中本葬祭ブログ

葬儀におけるお骨上げ(収骨)の意味や注意点について

2019/09/07

こんにちは。

ありがとうで送るお葬式®

家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の山下です。

今回は葬儀で火葬後に行われるお骨上げ(収骨)に関する事についてご紹介させて頂きます。

お骨上げ(収骨)の意味や注意して頂きたい点についてご紹介します。

お読み頂いている方々のご参考になれば幸いです。

 

 

葬儀でのお骨上げ(収骨)について

葬儀でのお骨上げ(収骨)とは、火葬の後に遺族や親族が箸でご遺骨を拾い、骨箱に収めることを指します。

※ こちらの新宮市や那智勝浦町では、お寺様など墓地管理者様の御指導により「土に還れますように」との思いから骨壷は使用してはいけない決まりになっています。

骨壷の代わりに綿袋(きんたい)と言う袋を骨箱の中に広げ、お骨上げをします。

お骨上げには故人の魂が三途の川を無事に渡り、あの世へ渡れるように「橋渡し」をするという意味が込められています。

 

お骨上げ(収骨)の方法や作法について

①火葬後にご遺骨周りに集まり、2人一組で拾いあげる

火葬後に係員の指示でご遺骨の周りに集まり、喪主はご遺骨の頭側周辺に立ちます。

 

骨上げは2人一組で行い、火葬場で用意される竹の端を使って一つの骨を2人一緒に挟んで骨壺へ。

最初は喪主から、その後故人と関係が深かった順に行うのが慣例です。

ご遺骨は足元の骨から頭側に向かって拾っていきます。

(地域により差異があろうかと思いますので、あくまで情報の一つとしてお読みくださいませ)

 

②一番最後に喉仏のご遺骨を収骨します

お骨上げでは一番最後に喉仏のご遺骨を収骨します。

喉仏と表していますが、実際には第二頸椎と言われる箇所の骨です。

この骨は、その形が座禅を組む仏様の姿によく似ているため、最後に丁重にお骨上げされるようになりました。

喉仏のお骨上げは喪主など、故人と特に関係が深い方が行うのが通例です。

 

③ご遺骨全てをお骨箱に納めたら、埋葬許可証も入れます

全てのご遺骨をお骨箱に納めた後、係員が骨箱を風呂敷で包んでくれます。

お骨箱の中には納骨時に必ず必要となる「埋葬許可証」を一緒に入れておくようにしましょう。

 

基本的な流れは新宮市や那智勝浦町に関わらずこのような感じですが、お骨上げの際の方法や作法は地域によっても異なる場合があります。

しかしながら、お骨上げを行う際に火葬場の係員が細かく教えてくれますので心配はありません。

 

出棺から火葬、お骨上げ(収骨)の流れについて

告別式後の出棺から火葬、お骨上げ、の流れについて、最も多い仏式を一例として簡単にご紹介させて頂きます。

 

1.出棺

故人との最期の対面を行い、お別れの後に出棺します。

お柩を霊柩車に運び込んだ後、出棺となります。

告別式参列者全員が火葬場まで行くわけではありません。

火葬に参列するのは喪主や遺族、親族、故人と特に親しかった友人などです。

 

2.納めの式

 

火葬場に到着後は炉前に位牌と遺影を飾り、焼香が行われます。

喪主から故人と関係の近かった順に焼香、合掌、礼拝を行います。

 

3.火葬、骨上げ

納めの式で最期のお別れをすませると火葬となります。

火葬にかかる時間は概ね2時間程度で、その間は控室などで待機します。

葬儀のスケジュールによっては、ここで親族などをもてなすためにお弁当などの用意も必要です。

火葬後にお骨上げを行います。

 

お骨上げ(収骨)の注意すべき点や確認すべきこと

 

お骨上げについての順序や作法については地域によって異なりますが、いずれの地域であっても火葬場では係員が細かく指示を出してくれますので、わからなくて困ることはないでしょう。

地域で大きく異なるお骨上げのマナーで代表的なものは、地域によってはご遺骨全てを収骨する「全部収骨」に対して、一部のご遺骨のみを収骨する「部分収骨」の地域もあります。

とある地域では、喉仏のみを収骨する地域もあります。

注意すべき点としましては、全部収骨が慣習となっている地域で葬儀を行い、一部収骨が慣習となっている地域のお寺の納骨堂等へ納骨する場合、

骨箱や骨壺が入らないという可能性も考えられます。

そのような場合は事前に納骨堂のサイズを確認しておくことをおすすめします。

 

悲しみのあまりお骨上げができないご遺族やお子様など、お骨上げができないという方は無理に行う必要はありません。

分骨を希望する場合には事前に葬儀会社へ伝えておくと分骨用の骨壺などを用意してくれ、スムーズに進めることができます。

また、分骨の際には火葬場から「分骨証明書」を発行してもらう必要があり、分骨の数だけお願いすることになるため覚えておいて頂けると幸いです。

 

まとめ

・お骨上げ(収骨)とは、火葬後のご遺骨を遺族が箸で拾って骨箱へ納めることです。箸でご遺骨を拾うことはあの世とこの世の「橋渡し」をするという意味を持ちます。

・お骨上げ(収骨)では2人一組で一つのお骨を拾います。足元のご遺骨から頭側に向かい、故人との関係が深かった方から順に拾っていきます。最後は喉仏の骨を収骨します。

・出棺の後、火葬場では炉前で読経や焼香を行います(納めの式)。火葬後はお骨上げ(収骨)を行います。

・地域で大きく異なるお骨上げの慣習として代表的なものは、全てのご遺骨を骨箱に収める「全部収骨」に対して、一部のご遺骨のみを収骨する「部分収骨」であるということ。分骨を希望する場合には事前に葬儀会社へ伝え、分骨の数だけ分骨証明書の発行が必要です。

 

 

如何だったでしょうか。

火葬に関するご相談や葬儀、家族葬におけるマナーや作法に関する疑問や質問、家族葬に関するご質問やご相談、資料請求などもお気軽に中本葬祭までお寄せくださいませ。

中本葬祭 0735-52-4966

この記事の著者:(株)中本葬祭/施工部 山下 浩司