中本葬祭ブログ

土葬って出来るの?

2019/09/29

こんにちは。

ありがとうで送るお葬式®

家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の山下です。

かつては当然のように行われていた土葬ですが、現代でも可能なのでしょうか。

今回はこちらの内容をご紹介させて頂きます。

 

日本は『ほとんどが』火葬です

 

御存知の通り、日本ではほとんどが火葬です。具体的には日本の火葬率は99.94%となっており、世界一です。

しかし100%ではないのですね。ごく一部の地域ではありますが現代でも土葬の地域があります。

しかしながら、あくまで火葬が推奨されているというだけで、東京都や大阪府、名古屋市など一部の地域では条例で土葬が禁止されているものの、そうした地域以外であれば土葬は可能です。ただし、条例等の問題とは別に、埋葬する霊園や墓地の管理者であるお寺様あるいは自治体に対し、事前に許可を得ておく必要があります。

実際に現代に於いても土葬が行われている地域は、私の知る限りでは奈良県、和歌山県、山梨県、岐阜県、茨城県、宮城県、栃木県、鳥取県、高知県、北海道の一部の地域で行われているようです。上記のほか、僻地や離島などでも土葬が行われている可能性があります。

和歌山県での事例ですが、おそらく昔のままで現在のように霊園や墓地が整備されていなかった時代(墓地埋葬等に関する法律が整備されていなかった時代)から代々のお墓などを持っている場合などで行われているものと推測します。中本葬祭でも現代から20年近く前に一度、土葬を行った事があると聞きました。その場合も上記のようなケースの墓地であったそうです。

言うまでもありませんが、現在はたとえ自身の土地であってもそこを墓地としたり、埋葬する事は法律で禁じられております。

 

土葬を選択した場合の費用は?

土葬を選択した場合、火葬料はかからないものの、埋葬する為の穴を掘らなければなりません。

その費用が別途発生しますが、いずれにせよ急に決定することですし、その費用は結構な費用が発生するものと思われます。

(地方や墓地の立地等により費用が全く異なるようですので、こちらでのご紹介は参考にならないと思いましたので掲載は控えさせて頂きます)

具体的には、重機が入れるような立地である場合と重機が入れない、昔ながらの人力のみに頼る場合とでは費用感がまるで違ってくるのはご理解頂けるかと思います。

 

土葬の場合のお棺はどうなるの?

昔は土葬の場合は座棺といい、あぐらをかいたような形のお棺でしたが、現代では土葬の場合でも通常の寝た状態のお棺(寝棺)で行われているようです。

 

土葬の場合、埋葬許可書は発行してくれるの?

前述の通り、ほとんどが火葬となってしまっている関係上、役所によっては火葬許可書のみになってしまう場合があるようですが、その場合でもその墓地の管理者の方が埋葬として受け入れてくれるようです。

 

現代では、土葬が不可能というわけではないにせよ、いくつかの注意点や確認事項、費用も火葬に比べると高額になりますので、なかなか大変ではありますね。一方、土葬の習慣が根強く残っている地域の方からすれば「火葬するなんて残酷だ」という考え方の方もいらっしゃいます。考え方は人それぞれですし、お金の問題ではなく心情的なものによる部分が多いと言えるかもしれませんね。

 

如何だったでしょうか。本日は以上です。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/施工部 山下 浩二