中本葬祭ブログ

葬儀後にやることまとめ、必要な手続きについて

2019/11/02

こんにちは。 ありがとうで送るお葬式® 家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の裏東です。

大切な方を亡くされた後はあっという間に時間が流れ、気がつけば葬儀が終わっていたという感想を持たれる方が多いです。しかし喪主やご家族は葬儀が終わった後にもやらなければならない手続きなどがあります。

そこで、今回は葬儀後にやることをまとめてみました。

葬儀が終わった後に必要な手続きや申請について、その後の法要の準備など、お読み頂いた方の手続き漏れがないよう可能な限り網羅させて頂きますね。

 

葬儀後にやることまとめ、必要な手続きや流れについて

喪主や家族が葬儀後に行う必要のある手続きなどについて、ジャンル別に項目と流れをご紹介します。

行政関係や給付関係の手続きが必要です

年金の受給停止手続き

死亡から14日以内に行う必要があります。(厚生年金の場合は10日以内)

故人が年金を受給している場合、年金事務所へ連絡して受給をストップする手続きを行いましょう。

 

住民票の抹消届け手続き

死亡から14日以内に行う必要があります。

役所の窓口へ行き、故人の住民票登録を抹消します。

 

健康保険の資格喪失手続き

加入していた保険組合へ保険証を返却して資格喪失の手続きをしましょう。

返却先は国民健康保険に加入していた場合は役所の窓口へ返却・手続きを行います。

社会保険の場合は勤務先に保険証を返却しましょう。手続きは勤務先が行ってくれるかと思います。

 

印鑑証明、運転免許証、パスポートなどの返還手続き

故人の身分証明書などを返却します。

印鑑証明は役所へ、運転免許証は最寄りの警察署へ、パスポートは最寄りの振興局などのパスポートを発行してくれた元の機関へ返却します。

 

死亡一時金、葬祭費の請求(国民年金・国民健康保険の場合)

死亡から2年以内に手続きを行いましょう。

故人が国民年金、国民健康保険に加入していた場合に請求することが可能です。

 

埋葬料の請求手続き(社会保険の場合)

死亡から2年以内に行う必要があります。

故人が社会保険で健康保険に加入していた場合に葬儀費用の一部として請求することが可能です。

故人の会社から証明書をもらい、加入している保険組合へ申請します。

勤務先に埋葬料の請求手続きについて相談されると、申請もスムーズかと思います。

 

高額医療費について

費用発生から2年以内に行いましょう

医療費が一定の金額を超えた場合に申請することが可能となっています。

世帯主が役所の窓口へ申請する必要があります。

 

故人の財産や契約関係の手続きについて

預金口座の確認、解約について

亡くなった方の預金口座は凍結される場合が多く、相続が完了するまで預金の移動ができなくなります。

相続財産の確認のためにも、故人の銀行口座は一通り全て確認しましょう。

株取引などを行っていた場合には株や有価証券の有無についても証券会社などに問い合わせ確認しましょう。

相続がすべて完了した後に口座を解約します。

 

生命保険請求手続き

生命保険などの保険金請求手続きを行います。

請求期限は3年以内となっていることが多いです。期限があるということだけでも覚えておいてください。

 

公共料金契約の解約や名義変更手続き

故人名義で契約していた電気代や水道代、ガス代などの公共料金の契約を解約します。

故人と同居の家族がいらっしゃる場合には名義変更手続きとなります。

 

クレジットカードの解約手続き

故人が契約していたクレジットカードを解約しましょう。

 

会員サービスなどの解約手続き

故人が契約していた各種会員サービスなどを解約します。

解約を忘れると利用料金が未納の形で積み上がってしまうので気をつけてください。

 

故人の確定申告について

死亡から4ヶ月以内に行う必要があります。

故人に収入がある場合、1月1日から亡くなる前までの収入を計算して税務署へ申告・納税します。

 

相続財産の確認・相続手続き

故人の財産を確認し、被相続人全員で話し合って相続内容を決定します。

遺言状を見つけた場合、一人で勝手に開封すると罰金を課せられたり、内容を勝手に変更してしまったりすると相続権を失う場合もあるので注意が必要です。

遺言書を開封するには家庭裁判所で検認手続きをする必要があります。

こちらについては、また改めてご紹介させて頂きます。

 

不動産の所有権移転手続き

相続により不動産の所有者が変わった場合には、所有権登記の変更手続きをします。

変更期限はありませんが忘れないうちに速やかに行いましょう。

 

相続税の申告と納税について

死亡から10ヶ月以内に行う必要があります。

故人から相続を受けた場合は、その内容に基づいて相続税の申告と納税義務があります。

相続については期限がないのに対し、相続税の申告期限は定められていますので注意しましょう。

 

供養やお礼、法要等の準備について

お世話になった方へのご挨拶、お礼状の送付について

故人が生前にお世話になった方々や、弔電、御香典をいただいた方々へお礼状をお送り、過分な香典をいただいた方には引き物などを送りましょう。

 

過分な御香典をもらった方への御香典返し

和歌山県新宮市や那智勝浦町周辺の御香典返しは「即返し」といって、香典金額によらず同じ品物を葬儀当日にお渡しするのが一般的です。

ただし特別大きな金額を香典としていただいた場合は、後日「忌明」あるいは満中陰の法要後に「満中陰志」というかたちでお品をお渡しするとよいでしょう。

 

四十九日法要の準備について

故人が亡くなってから49日目に行う大きな追善供養の法要です。

親族を中心にお招きし、僧侶にお経をいただいた後に会食を行うのが当地方の一般的な形式です。

準備としては日程の決定、親族とお寺への連絡、お布施の準備、会食の手配などがあります。

 

位牌、お墓の準備について

仏壇にお納めする本位牌は四十九日法要までに準備するのが一般的です。

四十九日法要と合わせて納骨式を行うことも多いので、これを機会にお墓を建てようと考えている場合も可能であれば四十九日法要までに準備するとよいでしょう。

 

一周忌法要について

故人が亡くなって1年目の命日は1周忌法要となります。

親族や故人と親しかった方をお招きし、読経、法話、会食を行います。

法要参加者へお渡しする引き出物の準備も忘れないようにしましょう。

 

葬儀後のやることリスト、スムーズに進めるためには

葬儀後のやることリストの中でも、行政関係の手続きなどで期限があるものを優先して行うのがスムーズに進めるコツです。

手続きの中では故人の死亡証明書や戸籍謄本等を提出しなくてはいけない場面も多いので、多めに用意しておくと良いと思います。

 

葬儀後にやることはとても多いので、上記のように必要な手続きとその期限を全て「やることリスト」としてリストアップし、チェックを付けながら処理していくと手続き漏れを防げるでしょう。

 

手続き関係のサポートをしてくれる葬儀会社も多いです。

「何から手を付けてよいかわからない!」となってしまった時には、葬儀会社のスタッフに相談してみても良いでしょう。

北のお葬式でも葬儀後のアフターサポートを行なっております。

 

葬儀後のやることまとめ、特に重要な点は?

期限のある手続きを漏れなく行うのはもちろんですが、期限があることを優先していると期限が長い・期限がないものの手続きを忘れてしまいがちです。

葬儀に関わる給付金や高額医療費の申請、生命保険請求などは申請期限が2~3年と長めですが、油断していると「必要な書類がどこにあるかわからなくなった!」「申請し忘れていて期限が過ぎてしまった!」なんてことも起こり得ます。

このような期限の長い、または期限のない手続きに関しても、忘れないうちに早いうちに漏れなく行うようにしましょう。

 

まとめ

喪主や家族は葬儀後もやることがたくさんあります。

行政関係の手続きや故人の契約、財産の整理、四十九日や一周忌法要の準備などしばらくはとても忙しくなるでしょう。

手続きや申請漏れを防ぐためには「やることリスト」を作って必要な手続きを可視化するのがおすすめです。

申請期限がある手続きから順に処理し、チェックしていくと漏れを防ぐとことができます。

 

やることの中には申請期限が長い・期限がないものもありますが、後回しにしているうちに忘れてしまわないように注意しましょう。

葬儀後手続きや法要の準備は中本葬祭でもアフターサポート課を設けてサポート致しておりますので、お気軽に中本葬祭までお電話頂ければと思います。

本日は以上です。
家族葬や相続・仏事に関する疑問・質問も中本葬祭までお気軽にご相談ください。
中本葬祭 0735-52-4966
 

この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 係長 裏東 勢子