中本葬祭ブログ

葬儀やお仏壇で使ってはいけないお花とは?

2019/09/15

こんにちは。

ありがとうで送るお葬式®

家族葬のウィズハウス新宮・ベルホール中本・ザ・スランバーズガーデン・そうそうの郷太地を運営しております中本葬祭の汐﨑です。

葬儀の祭壇やお仏壇に飾られるものとして欠かせないお花ですが、飾って良いお花とダメなお花があったのはご存じでしょうか。現代では、昔ほど厳格に禁止とまではされておらず、故人が好きだったお花ならば問題ないという考え方が今では一般化されていますが、かつてはそうではありませんでした。

今回はそうした葬儀やお仏壇に関するお花の言われなどについてご紹介させていただきます。

 

葬儀や仏壇にお供えしてはいけないお花について

 

結論を先にお伝えしますと「基本的には何を飾っても問題ない」と言えます。

しかし、かつてはそうではなかったのですが、そうした飾ってはいけないお花とその理由をご紹介いたします。

地方によって諸説あろうかと思いますので、情報の一つとしてお読みいただければ幸いです。

 

もともとは葬儀の際や仏壇に飾るお花は野山に咲く花を摘んでいたはずですから決まり事は無かったと思われます。しかし、大元になった教えがあります。

「蘇悉地羯羅経」(そしつじからきょう)という「大日三部経」の一つに数えられる密教を代表する経典があります。特に天台宗において重要視されている経典です。

これは「優れた成就のための作法についての経」の意味があります。この中に以下のお花については捧げてははならないと記されています。

  1. 棘のある花
  2. 黒い花
  3. 異臭のする花

 

上記とは別に、長く使ってはいけないとされてきたお花やその理由についてご紹介いたします。

 

棘のある花・・・医療の発達していない時代にケガをしてしまったり、他人の血は疫病の感染源になると経験則として分かっていたので、ケガをする原因にならないよう使うべきでないという説

 

真っ赤な花・・・血を連想させるので好ましくないという説。一方、同じように鮮やかな色であれど黄色は黄泉の黄色ということで使っても良いとされていました。関西地方の不祝儀袋などの水引にも黄色が使われていますね。

 

毒をもつ草花・・・こちらは経典の中に記されているものでもありますが、毒をもつ草花は死を連想させるので良くないとされているという説。しかし、個人的にはこれには矛盾点があると思います。古くからお墓やお仏壇はもちろん、葬儀にも樒(しきみ)が長く使われてきています。こちらの樒の実には強い毒性がありますが、使ってはならないどころか、樒の実の形が蓮の花の形に似ているので良いという説などもあり、ところどころ矛盾点もありますね・・・・。

 

アジサイ・・・虫も食べない花ということで使うべきではないと言われてきました。こちらもカタツムリとか食べてるような気がしないでもないのですが・・・・。

そういえばZARDの坂井泉水さんのお別れ会では大量のアジサイの花が使われていましたね。

 

つる性の花・・・不幸が絡みつくので良くないという説

 

椿・・・・花の根元から落ちる花なので、打ち首を連想されるので使うべきではないという説

 

ところどころ矛盾点もある気がしないでもないですが、このようないわれがかつてあったようです。

 

造花を使ってはダメなの?

 

また、これらとは別に造花はいけないという考え方もありますが、そもそも生花を飾る理由として、「枯れて無常を表す」ですとか「自分の身を削って美しいものを示す慈悲」という説もあります。こうした理由から増加は良くないとされていました。

しかしながら、特に近年の夏などは一昔前からは考えられない暑さになっています。もちろん、お花も日持ちがしません。そのような中、高齢者の方が毎日お花を買いに外に出かけるなどと言うことは実質不可能と言えるでしょう。ですので、基本的には生花なのですが夏場などの一時的な対策としての造花は全く問題ないと言えるでしょう。また、お花に限らず、樒(しきみ)ですとか高野槙(こうやまき)などは比較的日持ちがしやすいですから、夏に限らず通年使用されても管理がしやすいかと思います。

 

如何だったでしょうか。葬儀に関するマナーや意味、家族葬に関するご質問やご相談もお気軽にお問い合わせくださいませ

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この記事の著者:(株)中本葬祭/施工部 汐﨑 剣児