中本葬祭ブログ

喪中におけるお正月の過ごし方について

2019/10/04

こんにちは。

ありがとうで送るお葬式®

家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の内村です。

前回のお正月に関する内容「鏡餅はなぜ丸くて二段重ねなの?」に続くお正月に関する話題です。

今年、お身内にご不幸があった方は喪中になります。喪が明けるまでの期間にお正月が入っている時、いったいどのように過ごすべきなのかとお悩みの方もいらっしゃるかも知れません。

そこで今回は「喪中のお正月の過ごし方」についてご紹介させていただきます。

前回の記事は鏡餅がなぜ丸くて二段重ねであるのかのみならず、正月飾りの意味や成り立ちなどについてもご紹介させて頂いておりますので、併せてご覧いただけましたら幸いです。

あわせて読みたい「鏡餅はなぜ丸くて二段重ねなの?」

 

喪中のお正月における挨拶について

喪中のお正月について、やはり一番困るのが「明けましておめでとうございます」といった挨拶についてだと思います。「うちは喪中ですので・・・」と言って良いものなのだろうか?ですとか、「喪中と知らない先方から、明けましておめでとうございますと言われたのに、こちらが返さないのはすごく失礼に当たる気がするし、かと言って何と伝えれば良いものか・・・」このようにお悩みの方も多いのではと思います。

「明けましておめでとうございます」とはやはり言いづらいものです。また、喪中であるという事情を知らない方から、あくまで挨拶として何気なく言われてしまうこともあります。このような場合には「おめでとうございます」と言わずに「本年もどうぞよろしくおねがいします。」とだけお伝えすると良いでしょう。「うちは喪中ですので挨拶は出来ないんです」などとお伝えする必要はないかと思います。

 

神社には行ってもいいの?神棚の御札はどうすれば良い?

喪中のお正月における神社への参拝についてですが、松の内を避け、鳥居をくぐらなければ良いとされています。日頃から御札を飾ってあるのでしたら、松の内が明けた以降に買いに行き、取り替えられると良いでしょう。普段の場合でしたら初詣にお詣りに行く際に御札も一緒に購入し、神社によっては古い御札を納める場所を設けてあるのでそちらに納めたり、別途お焚き上げの日程に併せて持参されたりなどされる方が多いかと思います。

神社に参拝された際に、古い御札の処分について喪中である旨をお伝えすれば引き取ってくださるかと思います。もし、難しい場合には神棚の脇にまとめておき、次の年のお焚き上げの際に一緒に出されると良いでしょう。

 

おせちはどうするの?

本来はおめでたい料理ですから避けるべきではありますが、場合によっては作ってしまった以降に・・・という場合もあろうかと思います。近年では、インターネット等で注文してしまった後だったという場合もありますよね。このような場合には、無駄にはせず召し上がって頂いて良いかと思います。葬儀や法事の際にも料理は召し上がりますし、致し方のないことかと思います。

 

正月飾りや鏡餅はどうすれば良い?

これらも喪中の間は用意されなくて良いかと思います。喪中の場合は慎ましく静かに過ごしましょうという考え方が一般的ですから、特段の用意をされる必要はないかと思います。

 

お年玉はどうすれば良い?

喪中と言えど、我が子や親戚の子供達に例年あげている方も多い「お年玉」について、どのようにすれば・・・とお悩みの方も多いのではないかと思われます。いくら喪中とは言えど、子供達にとってはやはり楽しみにしているものでもありますし、がっかりさせたくないというお考えの方も多いかと思います。

しかいながら、やはり「お年玉」という名目では渡せないかと思いますので、極力質素な袋を用意された上で、一例を挙げますと「文具代」や「書籍代」といった表書きで例年通りの金額で渡されると良いかと思います。

 

喪中と知らない人から頂いた年賀状についてはどうすれば良い?

近年、特に葬儀は家族葬で済ませ、訃報の通知等をしない方も増えてきましたので、それに伴い喪中と知らない方から年賀状が届く場合が増えています。日頃から年賀状のやり取りをされている間柄の方に対しては、11月から12月の初め頃までの間、先方様が年賀状の準備を始める前に喪中はがき(欠礼はがき)を送付し、喪中である旨と年末年始のご挨拶を控えさせて頂く旨をお伝えしましょう。しかし、年末にご不幸があった場合にはこのような対応は当然、難しくなります。このような場合や、喪中と知らない人から年賀状が届いた場合には、松の内が明けてから「寒中見舞い」として返礼されると良いでしょう。

喪中はがきや寒中見舞いなどについては下記にもご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

あわせて読みたい「喪中はがきについて」

如何だったでしょうか。今回はあくまで一般的な喪中におけるお正月の過ごし方についてご紹介させていただきました。地域や儀礼により上記の通りではなく、地域ごとの習わしがある可能性も充分に考えられますので、あくまで情報の一つとして捉えて頂ければ幸いです。

本日は以上です。
家族葬や相続・仏事に関する疑問・質問も中本葬祭までお気軽にご相談ください。
中本葬祭 0735-52-4966
 

この記事の著者:(株)中本葬祭/業務執行役員 部長 内村 恵