こんにちは。
ありがとうで送るお葬式®
家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の汐﨑です。
中本葬祭で、良く「数珠が切れてしまったので修理して欲しい」というご依頼を頂きます。数珠だけでなく、パワーストーンのブレスレットなどの修理も承っていますが、皆さん数珠が切れると「何か良くないことが起こるのではないか?」と非常に心配される方がいらっしゃいます。
本日は「数珠が切れたら縁起が悪いのか?」という事についてご紹介させて頂きます。
数珠が切れるということについて
昔から数珠が切れるということは「悪縁が切れる」という言い伝えがあります。(地方により様々な説もあろうかと思いますので、あくまでも情報の一つとして捉えて頂ければ幸いです)
縁起の悪い事ではないですよと言われています。また、仏壇店さんによっては「数珠が切れると言うことは、そこを人生の一つの節目として数珠を新調なさる方も多いですよ」などと言うお店もあるようですが、このような口車には乗りませんようにご注意下さい。紐だけを新調してキチンと修理することは可能です。
さておき、数珠が切れるというのはどちらかと言うと良くないことを連想してしまいがちではありますが、古くから言われているのは決して縁起が悪いことではなく、身代わりになってくれて悪い因縁が切れたという解釈があるようです。
数珠が切れる原因
数珠が切れてしまう原因は2つの理由が考えられます。
1.経年劣化によるもの
まず1つ目は経年劣化によるものです。どうしても紐は経年劣化でもろくなってしまいます。パワーストーンのブレスレット等ですと、ゴムに近いような素材で繋がれていますので、通常の数珠よりも経年劣化により切れやすくなります。パワーストーンのブレスレットなどは、可能であれば1年に1回程度の頻度で紐の交換をされると良いでしょう。
2.数珠の素材が石のものによるもの
2つ目の理由として石の素材で作られた数珠であるものです。近年は特に石の素材の数珠が、パワーストーンなども同様なのですが安価に手に入るようになりました。ただし、安価であるが故に、素材に穴を開けた箇所の処理が雑であったりする場合も非常に多く見受けられます。いわゆる開けっ放しである場合も多く、そのような場合には断面が鋭利な形で残っていたりします。このような形で繋がれているものも決して少なくなく、やはり持ち運んだり実際に使用される際に紐に当たりますとそこから切れやすくなります。特にパワーストーンのブレスレットの場合は日常から使用しているケースも多いので、より紐が切れる頻度も多くなるのですが、素材自体に原因があり、昔よりも切れやすくなっているようです。
焼香のタイミングで切れてしまったらどうすれば良い?
紐が弱ってしまっている事に気付かず、これから焼香をと数珠を取り出した途端に切れてしまった・・・。意外とこのタイミングで紐が切れてしまうケースが多いです。もし、ご自分が同じような境遇になってしまった場合には、まずは慌てず数珠がなくとも焼香を済ませましょう。その後、出来る限り数珠を集めた後に数珠袋にしまっておき早目に修理に出されると良いでしょう。
数珠が切れてしまった場合には修理か買い替えかどっちが良い?
数珠を修理に出す場合、紐を新調して繋ぎ直す事になりますが、修理費用が3千円~5千円ほど掛かるようです。中本葬祭では房も新調した状態で3千円程度です。
ですので、切れてしまった数珠が5千円以下の数珠であった場合には新調したほうがかえって安上がりと言えるでしょう。1万円以上の高価な数珠であった場合には修理される方が良いと思います。いずれにしましても、数珠は一度購入したらそうそう買い換えるお品でもありませんので、購入の場合にはある程度の品を購入される事をお勧めします。素材そのものの良し悪しもさることながら、やはり安価な数珠はそれだけ人の手が掛かっていない事が多いですので、数珠の紐が切れるといったトラブルもやはり多く発生します。
この記事の著者:(株)中本葬祭/施工部 汐﨑 剣児