中本葬祭ブログ

喪中の時、お寺なら初詣に行っても大丈夫?

2019/10/11

こんにちは。

ありがとうで送るお葬式®

家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の裏東です。

10月も中盤に差し掛かってきますと、来年の手帳が売り出されたり少しずつ少しずつ年の瀬と新しい年を感じることが増えてきますね。以前の記事で、喪中におけるお正月の過ごし方について

などをご紹介させていただきましたが、今回は「喪中の時、お寺なら初詣に行ってもいいの?」といった内容でご紹介させていただきたいと思います。

 

喪中について

喪中についてのご質問はお葬式の場でもよくご質問を頂く事でもありますが、喪中だから何をしなければならないというのはなく、『年賀』というのが何かを理解するほうが、理解しやすくなります。

年賀の『賀』という字は喜ぶという意味になります。ですが、大切な身内が亡くなったときに『賀』で喜ぶのは辞めておきましょう、事で喜ぶのは控えておきましょうってことになったんですね。

初詣の事に関しましても、神社に初詣に行ってはいけないですとか、それも忌中の時はダメで喪中なら良いとか色んな意見があって非常に悩んでしまう事があるかと思います。

ですが、大本に立ち戻って考えて頂くと、喜ぶのはやめておきましょうって言うのが本質だということをご理解いただけるかと思います。

 

神社に初詣に行くのはダメって聞くけどお寺はどうなの?

よく初詣は神社には行ってはいけないけど、お寺なら良いという話を聞くけど、どうなの?というご質問を先日、受けました。こちらも本質的な意味合いからすれば『控えるべき』と言えます。本質的には『賀』は控えましょうって事ですので『賀』として新年を迎える、喜んで新年を迎えるのは控えましょうというのが喪中の本質的な考え方になります。

神社の聖域というのは穢れは持ち込まないようにしましょうという考え方が原則にありますから、この観点から考えれば忌中は勿論ダメ、喪中もややダメという事になります。

お寺は穢れが関係ないから初詣に行っても良いという形ではなく、お寺というのはいつ誰でも基本的には行っていい場所場所なのです。身内にご不幸があったからどうとかいった考え方は存在しないというのが本質的なところです。

ただ、礼儀の考え方として家族が亡くなった年に喜ぶ事を行うのを控えるという考え方がありますから、喪中の新年にお寺に行ったとしても、それはお寺への初詣(慶事)ではなく、お寺にお参りに行った、参じたという事のみになります。そこにはお墓がある場合もありますし、ない場合もあると思いますが、お墓にきちんとお参りするのは出来るだけ多くお参りに出向いたほうが良いことですし、それが年が明ける時であっても喜びとしてお参りするわけではなく、一つの供養としてお参りするのであれば何の問題もありませんということをお寺への初詣は問題ないと表現しているのではないかと思われます。

ですので、喪中や忌中というのは、悲しい最中なので喜ぶなんて事はとてもとても・・・という事を理解さえしておけば、一つ一つの行動がご自身で答えが掴めるようになろうかと思いますし、それを掴む手掛かりとして形・形式というのがあるのではという風に思います。

一例を挙げますと、普段、宅配のお仕事をされていて、家族が亡くなり喪中であるその方が、神社への配達物がありました。その神社にある社務所へ行くには鳥居をくぐるのが一番近道だという事であれば『鳥居をくぐるべき』と言えます。

それは、お参りとしてくぐっているわけではなく、仕事として鳥居をくぐる事なので、何があろうと絶対に鳥居をくぐってはいけませんという話ではなく、『何のために鳥居をくぐるのか』『何をしているのか』という考え方と何の世界かと言うことを理解して行くと、より喪中や忌中についての理解も得やすくなるかと思います。

本日は以上です。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 係長 裏東 勢子