中本葬祭ブログ

自宅で家族の死亡を発見して救急車を呼んだ場合、なぜ消防車も来るの?

2020/05/21

こんにちは。中本葬祭の内村です。

自宅で家族が死亡したことを発見し、救急車を呼んだ場合、救急車に加えて消防車まで来たというケースは非常に多く、

なぜそうなるのかを知らない方にとっては「なぜ関係のない消防車まで自宅にくるのか」と不思議に感じるのではないでしょうか。

そこで今回はこの理由についてご紹介させていただきます。

119で救急車を呼んだら消防車も来る理由とは

例えば交通事故の通報の際も同様なのですが救急車を呼んだのに、それと同時に消防車が到着して驚いた経験をお持ちの方は多いはずです。

病気やケガであることを明確に伝えたにもかかわらず、まったく無関係な消防車が来る理由というのは「PA連携」というシステムが存在するからなんです。

救急・消防車のPA連携とは

PA連携は「ポンプ車(Pumper)」と「救急車(Ambulance)」の頭文字を取って作られた言葉で、ファイア・クイック・エイドというニックネームで呼ばれることもあります。

東京消防庁においては平成12年4月1日からPA連携を開始しており、現在は日本全国の多くの自治体でこちらのPA連携が導入されました。

PA連携のメリットとしましては、消防車と救急車両方の車両と機材を使用して救出・救護活動を素早く行えることです。

例えば消防車にある酸素吸入器や人工呼吸器が必要になった場合にも速やかに必要な対応を取れるようになります。

また、仮に近隣の消防署に配置されている救急車が出払っている場合にも、消防車が先行して到着でき、要救助者の救命率を高めることが可能です。

実際にPA連携がなされる状況について

PA連携は、傷病者が重傷で3名までの救急隊では対応が難しい場合や、建物の2階以上に傷病者がいて搬送が困難なときに行われます。

119番へ通報した場合に、傷病人がどの部屋にいるか質問されるのはこのためです。

また、交通量が多い場所に出動する際、傷病者のみならず救急隊員の身の安全も確保する必要が生じている場合や、レスキュー隊が活動しなければ解決が難しいと判断される場合、そしてドクターヘリや防災ヘリが使用される場合にも、PA連携が行われます。

生死を判断できない時には救急車を要請しましょう

なかなか一般の方が生死を正確に判断することは難しく、まだ息があるにもかかわらず「死んでしまった」と勝手に判断してしまうと、救えるはずの命を救えなくなる恐れもあります。

生死の判断ができないとき、言い換えるならば、明らかに亡くなっていると確信を持てないときにはすぐに119番に通報して、救急車を要請するようにしましょう。

いざというときに取る行動をあらかじめ頭に入れて置くことが何より大切です。

 

如何だったでしょうか。

本日は以上です。

お葬式に関するマナーや疑問点、家族葬に関するご質問やご相談などもお気軽に中本葬祭までお寄せ下さい。

中本葬祭 0735-52-4966

全国から同業者が見学に来る中本葬祭の葬儀場はこちらからご覧頂くことが可能です。

資料のご請求はお気軽にこちらからお取り寄せくださいませ。

 

この記事の著者:(株)中本葬祭/業務執行役員 部長 内村 恵