中本葬祭ブログ

葬儀の献花、花はどちら向きに供える?作法の違いと確認方法

白い一輪の花を無地の献花台へ静かに供える場面のイメージ画像

キリスト教式の葬儀や無宗教葬、お別れ会で初めて献花をするとき、「花を故人側へ向けるのか、自分側へ向けるのか」と迷うことがあります。結論からいうと、花を自分側、茎を献花台側へ向ける案内が多く見られますが、式によっては逆向きの例もあります。会場の案内を最優先にしてください。

ここでご紹介するのは全国向けの一般的な確認方法です。葬儀の作法は、宗教、教会、式の方針、地域やご家庭によって異なります。献花を行う前に、司会者や係員の説明をご確認ください。

多くの案内では花を自分側、茎を献花台側へ向けます

山口県葬祭業協同組合の案内では、花が右を向くように受け取り、花が手前になるように回して供える手順が示されています。カトリック福岡司教区の案内にも、花は手前に向けて供えるとあります。

この向きで置く場合、参列者から見ると次の形です。

  • 花の部分は自分側
  • 茎の切り口は献花台や祭壇側

ただし、向きを唯一の正解と考える必要はありません。キリスト教会葬儀研究所の資料では、献花方法に特段の決まりはなく、花を手前にすることが多いものの、葬儀の事情により異なるため前の人に倣う考え方が示されています。

花を故人側へ向ける式もあります

無宗教葬や追悼式では、花を故人側、茎を自分側へ向ける例もあります。キリスト教会葬儀研究所の献花に関する資料も、無宗教葬などでは、キリスト教葬儀で多い向きとは逆に供える場合が少なくないと説明しています。

式ごとの傾向と確認先を整理すると、次のようになります。

 
場面見られる向き当日の確認先
キリスト教式花を自分側、茎を献花台側へ向ける案内が多い教会、司式者、係員
無宗教葬・お別れ会同じ向きのほか、花を故人側へ向ける例もある司会者、葬儀社、会場係員
独自の式次第がある式主催者が決めた置き方開式前の案内、献花台付近の係員
 

この表はすべての式を一律に分類するものではありません。宗教名だけで決めつけず、その場の案内を確認するための目安としてご覧ください。

献花を行う順番

会場から別の案内がなければ、次の順番を目安にします。

  1. 係員から花を両手で受け取る
  2. 献花台の前まで進み、遺族や献花する対象へ一礼する
  3. 会場で案内された向きへ、花を静かに持ち替える
  4. 献花台の指定された位置へ、両手でそっと置く
  5. 式の案内に沿って黙祷などを行い、一礼して席へ戻る

一礼や黙祷の位置、回数も、すべての式で同じとは限りません。前の人の動きだけでは分からない場合は、係員へ小声で尋ねても差し支えありません。

迷ったときは向きより会場の案内を優先します

献花台に着いてから慌てないために、次の3点を確認します。

  • 開式前に司会者から献花方法の説明があるか
  • 献花台の近くに案内役の係員がいるか
  • 先に献花した人が同じ向きで置いているか

案内が食い違う場合は、インターネットで見た作法より、その葬儀を整えたご遺族や司式者、会場の方針を優先します。花が反対向きになった人を、その場で直したり注意したりする必要はありません。弔意を落ち着いて表すことが大切です。

献花と供花は役割が違います

献花は、参列者が一輪ずつ手に取り、献花台などへ供える行為を指します。一方、供花は、葬儀会場へ贈り、祭壇の周囲などに飾られる花を指す場合が多く、申込方法や辞退の確認が別に必要です。

家族葬で花を贈りたい場合は、先にご遺族の意向をご確認ください。家族葬で供花を辞退する際の伝え方で、辞退案内を受けたときの対応を説明しています。

無宗教の式全体を確認したい方は、無宗教葬儀の流れとは?もご覧ください。お別れ会へ参列する服装については、お別れ会の服装マナーで整理しています。

よくある質問

献花は必ず花を自分側へ向けますか?

必ずとは限りません。花を自分側、茎を献花台側へ向ける案内が多く見られますが、反対向きの式もあります。司会者や係員の案内を優先してください。

前の人と違う向きに置いてしまったら失礼ですか?

向きだけで弔意が損なわれるものではありません。慌てて触り直したり、ほかの参列者へ指摘したりせず、静かに式へ戻ります。

キリスト教式なら作法はすべて同じですか?

同じとは限りません。教会、教派、司式者、会場によって案内が異なることがあります。宗教名だけで判断せず、当日の説明をご確認ください。

自分で花を持参してもよいですか?

献花用の花は会場側が用意することが多いため、持参する前にご遺族または葬儀社へ確認します。辞退の案内がある場合は、その意向を優先してください。

まとめ

献花は、花を自分側、茎を献花台側へ向ける案内が多く見られます。ただし、無宗教葬や独自の式次第では逆向きの例もあり、唯一の正解として一律に決めることはできません。

大切なのは、開式前の説明を聞き、分からなければ係員へ確認することです。初めての形式の葬儀を予定しているご家族は、献花の有無や当日の案内方法を事前相談で確認しておくと、参列者にも分かりやすい式次第を整えられます。中本葬祭の資料請求・お問い合わせからご相談ください。

出典

確認日:2026年9月8日

  • 山口県葬祭業協同組合「キリスト教のお葬式の場合」
  • https://yamaguchi-funeral.jp/manual/christ_manner/
  • カトリック福岡司教区「よくある質問」
  • https://fukuoka.catholic.jp/qa/
  • キリスト教会葬儀研究所「キリスト教葬儀の流れと役割」
  • http://ccfi.jp/contents/lib/nagare.pdf
  • キリスト教会葬儀研究所「献花」
  • http://ccfi.jp/contents/lib/2307311.pdf
  • 中本葬祭 公式サイト
  • https://nakamoto.jp/

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

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