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紀南地方で5式場を運営しております中本葬祭の裏東です。
葬儀とは直接的な関係は無いのですが、昔から良く鏡を天に向けると良くないと言われていますね。
この理由については様々な説が各地であるようです。
これらは、習慣・慣習と何となく似ているような感じですが地域ごとの俗説というものになります。
今回は「鏡を天に向けると良くないの?」という内容についてご紹介させて頂きます。
鏡を天に向けると良くない理由
一説には鏡を上に向けると霊が集まってくるから駄目と言う話もあります。
江戸時代末期までは日本の鏡は銅製の銅鏡でした。価格も非常に高価で、かんたんに購入できる物ではありませんでした。
金属製ですから、錆の発生などで良く映りが悪くなったりしました。また、今のガラスの鏡よりもずっと柔らかく傷つきやすく、
埃などを拭き取る際に出来た小さい傷が原因で錆の発生原因となったようです。
実際、専門の磨き屋さんなども存在したそうです。
ですので、鏡に埃が付かないように、布を掛けたりなど非常に丁寧に扱っていたそうです。
このような背景もあり、埃が付かないよう、鏡を上に向けないと言うことで
天井を向けると良くない、運気が逃げる、または霊が集まってくると言われて、鏡を上に向けないように戒めていたようです。
また、もう一つは金属鏡ですのである程度の厚みがありました。
こうした金属鏡の裏側は模様が入っている事が一般的でした。その模様が表側に鏡の凹凸となり、光の反射が不思議な模様となって天井に映ったと言われています。
こうした事から、鏡を上に向けると霊が集まるですとか悪魔が映ると言われたようです。
現代の鏡であっても、鏡を上向けて置いてしまうと踏んでも危険ですし、上に物を置いても危ないですね。
「上に向けてはいけない」と伝えておけば、入れ物に仕舞っておくか、何かに固定するかしか選択肢が無いわけですからずっと安全性は高まりますね。
ですので「鏡を天井に向けると悪いことが起きるよ」と言うのは現代でも上手い言い回しだなと思います。
このように、言い伝えや俗信には、その背景には生活に有用なメッセージが込められている事が多くあります。
お伽噺や昔話なども同じかと思いますが、難しいく理論立てて伝えるよりも、「鏡を天井に向けると悪いことが起きる」と言われる方が心に響きますね。
真面目にコツコツ働きなさいと理詰めで言われるよりも、三匹の子豚の話を聞かせられたほうが、特に子供には真面目に働くべきだと言うことが強く心に響くのと同じ事かと思います。
このように、多くの人にかんたんに伝わりやすいようにという思いやりが、俗信には詰まっているのではないでしょうか。
昔の人の伝え方というのは、本当に優しく作られているものですね。
如何だったでしょうか。
本日は以上です。
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この記事の著者:(株)中本葬祭/美粧企画部 係長 裏東 勢子