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ありがとうで送るお葬式®

家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の中本です。

本来お墓とは先祖代々受け継がれていくものが常でした。しかし、近年はさまざまな理由や事情により、

お墓の敷地をお寺や管理元へと返却する「墓じまい」を選択される方も増えています。

こちらをご覧の方の中には「墓じまい」という言葉を初めて聞くという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は墓じまいに必要な手続きや進め方、注意すべき点などについてご紹介いたします。

 

墓じまいとは？必要な手続きなどについて

墓じまいとは、受け継がれてきた先祖代々の墓を片付け、墓碑を撤去し、お墓の土地をお寺や霊園などの管理元に返却することです。

遺骨を管理しやすい自分の居住地付近の墓地に移転、永代供養墓地に改葬、散骨や自宅供養にする場合など様々なケースがあります。

 

「お墓とは代々受け継がれていくもの」という認識が一般的ですが、核家族や少子化によってお墓を継ぐ人がいない、

あるいは故郷から現在の住まいが遠く離れてしまい、お墓参りやお墓の管理が難しくなってきたなどといったことが理由に、墓じまいをする方が増えてきています。

墓じまいをしないまま、誰にも管理されずに放置されている「無縁墓」も多いと言われており、無縁墓の放置が長く続くと最終的にはお墓が撤去されてしまいます。

大切な先祖が眠るお墓だからこそ、いずれ管理できなくなってしまうのであれば管理できるうちにきちんと墓じまいしておくというのも大切なことかと思います。

 

墓じまいをするための一般的な手続きを下記にご紹介します。

 

【１】親族と事前に話し合いをし、理解を得ておきましょう

お墓を継承して管理をしているのがたとえ自分だとしても、自分ひとりで墓じまいを決めるというのはおすすめできません。

お墓は家族やその家系を象徴する意味を持ち、たとえ自分がお墓の継承をしていなくても、お墓に思い入れを持っている親族の方もいます。

ですから、墓じまいを検討する際には必ず事前に家族や親族とよく話し合いをし、墓じまいについて理解と合意を得ておくことが大切でしょう。

 

【２】お寺や霊園に連絡しておきましょう

お墓があるお寺や霊園の管理者の方に墓じまいの意向を伝え、書類や手続きなどの準備をすすめましょう。

 

【３】役所等へ改葬許可の申請をします

遺骨を取り出して他の場所へ移すためには、役所から交付される「改葬許可証」が必要です。

下記書類を揃えて役所の窓口へ申請しましょう。

①埋葬証明書：現在埋葬中のお墓の管理者（お寺のお墓の場合はご住職）より交付されます
②受入証明書（永代供養許可証）：遺骨の新たな埋葬先から交付されます
③改葬許可申請書：①②の書類と一緒に役所へ提出します

 

※　現在埋葬中の墓地より取り出した遺骨を散骨や自宅供養とする場合は、改葬許可証がいらない場合もあります。

ただし遺骨を取り出すために改葬許可証を必要とする寺院や霊園もありますので、事前に確認しておきましょう。

 

【４】墓石の閉眼供養をした後に遺骨を取り出します

遺骨の取り出しや墓石の撤去の前には、お墓の閉眼供養（魂抜き）が必要です。

寺院の僧侶に読経をいただき、閉眼供養をした上で撤去することが可能となります。

 

【５】墓石の撤去をし、土地の永代使用権を返納します

石材屋に依頼をして墓石を撤去します。

お墓があった土地を更地に戻した状態で、土地の永代使用権を返納します。

 

墓じまいの手続きをする上で気を付けることとは？

上記でも触れましたが、墓じまいの手続きや流れで一番気を付けるべきことは、何と言っても親族とのトラブルです。

 

墓地の管理を任されているのがたとえ自分であったとしても、必ず事前に親族にも相談をし、墓じまいについて親族全員の理解と合意を得てから手続きを進めるようにしましょう。

 

また、墓じまいで取り出した遺骨の新たな供養方法についても予めしっかりと検討しておく必要があります。

代表的な供養方法としては以下の4つあります。

 

合祀墓（ごうしぼ）・合葬墓（がっそうぼ）での永代供養

 

「合祀墓（ごうしぼ）」とは複数の遺骨を合同で納骨し、お寺が供養・管理するお墓です。

墓じまいをした方の半数以上の方が合祀墓での永代供養を選択しています。

合祀墓での永代供養を依頼するには最初に費用がかかりますが、その後の管理費などはかからない場合がほとんどです。

合祀墓同様にお墓を公営や民間で管理する場合は「合葬墓（がっそうぼ）」とも呼ばれます。

近年は合祀墓と同じ意味で使われています。公営の合葬墓も年々増えてきており、圧倒的な低価格で利用者も増加の傾向にあります。

ただし、いずれも一度埋葬した遺骨はその後取り出すことはできませんので、この点については充分注意しましょう。

 

散骨や樹木葬

 

お墓に埋葬せずに遺骨を粉末状にして海に撒いたり、樹木の元に埋めたりして自然に還す供養方法をいいます。

遺骨の扱いは間違えると法律違反になる可能性があります。海洋散骨や樹木葬ができる場所・できない場所もあります。

また、お骨を粉末にする事は個人では難しく、こちらを検討する場合は専門業者へ依頼することをおすすめします。

 

中本葬祭でもご遺骨の粉末加工を承っております。お気軽にご相談ください。

中本葬祭　0735-52-4966

 

改葬

 

新しい墓地や霊園に新たにお墓を建て、そこへ埋葬する方法をいいます。

元々の墓地が遠方で清掃管理や参拝などが難しいといった場合に、自宅或いは居住地域の近くへお墓を移すということが考えられます。

お墓を建て直して遺骨を移動させるには役所の交付する改葬許可証が必要です。

 

手元供養について

 

故人の「遺骨」を供養の対象としたものを言います。自宅供養（じたくくよう）とも言います。

故人の遺骨を小さな骨壺に納めて仏壇や写真立てなどと共に保管します。

ペンダントや指輪などのアクセサリーの中にほんの少し、遺骨が入れられるような加工をしてあり、アクセサリーとして身に付ける事が可能です。

従来の形にとらわれず、いつも故人を身近に感じていたいという考え方が多くなり、様々な商品が年々開発されています。

 

墓じまいの費用は？墓じまいの手続き前に確認すべき目安

 

墓じまいで必要となると思われる費用についてご紹介します。

１．寺院へ支払う離檀料など

お墓を撤去して土地の永代使用権を返納するので、同時に寺院の檀家から抜けることが多いです。

その際に、今までお世話になったお礼として寺院へお渡しするお金です。

 

２．寺院へ支払う閉眼供養のお布施

閉眼供養をしていただく時にはお布施をお渡ししましょう。

 

３．石材店へ支払う墓石の撤去費用

お墓の墓石を撤去して更地に戻すための費用です。

一般的な予算は一平方メートルあたり約5～15万円と言われていますが、地域やお墓の大きさによっても異なります。

石材店に高額な費用を要求されてしまったというトラブル事例もあるようですので、注意しましょう。

お寺や霊園からの石材店の指定がなければ、複数の石材店から見積もりを取って検討すると良いでしょう。

 

まとめ

 

・墓じまいとは先祖代々のお墓を片付け、お墓の土地の使用権を寺院や霊園に返納することです。核家族化などによりお墓の継承者がいない、住まいが遠くて維持管理が難しいなどの理由から墓じまいを検討する方が増えています。

・墓じまいは家族や親族と事前によく話し合い、合意を得た後に寺院、霊園に連絡するようにしましょう。その後お墓の閉眼供養をして遺骨をとり出し、墓石を撤去して更地にしてから土地の使用権を返納します。遺骨の取り出しや別な墓地等への埋葬のために、役所への改装許可申請が必要となることがあります。

・墓じまいで一番気を付けなくてはいけないのは家族や親族間で墓じまいについての理解や合意をきちんと事前に得ておくことです。家族や家系の象徴としてお墓に強い思い入れを持つ方も多いので、きちんと理解を得てから進めないと、後々トラブルの元となってしまいます。また、取り出した遺骨の新たな供養方法についても事前にしっかりと確認しておきましょう。

・墓じまいにかかる費用は寺院へお渡しする離檀料や閉眼供養のお布施、石材店へ支払う墓石の撤去費用などです。お寺との関係性やお墓の大きさなどによっても金額は異なります。御布施がどのくらい必要？と言うことについては菩提寺の取り決めもあるかと思います。事前に確認しておきましょう。