年闘病していたりと、死が訪れる状況は様々です。

どのような状況であれど決して簡単に受け入れられるものではありませんが、葬儀は心の整理をしたり最期のお別れをしたりする場でもあります。

そのため、葬儀は残された人のために行われるという意味合いもあるでしょうし、残された人々が人の死を心の中で受け止めるのを援助する儀式でもあると言えると思います。

普段は勢揃いすることができない家族や親族が集まれるだけでも、大切な時間となります。

故人との思い出話に花を咲かせたり、故人の写真や趣味を共有したりして、心穏やかに故人を送り出すひとときも大切かと思います。

日本の葬儀の始まりは、平安時代がその起源であると言われています。仏教が日本国内に広まった平安時代に、仏教式の葬儀を行う貴族が現れるようになりました。

室町時代の頃からは貴族だけではなく一般人にも葬儀を行う慣習は広まります。江戸時代の頃からはお寺と檀家の関係が確立して、葬儀という習慣が定着したといわれています。

 

通夜や告別式との違い

 

お通夜や葬儀、告別式といった言葉は聞いたことがあっても、具体的に何がどう違うのかという事についてはわからないという方もいるのではないでしょうか。

ここでは、お通夜や葬儀、告別式の違いをご紹介します。

お通夜とは主に葬儀の前日に行われるものであり、故人と一緒に最期の夜を過ごす時間のことです。お寺様など宗教家の方が来られてお勤めのご読経などをあげてくださる時間は「通夜式」や「通夜祭」とした宗教儀礼の時間です。「お通夜」はそうした宗教儀礼の時間を含めた故人と共に最期の夜を過ごす時間全てをいいます。

昔は親族など身内の者が代表あるいは交代で、ろうそくや線香の火を絶やさないようにして、一晩中故人を見守りました。

自宅で行われることの多かったお通夜が斎場で行われることが増えたため、式場によっては防火の観点から一晩中火をつけたままというのができなくなってきました。

そのような理由から、一晩中ではなくその日のうちに解散する半通夜と呼ばれるものが一般化してきました。

現在では2~3時間ほどで終わる通夜式とその後の通夜振る舞いの時間をお通夜として過ごすのが一般的です。

地域や宗派によって流れは異なりますが、多くはお寺様による読経、焼香や法話が執り行われます。※東北などの一部地域では通夜式のない地域もあります。

通夜式が終わったあとは、遺族による通夜振る舞いが行われます。ただの食事ではなく、駆けつけてくれた親族や参列者への感謝の気持ちを込めて振る舞われるものです。

通夜振る舞いに参加する際は、お酒を飲みすぎたり必要以上に長居したりすることは避けましょう。

また、通夜式やお通夜は、死後何日以内に行わなければならないといった決まりはありません

多くは亡くなられた翌日に行われることが一般的ですが、火葬場が混み合っていたり、お寺様など宗教家の方の日程の都合が合わなかったりなどで固定されていません。

そのため葬儀に合わせてお通夜も後ろ倒しになる事が多いです。葬儀は友引を避けることが多いですが、お通夜の場合は友引の日でも問題ないとされています。

当地方では、一部地域によっては友引の日の通夜式を避けられる地域や、古くからの農村地域などでは丑の日に通夜式・葬儀を避ける地域もあります。
近年では葬儀に参列できない人が、最後のお別れの場としてお通夜に参列することも増えてきています。仕事関係の人や近所の人の中には、日中の葬儀には参列の難しい人もいます。幅広い人が参列できるよう、通夜式は多くの場合18~19時頃から始まるように設定されています。当地方でも、葬儀より通夜式の参列者の方が人数が多い傾向にあります。

葬儀は、家族や親族、親しい友人などが故人を弔う儀式です。僧侶による読経や焼香といった宗教的な儀式が行われます。葬儀が終わると遺族や親族で最期のお別れをします。

故人が好きだったものや思い出の品と一緒にお別れのお花を一輪ずつお柩に入れ、柩に蓋をして出棺の後、火葬場に移動して火葬という流れが全国的に一般的な流れです。

当地方では、葬儀・告別式の日の朝に出棺となり、荼毘に付された後に葬儀・告別式となる「骨葬」と呼ばれる流れが多い傾向にあります。

告別式は友人や仕事関係、近所の人といった一般の人とのお別れの場です。近年では葬儀という宗教儀礼と告別式という社会的なお別れの場が同時進行で進むこともあり、

葬儀と告別式の区別が薄れ、葬儀と一括で扱われることが増えています。葬儀は家族葬や密葬で小規模に行い、後日改めて「社葬」または「合同葬」や「お別れの会」という名目で告別式、つまり社会的なお別れを行う場合もあります。

 

通夜と葬儀に分けられている理由

通夜式と葬儀、告別式にはそれぞれ違いがあることが分かりました。

通夜式と葬儀、告別式はなぜ分けられているのでしょうか。参列したことがない場合は、どちらに参列するべきなのか、或いはいずれも参列するべきなのかと悩んでしまうかもしれません。

ここでは通夜式と葬儀に分けられている理由をご紹介します。お通夜は、家族や親族が故人様と最期の夜を過ごす、葬儀の前段階の行事としての役割があります。

一方、葬儀僧侶による読経焼香、神道の場合には式典故人を弔う儀式です。つまり、それぞれの日にとても大切な役割や目的があるのですね。

それらの式典に参列を予定されていて、通夜式と葬儀のどちらか一方しか参列できない場合は、参列できる日に御香典を持参します。

どちらにも参列できる場合には、告別式に御香典を持参するようにしましょう。仕事の都合などでどうしても参列出来ない場合には、後日改めて参列できなかった事のお詫びと共に御香典をご遺族のお宅に持参されると丁寧かと思います。もし、伺うことが距離的・地理的に難しい場合には、可能ならば葬儀までにお悔やみの言葉とともに、どうしても参列できない旨を予め伝えておかれると良いでしょう。また、この場合、御香典はお悔やみの言葉を添えて現金書留で送られると良いでしょう。

 

本日は以上になります。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/専務取締役 中本 吉保