中本葬祭ブログ

法事の引き出物は何を選ぶ?掛け紙と渡すタイミング

2026/10/27

法事の引き出物を準備する場面を表した、落ち着いた包装の贈答品と手提げ袋の写真

法事の引き出物は、持ち帰りやすく日持ちする品を、参列人数ではなく一世帯に一つ用意するのが一般的です。

会食を行う場合は席に置くか会食後に、会食を行わない場合は法要後にお渡しします。

ただし、ここでご紹介するのは全国でよく見られる考え方です。品物の数え方、掛け紙の表書き、渡し方は、地域、宗派、菩提寺、ご家庭によって異なります。注文する前に、ご親族や菩提寺、地域の葬儀社へ確認してください。

結論|迷ったら「持ち帰りやすさ」と「分けやすさ」で選びます

引き出物は、法要に参列してくださった方へのお礼としてお渡しする品です。お茶、海苔、菓子、調味料、タオルなど、使ったり食べたりして後に残りにくい品がよく選ばれます。大切なのは高価な品を探すことより、受け取る方が無理なく持ち帰れて、ご家庭で使いやすいかを考えることです。

「何が正解か」は一つではありません。参列者の年齢、移動距離、ご家族の構成、会食の有無を踏まえて決めます。重い品や大きな箱、賞味期限が短い食品は、遠方からの参列者がいる場合に負担になることがあります。

品物を選ぶときの確認ポイント

候補を比べるときは、品名だけでなく、持ち帰りと受け取り後の使いやすさまで確認します。

確認すること選び方の目安注意したい場面
大きさ・重さ一人でも持ち帰りやすい品電車移動や遠方からの参列が多い場合
保存しやすさ常温で日持ちし、分けやすい品すぐに召し上がらない方がいる場合
受け取る方への配慮年齢や家族構成に合う品食品のアレルギーや食事制限が分かる場合

食品を選ぶときは、原材料表示と賞味期限を確認します。全員に同じ品を用意することが難しい場合は、品物を二種類に分ける方法もあります。ただし、目立つ場所で品物の差が伝わると気を遣わせることがあるため、渡し方も合わせて考えます。

引き出物は原則として一世帯に一つ用意します

夫婦や家族で参列する場合は、一人に一つではなく、一世帯に一つが一般的です。一方、同じ住所でも香典を別々に用意する方がいる場合や、親族間で以前から決めている方法がある場合は、個別に用意することもあります。

当日に不足しないよう、参列の返事がそろったら世帯数を数え、予備を少し用意します。欠席者から香典や供物をいただいた場合は、法要当日の引き出物と同じにするか、後日のお返しを別にするかをご家族で整理してください。四十九日法要の会食と準備は、四十九日法要における会食のポイントでも確認できます。

「のし紙」ではなく、弔事用の掛け紙を使います

日常会話では「のし紙」と呼ばれることがありますが、弔事の法要では、お祝いを表す熨斗が付かない掛け紙を使います。百貨店の公式案内では、仏式・神式・キリスト教式の弔事に「志」を用いる例が示されています。一方、関東では「志」「粗供養」、関西では「満中陰志」「忌明志」を用いることが多いとされています。当地方では四十九日の法要の際には「満中陰志」以後の法要については「粗供養」とする(仏式の場合)のが一般的です。

そのため、「志」と書けば全国どこでも同じとは限りません。法要の時期、宗派、地域によって表書きや水引の色が異なるため、購入先だけで決めず、菩提寺や地域の慣習に詳しい方へ確認します。由来や使い分けには諸説があり、別の表書きを誤りと決めつける必要はありません。

渡すタイミングは法要と会食の流れに合わせます

会食を行う場合は、あらかじめ各席へ置く方法と、会食後のお見送り時に渡す方法があります。会食を行わない場合は、法要が終わった後にお渡しします。どちらが正しいという決まりではなく、会場の広さ、品物の大きさ、当日の進行に合わせて決めます。

受付で早い時点に渡すと、法要中の置き場所に困ることがあります。遠方へ帰る方が多いときは、帰路で荷物が増えることも踏まえ、紙袋の強度や持ち手も確認しておくと安心です。

準備は4段階で進めます

直前に数が合わなくなることを避けるため、引き出物だけを先に注文せず、法要全体の予定と一緒に準備します。

  1. 法要と会食の有無を決める
    日時、会場、会食を行うかを菩提寺とご家族で確認します。
  2. 参列者を世帯ごとに数える
    夫婦・家族での参列、個別に香典を用意する方、欠席者への対応を整理します。
  3. 品物と掛け紙を決める
    持ち帰りやすさ、日持ち、表書き、水引、名入れを確認して注文します。
  4. 当日の渡し方を共有する
    席に置くか、お見送り時に渡すかを決め、予備の置き場所も担当者へ伝えます。

一周忌の準備は一周忌法要の流れと準備、三回忌については三回忌法要の時期と準備でも整理しています。

よくある質問

法事の引き出物は一人に一つ必要ですか?

一世帯に一つが一般的です。ただし、同じ住所でも香典を別々に用意する方がいる場合や、ご親族内の決め方がある場合は個別に用意することもあります。

法事の引き出物に避けた方がよい品はありますか?

全国一律の禁止品があるわけではありません。遠方からの参列者には重い品や大きな品、すぐに食べる必要がある品が負担になることがあります。受け取る方と移動方法に合わせて選んでください。

掛け紙の表書きは「志」でよいですか?

「志」は広く使われますが、地域によって「満中陰志」「粗供養」「忌明志」などを用いる場合があります。宗派、法要の時期、地域の慣習を菩提寺や購入先へ確認してください。

法要を欠席した方へ引き出物を送りますか?

欠席者から香典や供物をいただいた場合は、後日お返しを用意することがあります。法要の引き出物と同じ品にするか、別のお返しにするかは、いただいた内容とご家庭の考えを踏まえて決めます。

まとめ|品物、数、掛け紙、渡し方を一緒に決めます

法事の引き出物は、持ち帰りやすく日持ちする品を、一世帯に一つ用意するのが一般的です。ただし、数え方、表書き、渡すタイミングは地域やご家庭によって異なります。品物だけを先に決めず、参列者、会食、菩提寺への確認と合わせて準備してください。

中本葬祭では、法要の日程や会食と合わせて、引き出物の数や渡し方も整理します。地域の慣習を踏まえて迷いなく準備したい方は、資料請求・お問い合わせから事前相談をご利用ください。

出典・確認日

確認日:2026年10月27日

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

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