中本葬祭ブログ

新宮市周辺の納骨|骨壺ではなくさらしの袋に納める地域慣習

2026/09/10

新宮市周辺の納骨相談に用いる白いさらし布と閉じた骨箱を整えたイメージ画像

都市圏から新宮市、那智勝浦町、太地町、紀宝町へ戻り、親の葬儀や納骨を行うとき、「骨壺を用意しなくてよいのか」「なぜ袋のままお墓へ納めるのか」と戸惑う方がいらっしゃいます。この地域では、火葬後の遺骨を骨壺ではなく、骨箱の中に用意したさらしの袋へ収骨し、納骨時にはその袋をお墓へ納める形があります。

 

この地域では骨箱の中のさらしの袋へ収骨します

関東圏などの案内では、火葬後の遺骨を骨壺へ納め、その骨壺を骨箱に入れて持ち帰る説明をよく見かけます。一方、この地域で中本葬祭がお手伝いしてきた葬儀では、骨箱の中にさらしで作った袋を用意し、その袋へ収骨する形が多いです。

違いは「骨箱がない」ということではありません。ご家族が火葬場から持ち帰る外側の箱は骨箱で、その中の遺骨を収める物が骨壺ではなく、さらしの袋です。

見た目と納骨時の違いを整理すると、次のようになります。

 
 
 
 
 
場面よく見かける案内この地域で見られる形
収骨遺骨を骨壺へ納める骨箱の中のさらしの袋へ納める
火葬後の持ち帰り骨壺を入れた骨箱を運ぶさらしの袋を入れた骨箱を運ぶ
納骨骨壺ごとお墓へ納める骨箱からさらしの袋を出してお墓へ納める
 
 
 
 
 

上の表は違いを理解するための目安です。実際の収骨と納骨の方法は、菩提寺、お墓の構造、墓地の管理規則、ご家族の希望によって異なる場合があります。

さらしの袋を使うのは遺骨が土に還れるようにするため

この地域では、遺骨が土に還れるようにするため、骨壺のままではなく、さらしの袋で納めるよう寺院から教えられてきました。中本葬祭の地域実務では、仏式だけでなく、神式のご家庭でも同様の納め方が見られます。

これは「骨壺を使う地域の方法が間違い」という意味ではありません。墓地の構造や納骨の方法は地域ごとに異なり、どちらが正しいと比べるものでもありません。また、この地域でもすべての寺院や墓地が同じとは断定できないため、個別に確認する必要があります。

納骨の方法を確認するときは、由来を一つの説で決めつけるより、実際にどの容器へ収骨し、納骨当日に何を持参するかを確かめることが大切です。

都市圏から帰省するご家族が戸惑いやすい3つの場面

収骨の場で骨壺が出てこない

骨壺を使う前提で考えていると、火葬後にさらしの袋へ収骨する案内を受けて驚くことがあります。火葬前の打ち合わせで、収骨に使う物と、火葬後にご家族が持つ骨箱の形を確認しておくと落ち着いて受け取れます。

納骨で「袋を納めます」と言われる

納骨時には、骨箱そのものをお墓へ入れるのではなく、中のさらしの袋を納める形があります。墓石の下を開ける作業や納骨当日の進行は墓地によって異なるため、家族だけで進めず、菩提寺、墓地管理者、必要に応じて石材店へ確認してください。

遠方へ遺骨を運ぶ必要がある

火葬後に都市圏の自宅へ持ち帰る場合や、別地域のお墓へ納骨する場合は、出発地と納骨先で容器の考え方が異なることがあります。現在の保管方法、運ぶ目的、最終的な納骨先を先に整理します。

また、別地域のお墓へ納骨することが事前に分かっている場合には、あらかじめ骨壺を用意し、火葬後のご遺骨を骨壺に収骨されると無難です。

中本葬祭にその旨を申し付けていただければ、事前に骨壺をご用意させていただきますので、ご安心くださいませ。

 

遺骨を遠方へ運ぶときの準備では、車、鉄道、飛行機で運ぶ際の確認事項と、改葬との違いを説明しています。容器については全国一律に判断せず、出発地の葬儀社と納骨先の管理者の双方へ確認してください。

火葬前と納骨前に確認する順番

都市圏とこの地域の違いに当日気づくことがないよう、次の順番で確認します。

  1. 最終的な納骨先を確認する
    この地域のお墓へ納めるのか、遠方へ運ぶのか、まだ決まっていないのかを家族で共有します。
  2. 葬儀社へ収骨方法を確認する
    骨箱の中に何を用意するか、火葬後にどの状態で受け取るか、遠方へ運ぶ場合の包み方を確認します。
  3. 菩提寺へ納骨方法を確認する
    さらしの袋で納めるか、必要な法要や日程があるかを尋ねます。菩提寺が分からない場合は、そのことを葬儀社へ伝えます。
  4. 墓地管理者へ規則と作業方法を確認する
    納骨できる方、必要書類、墓所を開ける手配、立ち会いの要否を確認します。
  5. 家族の希望と日程を調整する
    地域の傾向だけで決めず、誰が立ち会うか、いつ納骨するかをご家族の事情に合わせて決めます。

新宮市営墓地を使用している方は、新宮市営墓地の使用権承継で名義確認の順番もご覧ください。四十九日法要と納骨を同日に行う場合は、四十九日に納骨をする場合の準備も参考になります。

よくある質問

この地域では骨壺を用意しなくてもよいですか

骨箱の中のさらしの袋へ収骨する形がありますが、寺院や墓地によって異なる場合があります。骨壺を自分で購入する前に、葬儀社、菩提寺、納骨先の墓地管理者へ確認してください。

さらしの袋のまま持ち帰るのですか

さらしの袋だけを手に持つのではなく、袋を骨箱の中に納めた状態で持ち帰る形です。運搬時は骨箱が傾いたり動いたりしないよう、葬儀社の案内に沿って扱います。

仏式と神式で納骨方法は違いますか

中本葬祭がこの地域で確認してきた実務では、仏式だけでなく神式のご家庭でも、さらしの袋で納める形があります。ただし、宗教形式だけで一律に決めず、個別の墓地やご家庭の方法を確認してください。

都市圏のお墓へ移す場合も袋のままでよいですか

納骨先の墓地や納骨堂が定める方法を確認します。すでにお墓へ納めた遺骨を別の場所へ移す場合は改葬に当たり、手続きも必要です。現在の墓地管理者、新しい納骨先、自治体へ順番を確認してください。

また、都市圏のお墓に移す、あるいは火葬される前から都市圏のお墓に納骨するということが事前に分かっている場合には、火葬後の収骨の際には骨壺を用意しておかれた方が無難かと存じます。

この点につきましては、中本葬祭にお問い合わせいただければ、お骨壺を事前にご用意させていただきますので、ご安心くださいませ。

 

地域の慣習とご家族の希望を両方確認する

新宮市、那智勝浦町、太地町、紀宝町では、骨箱の中のさらしの袋へ収骨し、納骨時にその袋をお墓へ納める形があります。遺骨を土に還すためと教えられてきた地域の方法ですが、すべての寺院や墓地に一律の決まりではありません。

葬儀の慣習は地域やご家庭によって異なります。都市圏の説明と違って戸惑うことがあれば、分からないまま準備せず、中本葬祭の事前相談・お問い合わせへご連絡ください。ご家族の意向を伺いながら、葬儀社、菩提寺、墓地管理者へ何を確認するかを整理します。

出典

出典確認日:2026年9月10日

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

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