中本葬祭ブログ

亡くなった後も耳は聞こえる?研究で分かっていること

2019/10/02

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大切な方とのお別れの場で、「声は届いているのだろうか」と思う方は少なくありません。結論からいうと、反応できない終末期の方にも音への脳反応が残る場合があることは研究で示されています。一方で、医学的に死亡が確認された後も声が聞こえていると証明されたわけではありません。

終末期の聴覚を調べた研究

2020年に学術誌Scientific Reportsへ掲載された研究では、反応がなくなった終末期のホスピス患者に音を聞かせ、脳波を測定しました。一部の患者に音の変化へ反応する脳活動が確認され、研究者は、反応できない状態でも聴覚機能が保たれている可能性を報告しています。

ただし、この研究が確認したのは死亡前の終末期です。音を意識して理解していたか、誰の声か分かっていたかまでは判断できません。対象者数も限られているため、すべての方に当てはまるとはいえません。

終末期の聴覚反応に関する研究論文

死亡後も聞こえるとは断定できない

心停止から蘇生した方の体験や、死の直前に脳活動が観測された研究が語られることもあります。しかし、それらを理由に「死亡後も必ず聞こえている」と断定することはできません。終末期、心停止後の蘇生過程、医学的な死亡後は、それぞれ区別して考える必要があります。

声をかけてもよいのでしょうか

声が届いているかを確かめることはできなくても、普段どおりに名前を呼び、感謝や思い出を伝えることに問題はありません。無理に言葉を探す必要はなく、そばにいることや手を添えることも大切なお別れの時間になります。

医療中の方への声かけや面会については、治療やケアを担当する医師・看護師の案内を優先してください。

まとめ

反応できない終末期の方に音への脳反応が残る場合はありますが、死亡後も聞こえていると証明されたわけではありません。「必ず聞こえる」と断定せず、ご家族が後悔のないよう、穏やかに声をかけてお別れの時間を過ごしてください。

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

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